日記抄(10月15日~21日)

10月21日(火)雨が降ったりやんだり



 夕食後、眠くなって横になったらそのまま眠ってしまい、気がついたら日付が変わっていた。本日(10月22日)は午後出かける予定なので、22日分は書けそうもない。しばらくは1日遅れの状態が続きそうだ。
 10月15日~21日にかけたの1週間の間に、経験したこと、考えたことなど:

10月15日
 中学・高校時代の恩師の1人の訃報を聞く。もう1日早く知っていれば、葬儀に参列できたのだが、見送らざるを得ないのが残念。学校を出て50年になるので、在学当時はまだ若かった先生方が亡くなられてゆくのは仕方がないことであるが、やはり寂しい。

10月16日
 NHKカルチャーラジオ「文学の世界」『蕪村の四季』の第2回:「『うれし』の蕪村」。先週聞き逃したので、再放送を聴く。蕪村が詠んだ句の中の感情表現を見ていくと、「うれし」という表現が多い。芭蕉は喜怒哀楽の哀にかかわる表現が多く、一茶は喜怒哀のそれぞれを表現している。蕪村は今を生きることを「うれし」と肯定的に受け止めて、前向きに生きた俳人だったと言えると論じている。ローマの詩人だとホラーティウスに近いのかな、と思う。
 第3回:「野路の人と散る牡丹――蕪村の夏」。蕪村の夏を詠んだ句の色彩の豊かさと句の秘めた物語性についての議論が展開された。

 NHKラジオ『実践ビジネス英語』の”Quote...Unquote"のコーナーから:
It is wrong always, everywhere, and for everyone, to believe anything upon insufficient evidence. --William James (U.S. philosopher and psychologist, 1842-1910)
何事も、不十分な証拠に基づいて信じるのは、いつでも、どこでも、だれにとっても間違いである。
とはいうものの、どこまでいけば十分といえるのかが問題である。

 NHKラジオ「まいにちイタリア語」応用編「インタビューで学ぼう! イタリア語」で、インタビューを受けているアレッサンドロ・ジェレヴィーニさんが、日本人は相手に悪いことが起こらないようにと心配する言葉で別れを告げることで相手への気遣いを表現するが、イタリア人の場合は常に相手に楽しいことやポジティブなことがあるようにと願う表現で別れを告げると言っている。先日取り上げた須賀敦子『塩一トンの読書』の中のゲーテの『イタリア紀行』について取り上げた文章(124-5ページ)の中にイタリア語の挨拶について触れた個所があって、それと比べると面白い。

10月17日
 山口瞳 開高健『やってみなはれ みとくんなはれ』(新潮文庫)を読み終える。サントリーの社員であった直木賞作家・山口瞳の「青雲の志について――小説・鳥井信治郎――」と芥川賞作家・開高健の「やってみなはれ――サントリーの七十年・戦後篇――」から構成され、さらに「サントリー窓際OL」を自称する斎藤由香さん(北杜夫の令嬢)が、この2人が活躍した後のサントリーの様子、2人の作家の思い出を書いた文章が収められている。「青雲の志について」は以前読んだ記憶があるので、初めて読むのは(斎藤さんの文章は別にして)開高の「やってみなはれ」だけである。山口のわかりやすい文章と、開高の凝りに凝った文章はそれぞれの人間性をある程度まで反映するものであろう。若いころはそうでもなかったが、年をとってくると、山口よりになってきたように自分では思っている。
 文藝春秋に勤めていた友人が一時期開高の担当者であったらしく、開高の食べ歩きエッセーに名前が出てくるので、本人にそのことを言ったら、「いやなことを思い出させるな」と渋い顔をされた。作家を直接知っている人にしかわからない側面というのもあるということらしい。

10月18日
 野球の話は書かないことにしているのだが、セ・リーグのチャンピオン・シリーズでタイガースがジャイアンツを破って日本シリーズに進出したことで一言。ジャイアンツの原監督は年間のスケジュール作りが不得手なのではないか。チーム内から故障者をよく出すのもその表れであろう。ジャイアンツのように選手層の厚いチームの場合、かえってどういうレヴェルの選手を中心にメニューを作っていくのかが難しいということもあるかもしれない。また何が何でも勝ちに行こうという気持ちはわからないでもないが、負けてもいい試合を作っていかないと最後までチーム力を保持できないということも考えてよかろう。原監督は高校野球の名監督であった父親の影響を強く受けたのだろうが、トーナメント方式で負けたらおしまいという高校野球と勝率を稼ぎながら短期決戦にも備えていくプロ野球のスケジュール作りの違いもしっかり認識する必要があるだろう。
 大学にいたころに、卒業論文の執筆計画をつくらせると、休みの日を設けずにびっしり計画を立てる学生がいる。こちらが休みをつくれと口を酸っぱくしていってもいうことを聴かない。そういう学生は大体、失敗した。失敗してから、先生がしっかり指導してくれなかったからだなどと不満を漏らしたりするが、いうことを聴かないからこちらもやる気をなくすのである。悪循環の好例。

10月19日
 ニッパツ三ツ沢球技場で横浜FC対栃木SCの対戦を観戦する。黒津選手の2ゴールの活躍で横浜が3-0で快勝。黒津選手ならばこのくらいの活躍をしてくれて当然、とはいうもののやっぱり嬉しいね。

10月20日
 大学の同期会で京都にとんぼ返りをする。会の始まる前に(場所が近くだったので)三月書房を覗く。以前とだいぶ様子が違っていたが、同人雑誌類が並んでいる中に高安国世先生が主宰されていた短歌誌の『塔』があった。先生のドイツ語の授業を受けたことについては、昨年のこのブログで触れた。会の中で、別のテーブルで話していた連中が高安先生にドイツ語の発音を直されたと思い出を語っていたので、やはり<印象に残る先生の1人であったのだろう。

10月21日
 NHKカルチャーラジオ「歴史再発見」『ヘボンさんと日本の開化』の第3回:「クララとの結婚、そして東洋伝道へ」を聴く。ヘボンは中国への布教を目指してシンガポール、厦門、マカオで活動するが、あまりうまくいかずに帰国、ニューヨークで医師として開業し、1859年に今度は日本に向けて出発する。宣教師として海外で活動することに、なぜか両親は反対していたということである。
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