語学放浪記(46)

12月17日(水)晴れ、風が強く、寒い。

 今日は研究会(とその後の忘年会)のため、夕方から外出するので、早めに更新することにした。

 このところ、夜、寝るのが遅くなり、その分、朝、起きるのも遅くなって、7時台の語学番組を聞き逃すことが多くなってきた。今日もかろうじてイタリア語の時間を聴いただけであった。

 10月から英語の番組を聞くようになって、他の言語に比べれば英語の方がよく分かることもあって、ドイツ語、フランス語、イタリア語に注ぐ情熱がやや薄れてきたような気がしないでもない。その英語であるが、受動的に理解することはできるが、能動的・積極的に英語とかかわること、それによって自分の考えを表現していくということについてはまだまだ努力しなければならないようである。それでも他の外国語に比べて到達水準が高いのは、これまで勉強してきた時間が圧倒的に多いことによると思われる。

 とにかく、時間をかけて努力することは大事である。11月1日のこのブログで取り上げた行方昭夫『英会話不要論』の議論と重なる(あるいは、この書物から影響を受けた)点が多い議論になるが、英会話――に限らず語学学習における会話――重視論には2つの問題点があるように思われる。まず、日本語と英語とは発音体系が違うのだし、流ちょうに会話をしていくためには、いろいろな表現を口に出して練習し、また単語を覚えたり、文法的な知識を増やしたりする必要がある。そういう努力抜きでは会話力は上達しないということが、しばしば見落とされている。英会話は英米人と楽しくおしゃべりしていれば、自然と上達するなどというものではないのである。このことを理解するために、とりあえず、NHKラジオの「ラジオ英会話」を聞いてみたらどうだろうか。Words & Expressionsという単語や表現を覚えるためのコーナーもあるし、Apply It!という応用練習のコーナー、Say It!という反復練習のコーナーもある。さらにリスニング問題も出されていて、会話の上達のためには練習が必要あということが分かるはずである。この番組のレヴェルはB1なので、そこまで到達していないと思う人は、まず到達するよう努力すべきである。

 英語があまりよくできない日本人が多いのは、努力の不足による点が大きい。学校教育だけを当てにせずに、自分でもいろいろと機会を捜して努力すべきなのである。そういえば英米人も外国語が苦手だといわれるが、これは英語が世界中で通じるという意識から、努力を怠りがちであることが原因のようである。もっとも努力が空回りすることもあるから、自分の努力の質について検討することも必要なのであろう。

 第2に、ただ単に会話だけできてもダメで、話し手の職業的な能力や趣味・教養その他もろもろの人格的な要素も重要だということである。私の中学・高校の同期生で英語の発音をいつもほめられていて、そのことで自信を持って東京六大学のある私立大学に進学し、そこのESSで活躍したのがいるが、英語を使って活躍する銀行員を目指して銀行に入行したもののうまくいかず、結局、別の業界に進んでそこで大成功した。彼は英語の能力はあったが、銀行員としての能力はなかったものと見える。そして、会話力よりも、おそらくは英語を通して得た先見力で成功したのである。だから英語だけ勉強しても仕方がないことも、肝に銘じる必要がある。
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