日記抄(7月9日~15日)

7月15日(火)晴れ

 7月9日から本日にかけてであった事柄、考えたことなど:
7月9日
 NHKラジオまいにちフランス語のテキストに書かれていて、放送では省略されていたPourquoi c'est comme ca? (なぜ、そうなの?)では、英語では目的語は動詞の後におかれるが、フランス語では目的語の働きをする代名詞は動詞の前におくという規則が取り上げられた。「日本語でも目的語は動詞の前ですね。『私はあなたを愛しています』。世界の言語全体では、「主語+動詞+目的語』の語順、『主語+目的語+動詞』の語順は、ほぼ半分ずつだそうです」(45ページ)という。これはヨーロッパの言語の文法に染まった議論で、そもそも日本語の文法を論じる際に「目的語」という概念を使う学者はあまりいないのではなかろうか。ついでに言えば、「私はあなたを愛しています」といういいかがも、ヨーロッパの言語の影響のもとで生まれてきた言い回しで、もともとの日本語では求愛の際には、「月が綺麗だね」などと間接的な表現をするのが一般的であった。

 同じくイタリア語の時間で、
Da che binario parte l'Intercity per Trieste? (トリエステ行きのインターシティは、何番線から出ますか?)
という文が出てきた。Intercityは〔インテルシティ〕と発音し、「イタリア国内の主要都市を結ぶ特急列車」だという説明であった。
 英国でもIntercityという列車が走っているが、日本で言うと快速という感じで、特別の料金は取らない。現在ではまた制度が変わっているかもしれないが、英国の鉄道料金はどうも複雑でよくわからないところがあり、英国人に聞いてもやはりわからないと答える人が少なくなかった。

7月10日
 NHKカルチャーラジオ『生誕450年 シェイクスピアと名優たち』の第2回は『恋する少女の変貌』として「ロミオとジュリエット」を取り上げた。講師の前沢浩子さんがジュリエットの立場からこの戯曲を分析していたのがなかなか興味深かったのだが、そのジュリエットを演じた演技者の中で英国の女優であるクレア・ブルームに焦点を当てていたのが特に印象に残った。チャップリンの『ライムライト』で一躍脚光を浴びた彼女が、その直後にジュリエットを演じ、ジュリエットがロミオとの恋を通じて急激に変わっていく姿を比較的容易に理解し、無理なく演じることができたと回顧しているそうである。クレア・ブルームはハリウッド映画にも多く出演しているが、今一つパッとしなかった。ロッド・スタイガーと結婚していたころに出演した『まごころを君に』(『アルジャーノンに花束を』の映画化)が印象に残るくらいである(実際のところ、あまり出演作を見ていない)。ただ、最近では『英国王のスピーチ』でメアリ王太后の役を演じて風格を見せていたのが記憶される。前沢さんがこの作品に言及しなかったのはちょっと残念である。

7月11日
 NHKラジオまいにちフランス語応用編では「歩道橋と心斎橋」が話題として取り上げられた。大阪でアルバイトをしていた時期があるのだが、だいたいキタのほうをうろうろしていて、心斎橋の方に出かけることはあまりなかった。当時、キタには大毎地下、ミナミには戎橋劇場という名画座があった。大毎地下には足しげく通い、仕事の帰りに立ち寄って夜遅く下宿に戻ったこともしばしばだったが、戎橋劇場に出かけたことはほんの数回しかなかったと記憶する。

7月12日
 荷物の整理の中で出てきた赤坂憲雄『遠野/物語考』を読み直している。それよりもまず、『遠野物語』を読み直すべきかもしれない。何が出てくるかわからない作業に影響されて、読書も乱雑になっている。

7月13日
 サッカーのW杯はドイツが優勝。サッカーの強豪であるというのもドイツの一面。もっと注目され、重視されてよい一面ではないかと思う。

 映画を見るつもりだったのだが、上映時間がこちらの都合にあわず、結局天皇杯の2回戦、横浜FC対カターレ富山の対戦を見ることになった。観客はわずかに1,326人。0-1で敗戦。スコア以上に試合の内容には差があった。横浜駅西口に出て、やけ酒を煽る――などという気持ちにさえならない。

7月14日
 フランスの革命記念日。

 NHKラジオまいにちドイツ語入門編でWochenende(週末)についての話題が取り上げられていた。1980年代ごろから経済の活況を反映して休暇が延びる傾向が広がり、1990年代には週当たりの労働時間が40時間ほどになったので、木曜日の夜ごろから週末という感じだったのが、現在では週当たり45時間ほどになっている。Wochenendeの範囲は経済や時代によって変化しているという話であった。日本でも一時はハナモクという言葉があったが、今では死語といっていいだろうね。それでもドイツのほうが日本より労働時間は短く、労働者の権利は守られているのではなかろうか。

7月15日
 NHKラジオまいにちフランス語入門編の「なぜ、そうなの?」のテキストには出てくるが放送されなかった「なぜ、そうなの?」のコーナーによると、フランス語で「最も頻繁に使われるアルファべ」はeだそうである。英語でも同様であるが、他の言語ではどうなのだろうか?
 
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