日記抄(6月11日~17日)

6月17日(土)晴れ、日中は暑かったが、日が暮れると涼しくなった。

 6月11日から本日までの間に経験したこと、考えたことなど:
6月11日
 日産小机フィールドでプレナスなでしこリーグ・カップ2部第2節日体大フィールズ横浜対横浜FCシーガルズの対戦を観戦した。第1節でコノミヤ・スペランツァ大阪高槻に9-0で圧勝した日体大優勢と思われたが、シーガルズが序盤にあげた1点を守り切って勝利した。

 横浜ムービル5で、『今からちょっと仕事やめてくる』を見る。ブラック企業で働く若手社員が人生の意義について改めて考え直すという話で、脚本が甘いのではないかと思った。

6月12日
 NHKラジオ『まいにちフランス語』は、今週、「パリ植物園」(Jardin des Plantes)についての会話を取り上げる。植物園といっても、中に動物園もある巨大な施設である。登場する女性がいう:
On peut aller à la ménagerie. (動物園に行けるわね。)
ménagerieは小さな動物園で、研究用、種の保存用の動物園という含みがあると解説されていた。

6月13日
 『まいにちフランス語』で取り上げられた「パリ植物園」の話題の続き:
Le ménagerie du Jardin des Plantes est riche de 1200 animaux pour 180 espèces variées : mammifères, oiseaux et reptiles. (「パリ植物園」の中にある動物園には、哺乳類、鳥類、爬虫類あわせて180種類、1200もの動物がいます。) それほど多いとは思わないのだが、その中にはフランスでは珍しい、キノボリカンガルーやオランウータンも見られるという(オランウータンというと、ポーの「モルグ街の殺人事件」を思い出される方もいらっしゃるかもしれない)。この動物園はパリ5区にあり、1794年に開演した。現存している動物園ではウィーンのシェーンブルン宮殿にある動物園に次いで、世界で2番目に古いそうである。

 テレビ東京の『開運なんでも鑑定団』の本日のゲストとしてなべおさみさんが登場していたが、その紹介画面の中でも触れられていたなべさんの主演映画『吹けば飛ぶよな男だが』は山田洋次監督の作品中、初めて『キネマ旬報』のベスト・テン入りしたものである。鈴木清順監督の『肉体の門』で<黄色の女>を演じていた石井富子さんが、この作品で、犬塚弘が演じるうだつの上がらない下っ端のやくざの奥さんという新しい役どころを切り開いたことが特に印象に残っている。

6月14日
 またまた「パリ植物園」正式には「国立自然史博物館」について。この施設は17世紀にできた王立の薬用植物園が現在のパリ5区の場所に移動し、後に研究機関として発足したもので、フランス革命のさなかの1793年に博物館として一般に公開された。
Un des bâtiments les plus spectaculaires et les plus agréables du Muséum d'Histoire naturelle est la Grande galerie de l'évolution. (自然史博物館で最も目を引き、一番楽しい建物のひとつは「進化大陳列館」です。)
 進化論を唱えたことで知られるラマルクは、この植物園に務めていたが、生前、その学説を認められず、不遇であった(彼の学説に欠陥があったことも確かである)。「進化大陳列館」が人気を集めていることを彼が知ったら大いに喜ぶだろう。

 椎名誠『おれたちを笑え! わしらは怪しい雑魚釣り隊』(小学館文庫)を読み終える。ホームセンターで売っているプラスチック製園芸用品「若竹」を使って巨大テントを組み立てる話など、依然として新しい冒険・挑戦を繰り返す椎名さんの姿勢には大いに学ぶべきものがあるのではないかと思う。

6月15日
 NHKラジオ『実践ビジネス英語』でのソフトスキルをめぐる会話は、ソフトスキルの一種としてのチームプレーのための能力に話が及ぶ。
That's not something you can learn from a book or gauge with a traditional exam. (それは、本から学べるものでも、従来の試験で測れるものでもありませんからね。)
ここでgaugeという動詞は、「ゲージ」と発音する。番組では触れられなかったが、名詞として、鉄道の線路などの軌間距離という意味があり、その意味では「ゲージ」は日本語になっている。辞書にはgageという綴りも記載されているが、杉田先生も、ヘザーさんもgageという綴りを見たという記憶がないそうである。
 ソフトスキルをめぐる雑談は、結局次のような常識的な結論に落ち着く:
 In the end, it comes down to having the right combination of soft and hard skills. They're not mutually exclusive. (結局は、ソフトスキルとハードスキルをバランスよく兼ね備えることに行きつきますね。この2つは相いれないものではないのです。)

 吉田健一『舌鼓ところどころ/私の食物誌』(中公文庫)を読み終える。もともとこの文庫に別々に収められていた2冊を1冊にまとめて改めて刊行したもので、両方ともすでに読んだことがある。まだ、東京に数寄屋橋という橋があったり、新潟に東堀、西堀という堀があったころの全国食べ歩きの記録で、昭和20年代、30年代の雰囲気が濃く漂っているのが魅力的に思われる。東海道新幹線が開通したのが昭和39年のことであり、そのことによって駅売りの食べ物を買って食べる楽しみが減ったと記されていることが時代を感じさせる。

 NHKラジオ「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」の木曜日は”Heroes and Giants"と題して歴史上の重要人物を取り上げているが、本日は千利休が取り上げられていた。利休は茶の湯の理念や政治的な問題をめぐって豊臣秀吉と対立して、武士ではないのに切腹を命じられるのだが、その真相をめぐっては謎の部分があって、英語で説明するのは難しいなぁと思いながら聞いていた。<北野の大茶会>に代表される秀吉のパフォーマンスには好意的に評価できるところがあって、秀吉と利休のどちらが正しいとは簡単に結論は出せそうもない。とは言うものの、利休に一方的に切腹を命じたのはよくない。自分と意見の対立するものを抑圧するのは、抑圧する側の意見が客観的に見て正しい場合でも容認できることではない。

6月16日
 NHKラジオ『まいにちイタリア語』応用編「描かれた24人の美女」第20回は、ミラノのブレラ美術館にあるフランチェスコ・アイエツ(Francesco Hayez)の「キス」(Il bacio)という作品を取り上げた。接吻を交わす若い男女の姿を描いたこの絵には、イタリアの独立と統一をめぐる当時の動きを示す政治的な意味が隠されているという。
Hayez fu uno dei protagonisti della Milano del suo tempo, essendosi legato a due giganti della cultura italiana: lo scrittore Alessandro Manzoni e il musicista Giuseppe Verdi. (アイエツは当時のミラノにおける主要な人物の一人であり、作家アレッサンドロ・マンゾーニと音楽家ジュゼッペ・ヴェルディという、二人のイタリア文化の巨人とつながりをもっていました。)
 イタリアのリソルジメントと関連して、マンゾーニの『婚約者』や、ヴェルディの歌劇などの偉大な芸術が生まれたのだが、同じ時期のアメリカの南北戦争や、日本の明治維新と関連してどのような文化・芸術上の動きがあったのかというのは、大いに考える価値のある問題ではないかと思っている。

6月16日
 午後、日産フィールド小机でプレナスなでしこリーグカップ2部第3節横浜FCシーガルズ対スフィーダ世田谷の試合を観戦する。リーグ戦では0-1で負けた相手であるが、今回も序盤の好機を生かせずもたもたしているうちに、失点を重ね、1-3で敗れる。ニッパツの関係者らしい人が何人か私の後ろに座っていろいろと論評していたのが参考になった。
 夜、ニッパツ三ツ沢球技場でJ2の横浜FC対モンテディオ山形の試合を観戦する。0-0の緊迫した展開が続き、後半のアディショナル・タイムの終わりの方で山形のカウンターから1点を失い、敗北。特にMF陣の消極的な競技ぶりが気になった。
 本日は男女ともに敗戦という最悪の結果となった。FCとシーガルズとでは試合内容のレベルが違うが、大事に行こうという姿勢が、もたもたしてボールを失ってしまうという結果につながるというところは両者に共通する問題点ではないかと思った。 

日記抄(6月4日~10日)

6月10日(土)晴れ

 6月4日から本日までの間に経験したこと、考えたこと、前回のこのブログで書き忘れたことなど:
6月3日
 ニッパツ三ツ沢球技場でJ2第節、横浜FC対レノファ山口の試合を観戦した。 前半、横浜はなかなか得点できず、アディショナル・タイムに入ってから得たPKのチャンスをイバ選手が決めて1点を先行、後半は防戦一方になったが、何とかしのいで1-0で勝ち点3を挙げた。あまり感心しない試合内容ではあったが、勝ちに変わりはない。

6月4日
 『朝日』の朝刊に横浜市中区の三渓園で園内の竹の一種が約90年ぶりに開花したという記事が出ていた。タケとかササとかいう植物は、きわめて長い周期で開花する。開高健の出世作『パニック』の一節を思い出す:
「去年の秋のことである。この地方ではササが一斉に花をひらいて実をむすんだ。1836年(天保7年)以来、きっちり120年ぶりに起った現象である。」(全集第1巻、476ページ) こうして実ったササの実が野ネズミの異常増殖→パニックを起こす。
 昭和31(1956)年にササの花が開いて実を結ぶというのは実際に起きたことで、開高の友人である谷沢永一の記すところでは、安部公房もこの事件を素材として小説を書こうとしていたという。もちろん、実際にはその結果としてパニックが起きた訳ではない。

 テレビ東京の『開運!なんでも鑑定団』は3月28日放送分の再放送だったが、見るのはこれが初めてのようであった。北条氏政の書状というのが出品された。依頼人の義母が丸亀藩の家老職を務めた間宮家の末裔で、さらにそれ以前は小田原北条氏に仕えていたということであった。書状の中に間宮主水という実在を確認できる人物が登場することなどから、本物と鑑定されていた。
 徳川家康が関東に移った際に、北条の家臣で新たにその配下に加わった武士の中に間宮綱信がいて、子孫は旗本として徳川幕府に仕えている。その一族が武蔵国久良岐郡の代官を務めたりした関係であろうか、横浜市の南区には間宮という姓の人が多い。

6月5日
 NHK『ラジオ英会話』は6月に入って、”Different Walks of Life"(いろいろな人生)という新しいテーマに基づいた会話を取り上げている。本日の”Apply It”に取り上げられた表現は
You're a late bloomer. (大器晩成型なんですね。)
「大器は晩成す」というのは『老子』に出てくる表現だそうである。大器ではないが、晩成型という人もいるわけで、「遅咲き」という方が適用範囲は広いのではないかと思う。伊能忠敬とか、鶴見良行のように前半生と違ったことをはじめて、急に頭角を現す人もいる。

 ジェイン・オースティン『高慢と偏見 (上)』(中野康司訳、ちくま文庫)を読み終える。すでに富田彬訳(岩波文庫)、阿部知二訳(河出文庫)で読み終えているのだが、どの訳で読んでも面白い。

6月6日
 神保町シアターに映画を見に出かけようと思って、早起きをしたのだが、あまり体調がよくないので見合わせることにした。

6月7日
 NHK『実践ビジネス英語』はLesson 5に入り、”Fostering Soft Skills"(ソフトスキルを育む)というビニェットが始まった。”Word Watch"によるとSoft skillsとは、「語学や簿記などの検定何級といった数量化が可能な「ハードスキル」に対して、非定型的で定量化するのが難しいスキルのこと。コミュニケーション力、批判的な思考力、自己管理力、チームワーク、時間厳守といったものが含まれるが、それ以外にも、創造性、適応能力、雑談力、問題解決力、リーダーシップ、ファシリテーション力、判断力などを挙げる人もいる」そうである。ビニェットの冒頭部分で、登場人物の1人が
Say, does anybody know what Johnny Appleseed's real name was? And was he a missionary? (ところで、ジョニー・アップルシードの本名は何だったかを、だれか知っていますか、それと、彼は伝道師でしたっけ。)
とたずねる。すると1人が
If memory serves, his real name was John Chapman. He was a pioneer nuseryman who introduced apple trees all over the Midwest. He was also a missionary for the Swedenborgian religious sect. He became a legendary figure in his own lifetime. (私の記憶が正しければ、本名はジョン・チャップマンでしたね。彼は開拓者で、中西部一帯にリンゴの気を持ち込んだ苗木屋さんでした。それから、スウェーデンボリの学説に基づく宗派の宣教師でもありました。存命中に、伝説の人になったのです。)
と答える。英語をアメリカの文化的な伝統と結び付けて学習する場合には、ジョニー・アップルシードとか、デヴィー・クロケットとかいう人物についての知識は必要かもしれないが、国際的な言語としての英語の学習という観点から見ると、こういった知識は必要なのであろうか――と思う。リンゴについての本を書くのが私の夢の一つで(その割に勉強していないのであるが)、その夢からすれば、ジョニー・アップルシードは重要な人物ではある。

 ジェイン・オースティン『高慢と偏見(下)』(中野康司訳、ちくま文庫)を読み終える。ダービーシャーのベークウェルにあるオースティンが泊まって、この作品を書いたというホテルに泊まったことなど思い出しながら、読んでいた。

6月8日
 昨日に引き続き、NHKラジオ『実践ビジネス英語』の”Word Watch"のコーナーで"everything under the sun" (世の中のあらゆること、何でもかんでも)という表現が取りあげられた。「under the sunは「世界中で〔の〕」「この世の中で〔の〕」ということ。Nothing new [There is nothing new] under the sun.は「日の下に新しきものなし」の意味のことわざで、どんな物事にももとがあることを言っている。旧約聖書の「伝道の書」(Ecclesiastes)の言葉である。」と記されているが、「伝道の書」というのは古い訳し方で、現在は「コヘレト書」というはずである。

 神保町シアターで「「母」という名の女たち」の特集上映から『夜の流れ』(1960、東宝、成瀬巳喜男、川島雄三監督)を見る。花柳界を舞台にした成瀬の『流れる』、赤坂の料亭が舞台の川島の『「赤坂の姉妹」より 夜の肌』のどちらと比べても凡作。山田五十鈴の母親と、司葉子の娘が同じ男(三橋達也)に惚れこむ。成瀬がよほど忙しかったか、体調を壊したか、あるいは最新の風俗を描くという点に自分の弱点を感じたのか、川島に応援を頼んだというところであろうか。そういえば三橋は川島の作品に最も多く出演している俳優である。凡作なりに、この場面は成瀬が撮ったのだろうとか、これは川島の担当した場面だろうとか推測する楽しみがあったので、退屈せずに見ていた。岡田真澄が英会話教室の先生になって、芸者たちに英語を教える場面で、醤油を英語でなんというのか質問されて、答えられないという場面があったが、その位はわかるはずである。なぜか、川崎市の尻手駅が出てくる場面があって、一度確かめに行こうかと思う。これで私の見た川島監督作品が21本に達した(いや20.5本と数えるべきであろうか)。まだ30本残っている。

6月9日
 NHKラジオの「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」は曜日ごとに内容が違い、金曜日は江戸川乱歩の『怪人二十面相』を取り上げているが、これが一番面白い。すずらん通りの八巻という天ぷら店の店頭に、江戸川乱歩らの作家がこの店で会合を開いた時の記念写真が掲げられているが、昨日通りかかったときには写真が外されていたのを思い出した。

6月10日
 横浜FCはアウェーで大分トリニータと対戦して2-2で引き分ける。前半0-1と先行を許したが、イバ選手が2得点を挙げて追いついたようだ。勝ち点1でもないよりはましである。


日記抄(5月28日~6月3日)

6月3日(土)晴れ、気温上昇

 5月28日から本日までの間に経験したこと、考えたこと、前回書き洩らしたことなど:
5月27日
 ニッパツ三ツ沢球技場でJ2第16節:横浜FC対名古屋グランパスの試合を観戦した。試合前の両軍の選手紹介の際に、相手チームに在籍していても、自チームに在籍していたことのある選手には拍手を送るのがならわしになっているが、名古屋のGK楢崎選手に横浜サポーターから盛大な拍手が送られていたのはフリューゲルスの記憶がまだ薄れていないことを示しているように思えて、嬉しかった。その一方で、今年、横浜から名古屋に移った渋谷選手に対しては拍手とブーイングが相半ばしていた。守備の乱れがあってPK2本を決められ、1-2で逆転負けしたのは残念である。

5月28日
 保土ヶ谷公園サッカー場でプレナスなでしこリーグ2部の横浜FCシーガルズ対岡山湯の郷ベルの試合を観戦した。無料ということもあるが、入場者多く、立ち見を余儀なくされた。アウェーでの対戦では勝利した相手であるが、0-1で敗戦。勝敗は時の運としても、チームづくりの方向性が見えるような試合運びをしてほしいものだが、それもかなわず。

5月29日
 『AERA』6月5日号の広告を見ていたら、理数の授業を英語でやっている学校が取り上げられているようであったが、理数の授業を日本語でやっているからこそ、アジアの他の国々からの受賞者のいない、ノーベル医学生理学賞や化学賞、物理学賞をとる学者が出ているのだと主張する人もいることを思い出した。
 同じく「小学校は世界的に高評価なのに座学中心の中高でガラパゴス化」という見出しを見ていて、以前は小学校~高校は高水準だが、大学の評価が低いとされていたのが、ついに中等教育の評価も下がり始めたかと慨嘆した。

 『朝日』の恩田侑布子さんの「俳句時評」で取り上げられている上田宏『月光口碑』という四行詩俳句集の記事が面白かった。俳句ではないただの4行詩というと、富永太郎の作品などを思い出すのだが、読み比べてみてもいいかもしれない。

 NHKラジオ『入門ビジネス英語』のテキストに掲載されているどんぶり物の英訳例:
①親子丼: a bowl of rice with chicken and scrambled eggs on top
②ちらし丼: a bowl of sushi rice with raw fish scattered on top
③鉄火丼: a bowl of rice topped with sliced tuna
④かつ丼: a bowl of rice topped with pork cutlet
天丼とか、うな丼は例を挙げなくてもわかるだろうということか。かつ丼にはソースかつ丼とか、卵とじかつ丼とかいう種類があるが、そんなことは気にしていないらしい。

5月30日
 NHK『ラジオ英会話』は「英会話リテラシー」の話題として「虹」(rainbowは「雨の弓」という意味だそうである)を取り上げた。
There's a pot of gold at the end of a rainbow. (虹の根元には黄金の壺がある)
というのは、アイルランドの民話起源の迷信だそうである。そういえば、アイルランドのダブリンの空港で虹を見たことがある。フランシス・フォード・コッポラ監督が映画化したブロードウェイのミュージカル『フィニアンの虹』(Finian's Rainbow)はこの民話が元になって作られているという(予告編は見たのだが、本編は見ていない)。 
 さらに『オズの魔法使』(The Wizard of Oz, 1939)とその主題歌「虹の彼方に」(Over the Rainbow)についても触れられていた。ただし、1939年の映画化作品とフランク・L・ボームの原作とは内容にかなりの違いがあり、原作には虹の話題は出てこないというようなことはもちろん、語られなかった。映画についても、原作についても話題は有り余るほどあるが、だからこそ、また別の機会に書くことにしよう。

5月31日
 NHK『ラジオ英会話』は”A Song 4 U (=A Song for you)"(今月の歌)で〝〔I Never Promised You a] Rose Gardenという歌を取り上げた。この歌を歌ったLynn Andersonは1971年にこの曲でグラミー賞を受賞しているそうである。そういえば、聞いたことのある歌であった。

 同じく「実践ビジネス英語」の”Quote...Unquote"のコーナーで取り上げられた言葉:
The future is no more uncertain than the present. (from Leaves of Grass)
---- Walt Whitman (U.S. poet, essayist and journalist, 1819 -92)
未来は、現在と同じくらい不確かである。
だから、どうなのだということが記されていないので、意味を即断できない詩句である。

 田中文生『越境の古代日本史』(角川ソフィア文庫)を読み終える。この本については、機会があれば詳しく取り上げるつもりであるが、気になっているところだけ抜き出しておくと、推古元年(593)に飛鳥寺木塔の心柱を立てる儀式の当日、曽我馬古河100人に上の従者を従えて会場に現れたが、その全員が百済服を着用しており、観衆はその馬子らの演出に喜び、大盛況の中仏舎利が心礎に納められたと平安時代の歴史書『扶桑略記』に記されているという。『水鏡』には『扶桑略記』に基づく記事が多いということなので、あるいはと思って、手元の『水鏡』を調べてみたが、この記事は発見できなかった。とにかく、田中さんも書いているように、「奇妙という他ない」(97ページ)記事である。

 ガリレオ・ガリレイ『星界の報告』(講談社学術文庫)を読み終える。ガリレイが天体望遠鏡を用いて、月、恒星、木星の衛星を観測した結果について報告した書物で、月の表面に起伏があること、惑星は望遠鏡で見ると拡大され満月のように丸く見えるのに対し、恒星は拡大されないこと、木星には4つの衛星があることなどが記されている。

6月1日
 NHKラジオ「実践ビジネス英語」の”Quote...Unquote"のコーナーで取り上げられた言葉:
In seed time learn, in harvest teach, in winter enjoy.
---- William Blake (English poet and painter, 1757-1827)
種まきのころに学び、収穫のころに教え、冬に楽しみなさい。
冬になって楽しめるだけの仕事を積み重ねているかどうかが問題ではなかろうか。

6月2日
 NHKラジオ『まいにちイタリア語』応用編「描かれた24人の美女」の第16回、大英博物館にあるという(見たことがない)レオナルドの「<猫の聖母>のための習作」は工房でのスケッチで母親が子どもを、子どもがネコを抱いた図像であるが、ネコが嫌がって暴れている様子が面白い。完成作ではネコの代わりにイエスの受難のシンボルである子羊が描かれていたはずであり、スケッチの段階では身近にいたネコをモデルに抱いてもらったのだろうという。

 J・オースティン『高慢と偏見』(阿部知二訳、河出文庫)を読み終える。阿部知二は作家活動を続けながら、明治大学で教え、多くの英文学作品を翻訳した。オースティンを訳したかと思うと、シャーロック・ホームズを訳しているのだからすごい。田村隆一が明治に在学中、阿部は「小説」を教えていたようなのであるが、「翻訳」を教えた方が面白かったのではないか、あるいは、田村は阿部から翻訳の技術について何らかの教えを受けていたかもしれないなどと勝手に想像した。阿部の翻訳はわかりやすいが、固有名詞の発音など疑問に思う点が所々見受けられる。

6月3日
 NHKラジオ「高校生からはじめる現代英語」は”Feathered Dinosaur Tail Found in Amber"(羽毛のついている恐竜の尾が琥珀の中で発見される)という記事を取り上げた。ミャンマー北部の市場で、琥珀の中に、羽毛のついた恐竜の尾の一部が発見されたという。琥珀は樹液が化石となったもので、閉じ込められた昆虫や動物の体、植物の断片を含んでいることがよくあるが、恐竜のお、しかも羽毛が生えているものが含まれていたというのは初めてのことである。
 ミャンマーということで、琥珀(amber)とヒスイ(jade)を取り違えてニュースを聞き始めたため、最初は少し混乱した。ミャンマー北部で中国とカナダの研究者が共同で研究作業をしていたというのは、学術的見地以外から見ても気になるニュースではある。

2017年の2017を目指して(5)

5月31日(水)曇り

 新しく出かけた場所はない。出かけた都県は2、市区町村は8のままである。
 利用した鉄道会社は5社で変わらず、都営新宿線を利用したので路線は1つ増えて10路線となった。駅は17で変わらず。
 利用したバス会社はも5社で変わらず、新たに横浜市営25,102の2路線を利用した。また乗り降りした停留所は2つに増えた。[81+5=86]

 書いたブログ原稿は31件、1月からの合計は151ということになる。内訳は未分類が3(1月からの通算12)、日記が5(27)、読書が10(46)、『太平記』が5(21)、『神曲』が4(21)、外国語が1(5)、詩が2(8)、推理小説が1(6)ということである。歴史・地理(3)と映画(2)については書かなかった。頂いたコメントが3(33)、拍手が523(3138),、拍手コメントは頂かなかったが、これまでの分が3ということである。[141+34=175]

 本を10冊購入した。1月からの通算は57冊である。読んだ本は10冊で通算は46冊となる。内訳は:足立恒雄『無限の果てに何があるか 現代数学の世界』、吉田健一『酒談義』、黒川創『鷗外と漱石のあいだで 日本語の文学が生まれる場所』、東秀紀『アガサ・クリスティーの大英帝国――名作ミステリ「観光」の時代』、カルヴィーノ『まっぷたつの子爵』、高橋呉郎『週刊誌風雲録』、倉本一宏『戦争の日本古代史 好太王碑、白村江から刀伊の入寇まで』、田中啓文『浮世奉行と三悪人』、田中史生『越境の古代史』、ガリレオ・ガリレイ『星界の報告』
 文学と歴史にかかわる本は読んでいるが、社会科学関係と哲学の勉強が足りないし、言語学関係の本も読んだ本がよいのではないかという気がする。その一方で、楽しいと思う本は古典的名作が多く、おもしろい新刊本を発見する喜びから遠ざかっているようにも思える。今月は英語の本を1冊(Penguin Classics版のPride and Prejudice)買ったが、どの程度読みこなせるかが問題である。
 本を購入した書店は2店で変わらず。[38+10=48]

 NHK「ラジオ英会話」を18回、「入門ビジネス英語」を8回、「高校生からはじめる現代英語」を6回、「実践ビジネス英語」を10回聴いている。1月からの通算では[ラジオ英会話]が98回、[入門ビジネス英語]が16回、[高校生からはじめる現代英語]が14回、「実践ビジネス英語」が58回、このほかに3月で終了した「攻略!英語リスニング]」26回ということである。
 また「まいにちフランス語」の入門編を15回、応用編を6回、「まいにちイタリア語」の初級編を15回、応用編を6回、「レベルアップ中国語」を17回聴いた。1月からの通算ではまいにちフランス語の入門編が27回、初級編が24回、応用編が42回、「まいにちイタリア語の初級編が37回、応用編が42回、「レベルアップ中国語」が37回ということである。
 ラジオの語学番組を聴くのもいいが、もっと別の言語、特にラテン語とギリシア語をしっかり勉強しなおそうと思っている(なかなかその時間を見つけることができない)。[333+61=394]

 見た映画は4本で:『おふくろ』、『PARKS』、『人生タクシー』、『東京暮色』を見ている。今年になって初めて横浜シネマベティ、ジャックに出かけた。見た映画の合計は12本、出かけた映画館は4館ということである(ジャック&ベティは1館として数えている)。
今年は見ている映画の数が例年に比べて少ないので、とにかく映画館に足を運ぶということを心がけようと思っている。[11+5=16]

 保坂優子作品展「テーブルにつくことから始めよう」と、なかだもふぃアクリル画展「HAPPY DAYS」を見た。今年に入ってから4つの個展を見に出かけている。[2+2=4]

 サッカーの試合を5試合観戦、J2が2試合、プレナスなでしこリーグ2部が3試合である。新たに保土ヶ谷公園サッカー場に出かけた。なかなかいいグランドだと思った。横浜FCは名古屋グランパス戦でPKを2つ決められて逆転負けして4位に後退したが、まだJ1昇格の期待は十分に持てる。横浜シーガルズは監督がどんなチームを作って、どんなサッカーをしようとしているのかが依然としてはっきりせず、試合中もベンチに座ったままで、競技中の選手にはコーチが指示を出すだけなので、何とかしろという声も聞こえている。[16+6=22]

 A5のノートを3冊、A4のノートを3冊使い切った。ライトグリーンのボールペン1本と、黒いボールペンの芯0.5ミリを2本使いきった。

 富士山を見た日が2日(通算では14日)、酒を飲まなかった日が12日ある(通算では34日)。5月18日に研究会で発表し、あとはのんびりしようと思ったら風邪を引いただけでなく、目の具合を悪くして、自重を余儀なくされた。
 「☆オリジナルの高校数学の問題を掲載していきます☆]の問題を1問解いた。これで今年に入ってから3問解いたことになる。グリーン・ジャンボでは4等3000円を当てたが、ミニtotoはいまのところ、一度も当たりをとっていない。パソコンの調子がよくないので、そろそろ買い替えようかと思っているが、年金暮らしゆえ、先立つものをどうやって調達するかが問題である。

日記抄(5月21日~27日)

5月27日(土)晴れ、だんだん雲が多くなってきた。

 5月21日から本日までの間に経験したこと、考えたことなど:
5月21日
 『朝日』の「社説」で<入試英語改革>に関連して「「話せる」授業どう作る」と問題提起をしていた。実際には、普通の大学卒業者が英語を話す機会というのはきわめて少ないし、限られている。NHKラジオの「英会話タイム・トライアル」で取り上げられている程度の英語が話せれば、たいていの役には立つはずである(これがそう簡単ではないことは認めるが、努力すれば何とかなるレベルではある)。そして、会議などで意見を言う、学会で発表するというような場合には、英語だけでなく話す内容についての実力も必要である。英語教育の在り方については、もっと広い視野から再検討する必要がある。

 日産小机フィールドで横浜FCシーガルズ対スフィーダ世田谷の対戦を観戦する。世田谷が後半にあげた1点を守って、勝ち点3を挙げる。横浜は積極的に前に出るでもなく、左右にボールを回すでもなく、漫然とサッカーをしている感じで、いつの間にか点を取られて負けてしまった。能代谷監督がどのようなサッカーを目指しているのかがどうもはっきりしない。少なくともサポーターの前に出て、チームとチーム作りについて説明する姿勢を見せてほしい。
 横浜FCはアウェーでファジアーノ岡山に1-2で敗れ、3位に後退。今日は男女とも敗れたが、あとで記録を見ると、男子の方はイバ選手にボールを集めて盛んにゴールを狙っていたことはわかる。方向性が見えているだけ、ましである。

5月22日
 病院に診察に出かける。昨日来、風邪気味なのだが、この件については軽症なので様子を見ることになった(ところが未だにその風が尾を引いている)。

 すずらん通りの檜画廊で「HAPPY DAYS―なかだもふぃアクリル画展―」を見る。多彩な内容で、作者がどのあたりを得意といているのかが、あまりよくわからなかった。

 神保町シアターで「「母」という名の女たち」の特集上映から、『東京暮色』(1957、松竹東映、小津安二郎監督)を見る。夫との折り合いが悪く幼子を連れて実家に戻り帰ろうとしない姉(原節子)、望まない子どもを身ごもってしまった妹(有馬稲子)、姉妹を捨てて出奔していた母(山田五十鈴)の織りなす人間模様。暗く、重苦しい、有馬が訪ねる産婦人科の医院の場面を、『豚と軍艦』(今村昌平)の吉村実子の場面と比べると、小津の助監督の1人であった今村昌平が小津から離れていった理由がわかるような気がする。(それでも私は小津が好きである。)

5月23日
 『朝日』朝刊のリレー・オピニオンのコーナーで、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の曽孫にあたる小泉凡さんが、アメリカ時代のハーンが創成期のジャズに興味を寄せていたという記事を書いていた。ハーンはアメリカ南部のクレオール文化への愛着が強かったというから、そのこととジャズへの興味とは結び付くのではないかと考えている。

5月24日
 NHKラジオ「実践ビジネス英語」はこの日からLesson 4の”Email Etiquette" (メールのエチケット)という新しい話題に入った。勤務時間外にメールを返信し始めると、同僚や取引先の人たちが、いつでも返信してもらえるものと期待するので、返信しないように心がけることが重要であるという。自分が勤めていたころは、あまりそんなことには気を使わなかったと記憶する。その点は後悔が残る。

5月25日
 『朝日』朝刊で鷲田清一さんが担当している「折々の言葉」で取り上げられた言葉:
つまり、知らないことがあること自体を知らなかったわけだ。(戸田山和久)
 その一方で、「知らぬが仏」ともいうね。

5月26日
 NHKラジオ「まいにちイタリア語」応用編「描かれた24人の美女」は第14回”Botticelli, Madonna della melagrana"(ボッティチェッリ<ザクロの聖母>)を取り上げた。聖母マリアに抱かれた嬰児イエスの手に大きなザクロが握られている。ザクロの赤色は血を連想させ、また種の数の多さはイエスが受ける苦痛の大きさを暗示しているのだという。
 イタリア語ではザクロについてmelagrana,melagrano,melogranoなど、いくつかの語形が併用されていて、「実」と「木」も混用されているという。イタリア語でmelaはリンゴ、granoは小麦、あるいは粒を表す名詞であるから、ザクロmelagranaは粒々のリンゴとでもいった意味だろうという。ギリシア神話に出てくる黄金のリンゴは、イベリア半島のオレンジがそのように受け止められたのだという話を読んだことがある。

5月27日
 NHKラジオ「高校生からはじめる現代英語」の”Sam's Notes"のコーナーで「現代英語は18世紀の英語?」として、現代の英語の基礎が固まったのは18世紀であると説かれた。その実例として1779年に発表された”Amazing Grace"という歌が紹介され、歌手でもあるパートナーのハンナ・グレースさんが歌詞を一行ずつ歌って、解説がなされた。一度、全曲を通しての歌唱も聴いてみたいという気がした。
 
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