日記抄(12月24日~31日)

12月31日(水)晴れ

 12月24日から本日までの間に経験したり、考えたりした事柄:
12月24日
 NHKラジオ「実践ビジネス英語」の時間でlottery scam(宝くじ詐欺)の話題が取り上げられていた。講師の杉田敏さんはアメリカ在住中に、宝くじに当たりましたという電話を時々受けたという話であるが、私は日本で、この種のメールを何度も受け取った記憶がある。英語がよく分からないのでそのままにして置いたのであるが、英語ができなくてよかったと思うこともあるのである。

12月25日
 NHKラジオ「まいにちイタリア語」応用編「インタビューで学ぼう!イタリア語」ではヴェローナ生まれで現在パリで活躍中の衣装家アリーチェ・アンセルミさんのインタビューを放送した。彼女が師事した衣装家のヴェーラ・マルゾットさんは、衣装家の仕事にはun grande senso dell'umorismo(大いなるユーモアのセンス)が必要だといっていたそうである。フェリーニの映画『81/2』をミュージカル化した『ナイン』では衣装家の女性が主人公の監督にとって重要な助言者の役割を演じていたが、いかにもありそうなことである。『81/2』ではどうだったのか、記憶がなくなってしまっているのが残念なところで、映画は1度ならず何度も見直さないといけないという教訓を与えてくれる。

12月26日
 昨日と同じく、「インタビューで学ぼう!イタリア語」で、アンセルミさんがイタリアでもフランスでもみんながデザイナー(stilista)になりたがって、縫いて(sarto)になりたがらないのが問題であるといっていたのが印象に残る。おなじような問題は日本にも、他の業界にもありそうである。

12月27日
 NHKラジオ「攻略!英語リスニング」では「ダイヤモンド」が話題として取り上げられていた。放送中には触れられなかったが、テキストの中のpolish[~を研磨する]という動詞に関連して、「太宰治の『富嶽百景』の中に『金剛石も磨かずば』という唱歌が出て」くるという話題が取り上げられている。この歌は、田辺聖子さんの自伝的な小説『私の大阪八景』の中のエピソードの一つで印象的に使われているので、探してみてください。

12月28日
 12月22日の当ブログで『春香伝』について触れ、読むつもりであると書いたので、有言実行のみと読み始めた。文章が凝っているので、なかなか読み進むことができない。訳文が凝っているということは、原文もおそらくはそうなのだろう。ただ、文章に凝るよりも描写をもっと精緻にした方がよいのではないのかという個所がないわけではない。
 
12月29日
 12月22日の当ブログで『春香伝』を日本の文学と比較するのであれば、馬琴あたりが適切なのではないかと書いたが、問題はもう少し複雑かつ繊細であるかもしれない。文学作品としてまとまった体裁にならず、語り物や浄瑠璃の台本という形でしかないけれども、『朝顔日記』と比較してみるのがいいのではないかと思い始めた。

12月30日
 109シネマズMM横浜で『ゴーンガール』を見る。結婚記念日に妻が謎の失踪を遂げ、夫婦仲がよいとは言えなかった夫が嫌疑を受ける。観客には事件の真相がわかっているが、登場人物にはわからないという設定で、ドラマが展開する。凝った筋立てであるが、それが必ずしも成功しているようには思われない。作中ところどころに、アメリカにおける社会階級と文化の違いの問題が出てくるのが興味深かった。

12月31日
 ニッパツ三ツ沢球技場で第93回全国高校サッカー選手権の1回戦、日大藤沢高校(神奈川)対徳島市立高校、東京都市大学付属塩尻高校(長野)対高川学園高校(山口)の対戦を観戦する。それぞれ接戦であったが、とくに第1試合はPK戦となり、6人目で決着がつくという展開で見応えがあった。

 大晦日に関連して、いくつか俳句を詠んでみたが、西鶴の「大晦日 定め無き世の 定めかな」を超えるものは、やはりできない。
閑居して不善重ねて大晦日
大晦日テールランプの赤い色
春遠し落第書生の大晦日
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No title

明けましておめでとうございます。
西鶴の俳句、納得ですね。
たんめんさんの3番目の俳句
落第ではなく浪人してしまった昔の息子を
懐かしく思い出しました(((^^;)
今年もよろしくお願いいたします!

No title

明けましておめでとうございます。
西鶴の俳句、納得ですね。
たんめんさんの3番目の俳句
落第ではないのですが
浪人時代の昔の息子を思い出しました(((^^;)

今年もよろしくお願いいたします!

Re: No title

えぐ様

コメントを有難うございました。

西鶴をはじめ、芭蕉と同時代、あるいはそれ以前の俳諧と俳諧師について調べていきたいと考えています。第3句は自嘲ですが、遠い、近いというのは主観的で微妙なところがあるなと、居直り半分に思っております。

こちらこそ、本年もよろしく。

> 明けましておめでとうございます。
> 西鶴の俳句、納得ですね。
> たんめんさんの3番目の俳句
> 落第ではなく浪人してしまった昔の息子を
> 懐かしく思い出しました(((^^;)
> 今年もよろしくお願いいたします!
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