テッド

1月28日(月)晴れ

 横浜ブルク13シアター1で『テッド』を見る。

 1980年代のボストン。周囲の同年代の少年たちから相手にされない、孤独な少年がクリスマス・プレゼントにぬいぐるみのクマ(テディー・ベア)をもらい、テッドと名前をつけて生涯の友達にしたいと願うと、魔法の力でそのクマに命が宿る。一時は大騒ぎになって、クマは人気者になるが、調子に乗りすぎて事件を起こしたりして忘れられる。少年は大学を出て就職しても、パートナーを得ても、クマと一緒である。駐車場の受け付けをしながら、冴えない人生を送っている。パートナーからは自分とクマとどちらを選ぶかと言われ続けている。

 テッドは外見はかわいいが中身は全くの中年おやじという設定である。しかし実は主人公の幸福を心から願っている。流れ星に願いをかけると人形に命が宿るのはディズニー流にアレンジしたピノッキオ物語のような設定だが、主人公とクマをつなぐのがマリファナとDVDであるというのは現代風の味付けで、『フラッシュ・ゴードン』を初めとする映画作品が引き合いに出される。クマが誘拐されたのを追跡する場面がクライマックスに用意され、地下駐車場や野球場がその舞台となる。

 冒頭でクリスマスになると悪がきたちがユダヤ人の少年をいじめるという場面がきわめて無批判に描かれているし、主人公のパートナーの上司がスポーツ・グッズを集めているというなかで、ランス・アームストロングがガンで切除した○○が加わっているというのも悪趣味である(ランス・アームストロングがドーピングを認めた後であるだけに一層悪趣味である)。もちろん、「悪は滅びる」結末ではあるが、善悪の境界はきわめて手前勝手である。

 いつまでたっても子どもから脱出できない主人公を描いているようで、脱出できないのはアメリカの映画界、あるいは社会そのものであるかもしれない。それを喜んで見ているこちらも同類であると言われれば、それまでであるが・・・。
 
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