語学放浪記(35)

6月26日(木)晴れたり曇ったり

 何度か書いてきたように現在のところ、NHKラジオの「まいにちドイツ語」、「まいにちフランス語」、「まいにちイタリア語」の3つの番組を聴くことにしている。朝、7時からドイツ語、7:30からフランス語、7:45からイタリア語というのは楽ではないし、もう少し学ぶ言語を絞ったほうが効果が大きくなるのではないかとも考えたりもするが、複数の言語を同時に勉強するほうが性に合っている。実際問題として、午後に再放送されているのを聴いて、やっとわかったということが少なくないことも白状しておこう。

 それぞれのテキストの7月号を買ってきたのだが、巻末に掲載されている聴取者からのお便りに心を奮い立たされる。まずドイツ語では大学時代に使った1953年発行の教科書が出てきたという東京の聴取者は、もう80歳近い年齢ではないだろうか。「今の英語教育に端的に表れているコミュニケーション万能の時代に、この年代物の教科書を見ると、実用、文学、文法の三位一体の構成は結構よくできているのではないかと思える。もちろん千差万別の学習者を相手に、きわめて限られた時間で教授しなければならない放送とは一緒にできないが、実用と文学的香気の高いものとの並行学習はもっと考えてもいいのではないかと思う」(7月号、118ページ)という意見には傾聴すべきものがある。会話といってもいろいろなレヴェルがあり、文学といってもいろいろな種類があることも否定できないのであるが…。

 もう1人、応用編の中で子どもの声で合いの手が入るのが「ほほえましく勉強の励みにな」(7月号、119ページ)ると書いている福岡県の80歳の方にも頭が下がる。私などはこの声を聴き流してしまっているのだが、この方は„Einfach, oder!"などとそれぞれの声をしっかり聴き分けているようである。それでも聞き取れない音声があると質問している闘志は見習うべきであると思った。

 フランス語の「万年初級者」だという兵庫県の聴取者の方は「仏検準2級合格がやっとです」(7月号、147ページ)と書いているが、そこまで行けば立派なものではないかと思う。「目標は、半年後にはペラペラになること」とも書いているが、「ペラペラ」というのもいろいろな種類があって、薄っぺらな「ペラペラ」ではあまり意味がないということも念頭に置いてほしいと思ったりもした(自分の怠慢を完全に棚に上げている)。

 イタリア語では「英語以外に何か外国語を話せたらいいなと思って、イタリア料理が好きなのでイタリア語を始めてみました」(7月号、135ページ)という中学生からの便りがある一方で、「後期高齢者のnonnaですが、孫たちに自慢できることがあって、とてもfeliceです」(同上)という老女からの便りがあるという年齢の幅の広さが印象に残る。後者は実用イタリア語検定4級に合格されているそうである。言語によって検定試験の基準と難易度が違うのは、大学における外国語の授業と似たところがあるが、それほど極端なものではないだろうと思う。

 自分以外の外国語学習者の皆さんのいろいろな物語を聞きながら、自分なりに学習への闘志を燃やしているわけであるが、大学の授業として開設されているか、ラジオ・テレビの番組で教えられている以外の言語になると、なかなか学習意欲がわかず、始めても努力が持続しないという問題もある。とりあえずは現在学習中の言語の能力を高めていることに集中しようと思っている。
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フランス語学習のモチベーション

「半年後にペラペラを目指す」という【万年初級者】である方の勉強法をぜひ伝授していただきたい。フランスに一年住んでいますが、ペラペラどころか「ペ」にも到達していないわたしは、学校探しに苦戦しています。自習で身に付くほどフランス語に熱心ではないことに最近気づきました。

まぁ、どの言語でもそうでしょうが、フランスは言語レベルが極端なので、自分が目指すものを伝えると、その着地点レベルの講師がいないと渋い顔をされ、学校見学が終わらないうちに「うちの学校は長期でも3か月学習するという生徒さんしかいないので」とやんわり断られるのがオチです。「言葉=階級」に直結するので、日本人の感覚からすると、日本での普通がこちらの普通と違うことも驚きます。

近所にも80歳でひとり暮らしをされている日本人男性がいるのですが、大学へ通われたり、パーティーなどの集まりにも積極的に参加されていて、「そのエネルギーはどこで売っていますか?」と会うたび聞かずにはいられないわたしです。

とはいえ、貴ブログを拝読しながら、刺激を受けていることをそっと告白します!語学学習の仲間がいると張り合いが違いますので。
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