日記抄(4月23日~29日)

4月29日(水)曇り時々晴れ
 4月23日から本日の間に経験したこと、考えたことなど:
 ネパールの大地震はまだまだ被害の詳細がわからないだけに、心配なことが多い。国際会議等で知り合った人、日本に多いネパール料理店の関係者、ネパール人の知り合いがいないわけではないので、余計に気になる。

4月23日
 NHKラジオ「まいにちイタリア語」応用編「描かれた24人の美女」は”primo pittore rinascimentale"(最初のルネサンス画家)と呼ばれる名誉を与えられてきた画家Masaccioと、彼のCacciata dall'Eden (楽園追放)を取り上げた。マザッチョはおそらくペストのため27歳という若さで死んだために残された作品が少ないために、それほど知名度が高くないが、フィレンツェのブランカッチ礼拝堂に彼が遺したこの絵は彼に続く画家たちが一人残らず通った”scuola del mondo"(世界的な学校←ヴァザーリのことば)となった。泣き叫びながら楽園を去っていくアダムとエヴァの体は解剖学的に正確であり、マザッチョがモデルを使ったことを推測させる。彼らの足元には影があり、奥行きを作りだしている。そしてアダムとエヴァの剥き出しの感情が絵の中に表現されている。これらの特徴こそ、ルネサンスの美術が新たに創りだしたものであるという。

4月24日
 「まいにちイタリア語」応用編「描かれた24人の美女」はギルランダーイオの「ジョヴァンナ・トルナブオーニ」の肖像を取り上げた。産褥のため20歳の若さで死んだフィレンツェの富豪の妻を記念する肖像画を残したのは、ミケランジェロの師であるギルランダーイオで、その端正な画風が印象的である。そういえば、ミケランジェロを含めて、ルネサンスの絵画にはあまり端正な感じの絵はないように思う。それが時代精神であったのかもしれない。

4月25日
 al-Hamdu li-l-laah(i), 'anaa bi-khayr(m) (おかげさまで(=アッラーに称えあれ)、私は元気です)
 相変わらず、悪戦苦闘を続けながら、NHKラジオ「アラビア語講座」を聞いている。特にアラビア文字がおぼえにくく、書き方も複雑なのに手を焼いている。しかし、アラビア文字は、アラビア語だけでなく、ペルシア語やウルドゥー語の表記にも用いられている。かつてはトルコ語やインドネシア語もアラビア文字で表記されていた。そういうことを考えると、少しでも知識をもっておくことは意味のあることだと思って頑張っているところである。

4月26日
 ニッパツ三ツ沢球技場でJ2第10節横浜FC対徳島ヴォルティスの試合を見に出かけた。ホーム・ゲームであるにもかかわらず横浜の選手の動きが悪く、前半1点を先行され、後半途中から出場した小野瀬選手の活躍で1点を返して引き分けたものの、不満の残る試合運びとなった。三浦カズ選手は故障で前半の終わりの方で退場、どの程度の負傷であるのか、心配である。

4月27日
 NHKラジオ「ワンポイント・ニュースで英会話」の時間では”Chimps vs Drones"(チンパンジー、無人機を撃墜)という記事を取り上げた。オランダの動物園で飼育されているチンパンジーの生態を観察するために、無人機を飛ばしていたところ、それがうるさいと思って腹を立てたチンパンジーが木の枝を折って無人機を撃墜したという。動物園の関係者はチンパンジーの知能の高さを示す行為だと述べたという。たしかに、無人機が落ちているのを見つけて、慌てて騒ぎ出した(隠しておくという選択肢もあったと思われる)どこかの国の首相官邸の職員に比べれば、数等知能の高さを示す行動であると評価する意見もありそうである。
 もう一つ注目していいのは、この動物園の職員がチンパンジーの行動をambush(待ち伏せ攻撃)といっていることである。中東における反政府勢力が、海外からの軍事勢力に対して待ち伏せ攻撃を仕掛けてきたことは何度も報道され、それは否定的なニュアンスで語られてきた。サッカーのオフサイドがなぜ反則とされるかをみるまでもなく、欧米的な倫理基準に即して言えば、待ち伏せ攻撃というのは卑劣な行為なのである。ところがチンパンジーの場合は、それが知能の高さを示すものとされるのは、どういうことであろうか。

 よく考えてみたら、私がよく出かける横浜駅近くの家電量販店で、上空から対象物を撮影できる無人機は販売されているのである。首相官邸の一件があって以来、張り紙をして宣伝に努めているようであるが、買い求めようとする人たちの行列ができているとか、飛ぶように売れているとかいう様子はまったくない。面白い機械だと思うが、買っても使う場面がないというのが正直な印象ではなかろうか。おそらく、ほかの量販店でも事情は変わらないだろうと思う。

4月28日
 NHKラジオ「ワンポイント・ニュースで英会話」はアメリカの週刊誌≪タイム≫が毎年選んでいる世界に影響力をもつ100人に日本から2人が選ばれたことを報じた。日本の国力を考えると、2人というのは少ない。影響力といっても、悪い影響力もあるし、『タイム』というどちらかといえば保守的な週刊誌によって選ばれることがどのような意味をもつのかも考えるべきであろうから、多いのが必ずしもいいとは言えないけれども、日本人の国際的な活躍場面を増やしていくにはどうすればいいのかについて、もう少し考えた方がいいだろう。あるいは、そんな場面には出たくないという本音を語る人が多ければ、それはそれではっきりさせるべきである。

4月29日
 NHKカルチャーラジオ「私の落語はくぶつ誌」、第3回の「江戸っ子のやせ我慢」の再放送を午前中に、第4回の「横町の御隠居さん」の放送を夜になってから聞く。柳家小三治師匠の「茶の湯」、花禄師匠の「高砂屋」のそれぞれの口演の一部を聴く。「茶の湯」はやはり、三代目三遊亭金馬の口演が面白かったとか、その弟子の桂文朝の録音は残っていないのかと思ったりもしたが、落語の面白さを改めて感じる。また寄席で本格的に聞いてみようという気分に誘われる。  
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