日記抄(2015年1月1日~7日)

1月7日(水)晴れたり曇ったり、変わりやすい天気であった

 元日から本日にかけて経験した事柄、考えた事柄など:
1月1日
元日やずいと延びたる木々の枝(芙雀)
 (柴田宵曲『古句を観る』(岩波文庫)、30ページ)
 新しい年を迎えると、なんとなく気分が改まって、周りの景色も改まった様子に見えることがある。「延びたる木々の枝」というのは枝が本当に延びたというよりも、そういう気分になったというところが大きいのではないか。

 さて、新しい年を迎えた。1週間の計画は前の週の金曜日ぐらいに立てるのがいいと聞いたことがある。とすると、1年の計画は前の年の遅くとも12月下旬には立てておく方がいいのだろうか。しかし、何も計画しない、自由奔放な生活にあこがれる気持ちがないわけではない。例えばこんな新年の過ごし方もある。
雑煮ぞと引おこされし旅寝かな(路通)
路通は芭蕉の門弟の1人で旅に生きた人。「『備後の鞆にて』という前書がある。旅中の気楽さは元日といえども悠々と朝寝をしている。もう御雑煮が出来ましたから起きて下さい、といわれて漸く起き出すところである。ものに拘束されぬ旅中の元日、殊に路通のような漂泊的人物の元日を如実に見るような気がする」(柴田、同上、27ページ)。こういう元日の迎え方も悪くない。一方で路通のような怪しげな客にも雑煮を出し、その一方でいつまでも寝ているその客の蒲団を遠慮なく剥いで起こす宿の対応も小説的な興味を感じさせる。「備後の鞆」は現在の広島県福山市の一部である。

1月2日
 すでに書いたが、ニッパツ三ツ沢球技場で第93回全国高校サッカー選手権大会の2回戦2試合を観戦する。昨年こそ引越しの準備のために見逃したが、私の年中行事の一つである。しかも、本日は私の生まれた滋賀県の代表である草津東高校と、現在住んでいる神奈川県の代表である日大藤沢高校が出場するのだから、見ないわけにはいかないのである。それで、草津東高校は、福岡県代表で夏のインターハイで優勝した東福岡高校に0-3で敗れたが、日大藤沢高校は山口県代表の高川学園高校を3-2で破り、3回戦に進出した。
 寒さの中で、何人かの売り子が場内でビールを売っていた。「おいしいビールですよ!」というのだが、そういっているご本人がアルコール飲料を飲める年齢なのかどうか、疑問である。

1月3日
 本日も、ニッパツ三ツ沢球技場で第93回全国サッカー選手権大会の3回戦2試合を観戦する。日大藤沢高校は試合を重ねるごとに強さを増しているようで、新潟県代表の開志JSC高校を3-0で破った。
 高校サッカー選手権の会場でも話題になっていたのだが、箱根駅伝では青山学院大学が総合優勝を果たした。選手とスタッフの皆さんの努力と健闘をたたえたい。また参加した選手、さらには様々な形で大会運営に寄与した方々の労力に対して拍手を送りたい。ただ、気になったのは、昨年の末に青山学院大学で教職員の2割が年末の一時金が一方的に減額されたことに対し、提訴したというニュースが報じられたことである。なかなか八方めでたい出来事というのはないものかもしれない。

1月4日
 初夢に相当する夢は見なかったのだが、昨夜、六角橋の商店街と思しき商店街を歩いている夢を見た。まだ時間が早かったようで大半の店のシャッターが閉まっていたのだが、小学校の時の同級生の店を見つけて、ああ、代替わりをしたのだ・・・と思っていた。目が覚めて気づいたのだが、その同級生の店は六角橋にはなかったのである。

1月5日
 NHKラジオまいにちドイツ語は、今週は舞台をドレスデンからマイセンに移して物語が展開する。
Nicht weit von Dresden liegt Meißen. (ドレスデンから遠くないところにマイセンがあります。)
マイセンのアルブレヒト城が宮崎駿のアニメに出てくるような城だとテキストにも書かれているし、番組中でも述べられていたが、逆ではないか、宮崎さんの方がアルブレヒト城をモデルにしてアニメの画面を構想したということではないかと思った。マイセンは陶磁器で有名な町で、その中の名品はしばしばテレビ東京の番組にも登場している。

1月6日
 NHKラジオまいにちフランス語の時間で
Il fait vraiment un temps de chien! (まったく、ひどい天気だ!←直訳すると、犬の天気だ!))という表現が出てきた。
 これは
Il fait un temps à ne pas mettre un chien ehors. ((外で遊ぶのが好きな)犬を外に出せない天候)という意味合いから生まれたものだそうである。最近のわんちゃんの多くが過保護になっているから、un temps de chienは多くなっているかもしれない。
 
1月7日
 七種や八百屋が帳のつけはじめ(汶村)
正月も七日ぐらいになると、ようやく八百屋に用ができ始める。七草粥の関係もあるが、やはりこのあたりから日常の生活に戻り始める、そうしてこれまで通りの生活のペースを取り戻していくということらしい。消費者のほうも、八百屋さんの方もいつもの生活に戻っていくのである。「つい2、3年前まで、われわれもこういう感じを繰返していたのであった」(柴田、同上、36ページ)と昭和10年代に柴田宵曲は記した。今は、もっと生活のペースは速くなっているが、それは喜ぶべきことなのであろうか。

 NHKラジオ英会話にPenny Laneという名前の女性が登場した。ビートルズの歌の題名にこういうのがあったはずで、私がリヴァプールの駅の近くの坂道の中ほどにあるB&Bで暮らしていた時に、Penny Lane行きのバスが通りを通っていくのを見かけたものである。ということは、もともとは地名らしい。

 2015年の最初の1週間、読み終えた本も、観た映画もなく、2015年の2015を目指すといっても、前途遼遠である。本を読んで見つけた他人の句を評釈するよりも、自分で俳句を詠む方が現在の己を表現する手段としてはより誠実だとは思うのだが、なかなかそうはいかない。
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