成瀬巳喜男について

2月21日(木)晴れ

 NHKラジオまいにちフランス語の応用編は昨年10月から梅本洋一さんを講師とする「映画の話をしよう!」を放送している。私にとっては難しすぎる感じのフランス語よりも映画の勉強になる番組である。

 本日はシネマテーク・フランセーズのプログラム・ディレクターであり、『ル・モンド』紙の映画欄で映画評を書いているジャン=フランソワ・ロジェさんへのフランスにおける日本映画の受容をめぐるインタビューの5回目で、成瀬巳喜男(1905-1969)について取り上げていた。これまでは溝口、黒澤、小津について取り上げてきたのである。ロジェさんはこれらの映画作家の中では溝口を最も高く評価している。

 彼は成瀬を溝口に次いで高く評価しているようで、その作品の非純粋さimpurite(eにはアクサン・テギュがつく)が大好きだという。映画は映像という要素だけでは成立しないもので、音楽も演劇的な要素も伴う(その他の要素もある)。その意味で純粋なものではない――それは人生が純粋なものではないのと同じだという。

 ロジェさんの意見を肯定するも、否定するも、成瀬の映画は『浮雲』しか見ていないのだから、何も言いようがない。フランス語題名をNuages flottantsというこの作品、番組のパートナーであるエレオノール・マムディアンさんは日本で成瀬の映画についての学位論文を執筆中とのことであるが、『浮雲』を初めて見た時にあまり好きになれなかったが、何回か回を重ねてみるうちに好きになってきて、今では大好きな作品の1つであるという。私の場合はどうなるだろうか。
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