日記抄(11月12日~18日)

11月18日(火)晴れたり曇ったり

 11月12日から本日までの間に経験したり、考えたりしたことから:
11月12日
 「ラジオ英会話」の”U R the ☆ (You are the star)"のコーナーで練習した会話。
You have a very pretty cat. (とても可愛い猫をお持ちですね。)
Thanks. He was an orphaned kitten. (どうも。彼は親のない子猫だったんです。)
Really? What's his name? (そうですか、名前は?)
Oliver Twist. (オリヴァー・トゥイストです。)
孤児の運命を描いたディケンズの名作が英語世界でいかに親しまれてきたかを改めて感じさせられた。『オリヴァー・トゥイスト』は、デヴィッド・リーンと、キャロル・リードという戦後の英国の映画界を代表する2大監督がそれぞれ映画化し、その後、ロマン・ポランスキーが映画化している。ポランスキーによる映画化は実は見ていないのだが、いつだったか、電車の中で若い男女が話をしていて、近ごろ見た映画の中では『オリヴァー・トゥイスト』が面白かったと言っていたので、よく分かっているねぇと感心して聞いていた記憶がある。19世紀に書かれた作品ではあるが、子どもたちをめぐる貧困と過酷な状況は今なおグローバルな問題として我々につきつけられているのである。

11月13日
 「ラジオ英会話」でlitter box(猫用トイレ)ということばが出てきた。litterといえば、初めて英国に出かけたとき、ロンドンの地下鉄の駅にlitterという文字が記されているポストを小型にしたようなものが駅におかれていて、なにかと思ったという記憶がある。英語の手紙の書き方を書いた本の中で、その本の著者がlitterとletterを取り違えて、せっせと手紙を投函していたという思い出を書いていた。英国でも郵便ポストは赤い色をしている(おそらく日本が英国のまねをした)ので、間違えるはずはないのだが、誰からも教えられないままに間違えつづけていたということである。私は、英国ではもちろんのこと、日本でも手紙は郵便局から出すというほうだから、そういう間違いはしないで済んでいる。

11月14日
 「まいにちドイツ語」応用編「黒猫イクラと不思議の森」では、昨日に引き続きオスマン帝国による1683年のウイーン包囲について取り上げた。このころ既に衰勢にあったオスマン・トルコはウィーンの攻略によって国力を挽回しようとしたのである。オスマン帝国はどうしても攻略したい都市を「黄金のリンゴ(Der goldene Apfel)と呼んでいたという。コンスタンティノープル(イスタンブール)を攻略して自分たちの首都とした彼らにとって、次の「黄金のリンゴ」はウィーンであった。
 リンゴといえば、ニューヨーク市のことをThe Big Appleと呼ぶのは御承知のことと思う。他にりんごに関連する愛称をもつ都市がないかどうか、探してみたいと思っている。
 「黄金のリンゴ」というと、ミルトンの『失楽園』を思い出すか、森の中での美女との出会いを描いたイェイツの詩「さまようインガスのうた」を思い出すか、レイ・ブラッドベリの短編小説を思い出すか、私の思い出すのはこの程度だが、他の文学作品を思い出す方もいらっしゃるだろう。

 神保町シアターでは新たに『神保町シアターに行こう』という出版物を創刊した。「釣りバカ日誌」の原作者で、映画『あさひるばん』を監督したやまざき十三さんへのインタビュー、「映写室のひみつ」、映画館の向かい側にある天鴻餃子房神保町会館店を取り上げた「突撃!! ご近所さん」など盛りだくさんな内容がB5表裏1枚の中に詰まっている。さらに「支配人の独り言」として、今年8月末に惜しくも閉館した新橋文化劇場の副支配人・遠藤さんとの交流からこの出版を思い立った経緯が記されている。なお、この映画館と餃子店をめぐっては平松洋子さんのエッセーがあるので、探して読んでほしいと思う。

11月15日
 アーサー・コナン・ドイル『バスカヴィル家の犬』を河出文庫版で読み終える。いずれ、このブログで取り上げてみるつもりである。

11月17日
 椎名誠『ぼくは眠れない』を読み終える。椎名さんが長年不眠に苦しんできた経緯が語られている。あまり明るい話題ではないし、私自身も不眠に苦しんだ時期があったので、かなり複雑な気分で読んでいたというのが正直なところである。

11月18日
 カルチャーラジオ「ヘボンさんと日本の開化」で、上海でヘボンから和英辞書の題名を考えるように言われた協力者の岸田吟香がはじめ『和英詞林集成』と考えていたのを、『語林』にして、一厘値上げしたと洒落を日記に記しているという話が面白かった。何事によらず、ユーモアは大事である。

 高倉健さんが亡くなった。以前にも書いたが、私はあまり東映映画は見ないので、ビッグ・ネームであるにもかかわらず見たことのある出演作はきわめて少ない。ただ、今年の夏だったか、「網走番外地」シリーズをNHKのBSプレミアムでずっと放映していたのを見ていて、監督がいろいろと工夫をして作っているのを見て感心したことを思い出す。もう1つの人気シリーズであった「昭和残侠伝」シリーズもなにやかやというほどには見ていない。テレビのニュースで全共闘の学生たちに人気があったというようなことを言っていたが、実際のところ、もう少し人生経験を積んでみないとわからない面白さのあった映画ではなかったかという気がする。全く関係がない話になるが、大学時代の友人で、高校時代の先生が高倉健さんを教えたことを自慢していたという話をしていたのと、私が大学で教えていたころの同僚で、高倉健さんの高校(福岡県立東筑高校)の後輩だと言っていた人がいたことを思い出す。かと思うと、東筑高校の出身者であっても、仰木監督も高倉健さんも知らないという人もいた。世はさまざまである。多分、これから出演作の特集上映があちこちであると思うので、少しずつでも見ていこうと思う。最後に、ご冥福をお祈りする。
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