日記抄(6月18日~24日)

6月24日(火)雨、午後になって一時雷鳴

 6月18日から本日にかけてであった事柄、考えたことなど:
6月18日
 6月15日にSF小説『アルジャーノンに花束を』(Flowers for Algernon)で知られるアメリカの作家ダニエル・キースDaniel Keyesさんが亡くなったことが伝えられた。この作品は読んでいないが、1968年にラルフ・ネルソン監督によって映画化され、日本では『まごころを君に』という題名で公開された作品は見ている。主人公を演じたクリフ・ロバートソンがアカデミー主演男優賞を受賞したことで知られる。DVD版は『アルジャーノンに花束を』という題名で販売されているようである。その後カナダとフランスで映画化され、2002年には日本でもTVドラマ化された。

 NHKBSプレミアムでエドワード・ドミトリク監督の『ケイン号の叛乱』(The Caine Mutiny)を見る。第二次世界大戦の終わりごろ、新しい艦長を迎えた掃海艇ケイン号は太平洋での作戦に従事するが、艦長が神経を病んでおり、失敗はすべて部下の責任にしてていないが不穏な空気に包まれている。台風の接近により船の危機はさらに大きくなる・・・。戦争と軍隊を否定しているわけではないのだが、それらのもつ否定面が浮かび上がってくる。息苦しいが、見ごたえのある映画である。

6月19日
 NHKラジオまいにちフランス語応用編「作家とともにパリ散歩」ではゾラの小説『ボヌール・デ・ダム百貨店(Au Bonheur des Dames)』(1883)が取り上げられた。フランスでデパートが登場するのは第二帝政期のことだというから日本で言えば江戸時代の末のことである。デパートの支配人オクターヴ・ムーレと売り子のドゥニーズ・ボーデュの恋を中心に展開される小説は、ゾラの克明な取材活動をもとに当時のデパートの様子をち密に描いているという。この作品はルーゴン・マッカール叢書の第11巻であるが、オクターブは第10巻の『ごった煮(Pot-Bouille)』にもすでに登場しているそうである。ゾラは『人間喜劇』におけるバルザックに倣って、ルーゴン・マッカール叢書で人物再登場法を用いたが、このやり方はジュール・ヴェルヌによっても踏襲されている。

6月20日
 サッカーのW杯のグループ・リーグで日本代表はギリシャと引き分けた。まだ決勝トーナメント進出の可能性がなくなったわけではないので、粘り強く応援することにしよう。

 NHKラジオまいにちイタリア語応用編「イタリア:24の物語」ではメッシーナを取り上げ、この港から1571年の秋に多くのガレー船が出港したことを語る。オスマントルコに対してスペイン、教皇庁、ヴェネツィア共和国の連合軍が戦ったレパントの海戦は、10月7日の1日のうちにヨーロッパ側の勝利をもって終わった。連合軍の中で中心的な役割を果たしたのはヴェネツィア共和国の海軍で、彼らの勇猛果敢な戦いぶりはこの海戦における提督・船長クラスの戦死者のほとんどがヴェネツィア海軍に属していたことでわかるという。メッシーナのサンティッシマ・アヌンツィアータ・デイ・カタラーニ教会広場には連合軍側の総司令官であったドン・ファン・デ・アウストリア(1547-78)の像が立っている。スペイン国王の弟であった彼はこの時まだ24歳、有能な軍人であったが、若くして病死してしまった。放送では触れられなかったが、『ドン・キホーテ』の作者セルバンテスはこの海戦に従事して砲撃を受け、左手を失っている。今日では総司令官よりも、1兵士のほうが大きな名声に包まれている。

6月21日
 日本テレビ『メレンゲの気持ち』の中で、チーズと梅干を一緒に食べるとおいしいという話題が出てきた。イタリアで長く暮らした人から、同じことを聞いたことがある。チーズも梅干しもいろいろ種類があるので、もう少し具体的な組み合わせについて知りたいものである。

6月22日
 TBSの『アッコにおまかせ』の中で豊橋のカレーうどんの話題が取り上げられていた。一度食べに出かけてみようと思う。

6月23日
 NHKラジオまいにちイタリア語の時間では色を表す形容詞が取り上げられたが、性数変化するもの、性変化しないもの、性数変化しないものがあり、viola(紫色の)やrosa(ピンクの)は性数変化しないとのことであった。文字通り訳せば、violaは「すみれ色」、rosaは「バラ色」になるが、特に区別はしないのだろうと思いながら聞いていた。

 NHKBSプレミアムで『大海原を行く渡り鳥』を見る。今回は宍戸錠に代わって藤村有弘の扮する中国人手品師が旭と張り合う役どころを演じている。なかなか達者な演技を見せていたのだが、錠が出てこないのは寂しい。『いつまた帰る』でもそうだったが、旭が馬に乗って登場し、船に乗って去っていくという組み合わせが奇妙に思われる。

6月24日
 NHKラジオまいにちドイツ語の時間でvの発音が取り上げられた。普通は[f]と発音するのだが、外来語、特にラテン語期限の科学用語などの場合[v]と発音することが多いという。大学Universitätなどというのはその例であろうが、ラテン語には[v]という発音はないのだから奇妙である。(たとえばVenusはウェーヌスと発音する。)

 NHKBSプレミアムで『ヴェラクルス』を見た。南北戦争後に起きたメキシコの内戦を舞台にした作品。ゲーリー・クーパー、バート・ランカスターの共演が話題を呼んだ。ところで、スペイン語の発音には[v]という音はないので、「ベラクルス」と表記するほうがよかったのではないかと思う。
 
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