日記抄(12月17日~23日)

12月23日(火)晴れ

 12月17日から本日の間に経験あるいは見聞したこと、考えたことなど:
12月17日
 NHKラジオ「実践ビジネス英語」の”Quote...Unquote"のコーナーで紹介されたスウィフトの言葉
Every man desires to live long, but no man wishes to be old.
        ――Jonathan Swift (Anglo-Irish satirist and churchman, 1667-1745)
 誰もが長生きしたいと願うが、年をとりたいと望むものは一人もいない。
 ガリヴァ―が第3の航海で訪れたLuggnagg について思い出させる言葉である。14日と15日に「攻略!英語リスニング」で取り上げたガリヴァ―を紹介する文章ではLuggnaggについてthere are people who are immortal but without eternal youth. (永遠の命はもっていても、永遠の若さはもっていない人たちがいる)と説明していた。

12月18日
 NHKラジオ「まいにちドイツ語」応用編「黒猫イクラと不思議の森」はウィーンで1848年3月に起きた革命の結果ロンドンに亡命しようと逃走中のオーストリアの前宰相クレメンス=フォン・メッテルニヒが登場した。現在のドイツ語ではメッターニヒと発音しているようである。
 この番組の前々回ではナポレオンの2人目の妃マリー・ルイーゼが登場したが、本日の「まいにちイタリア語」応用編「インタビューで学ぼう! イタリア語」でインタビューを受けているアリーチェ・アンセルミさんがパリで初めて取り組んだ仕事で、歴史上の有名人物の着衣を手にすることになり、un abito da ballo di Joséphine Bonaparte (ジョゼフィーヌ・ボナパルトの舞踏会用ドレス)の状態確認を行ったという話が出てきた。ナポレオンの最初の妻であったジョゼフィーヌの方がマリー・ルイーゼよりも有名だし、人気もあるようである。

 NHKラジオ「実践ビジネス英語」の”Quote...Unquote..."に出てきた言葉。
Science is organized knowledge. Wisdom is organized life.
                    ――Immanuel Kant (German philoosopher,1724-1804)
科学は、体系化された知識である。知恵は、体系化された人生である。
 ドイツ語で科学と知識は同じWissenschaftという言葉だと記憶しているので、今回紹介された文のもとのドイツ語が、どういう表現になっているのかを知りたいものである。

12月19日
 NHKラジオ「まいにちフランス語」応用編「ファッションをひもとき、時を読む」では半世紀近くにわたって日本に進出するフランス企業のコンサルタントとして活躍してきたピエール・ボードリさんのインタビューを紹介している。ボードリさんによると、
le Japon a toujours été interéssé à la mode. (日本人は昔からファッションに興味があったのです。)とのことである。その例として源氏物語や、江戸時代の風俗が取り上げられ、日本文化にはfrivoles(ちゃらちゃらした)一面があると指摘していたのが興味深かった。

12月20日
 109シネマズMM横浜で石井裕也監督の『バンクーバーの朝日』を見る。1914年から1941年までカナダ西部のヴァンクーヴァ―市の日系二世の人々によって結成され、独自の戦法で活躍、次第にカナダ社会全体に認められるようになっていったが、日米開戦のために解散を余儀なくされたバンクーバー朝日軍という実在の野球チームの活動をもとに作られた映画。チームの活躍の一方で、日本が中国大陸に侵略を拡大していくことにも影響されて日系人に対する抑圧が厳しくなっていくという展開なので、全体として明るい気分で見ているわけにはいかない。日系1世と2世の間に世代差があり、出稼ぎ気分が抜けない1世に比べて、2世になるとカナダ社会に溶け込み、同化しようという動きもある。同化が異文化への最も適切な適応であるかどうかは、今日の目から見ると問題ではあるのだが、カナダ社会の側にも日系人をもう少し長い目で見ていく政策がとれなかったのかなという気がしないでもない。

 109シネマズMM横浜が来年1月25日をもって閉館することを知る。ずっと利用してきたものとして寂しい限りである。

12月21日
 昨日と本日のNHKラジオ「攻略!英語リスニング」ではピアノを話題に取り上げた。「ピアノ」というのはイタリア語で「音が小さい」という意味の「ピアノ」と、「音が大きい」という意味の「フォルテ」という言葉を組み合わせて名づけられた「ピアノフォルテ」の省略形で、その名のように音の強弱が付けられるところにその特徴があるという。
Older keyboards couldn't manage different dynamics, whereas the sound on a pianoforte can be soft or loud, depending on how hard you hit the key.(もっと古い時代の鍵盤楽器は、音の強弱がつけられなかったんだけど、ピアノフォルテは強弱が付けられたの。鍵盤をたたく強さでね。) この楽器を発明したのが、イタリアのバルトロメオ・クリストフォリという人物で、18世紀の初めのことであったと語られていた。
 ピアノ以前の鍵盤楽器というとチェンバロが有名であるが、一度エディンバラのナショナル・ポートレート・ギャラリーで有名なメアリ女王が使っていたというスピネットを見たことがある。4オクターヴくらいしか鍵盤がなかったのではないかと記憶する。

 明日の月曜日に休みをとって4連休にする人が少なくないという話を聞いた。年末は何かと私用が多くなるからかもしれない。

12月22日
 NHKラジオ「まいにちフランス語」に出てきたことわざ。
Le temps, c'est l'argent. (時は金なり。)
 英語のTime is money.に比べると、なんとなく恰好をつけた言い方をしているように思われる。イタリア語ではIl tempo è denaro. である。
 argentは「お金、金銭」という意味のほかに、「銀」という意味がある。言語によって、「お金」を表す語が「金」に対応したり、「銀」に対応したりする。銅や貝が基本的な貨幣になっている社会の例もあるので、ほかの言い方があるかもしれず、整理してみると面白いかもしれない。

12月23日
 NHKカルチャーラジオ『ヘボンさんと日本の開化』で、講師の大西晴樹さんはヘボンの信仰をヴェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』に即してとらえなおし、ヘボンが典型的な禁欲的プロテスタントであったと結論している。その一方で、彼には家父長的な側面もあったという。この議論の中で、大西さんはヴェーバーの著書には2つの命題があり、その一方はカルヴァン主義の二重予定説=「神はあらかじめ人間を選びと滅びに定めたもうた」という教理が禁欲的な職業労働に導くという考えであるという(もう1つは人間の平等に関する考え方)。
 今、神永正博 小飼弾『未来予測を嗤う』(角川Oneテーマ21)という本を読んでいるのだが、そのいきなり最初のほうに「決まっているけどわからないという現象は、たくさんあるんですよ」(12ページ)ということばが出てくる。あまり受け入れたくないことではあるが、そういうものかもしれない。 

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