日記抄(5月21日~27日)

5月27日(火)午前中雨が残っていたが、午後には上がる。蒸し暑かった。

 5月21日から今日までの間に経験したこと、考えたことなどの中から::
5月21日
 テレビ朝日の『マツコ&有吉の怒り新党』で「いつも計画倒れになってしまう自分」に対して怒りを感じるという意見があった。計画通りに作業ができないのは、結局本当に必要ではない作業に取り組んでいるからではないかという番組中の指摘はその通りだと思うが、実際問題として、やらなければならないという仕事になかなか取り組めない、作業がはかどらないという問題は誰にでも付きまとうものである。結局は努力の積み重ねで克服する以外に解決法はないだろう。
 昔教えた学生の中で、それなりに形式の整った計画表を作成しはするのだが、いつも実行できないというのがいた。これは結局、自分の能力を考えずに計画を立てているからいけないのである。その顕著な例として彼の場合、1週間に2日程度は作業を休む日を設定しろと指示しているのに、毎日作業をする計画を立てる。毎日、同じペースで作業を続けていくのは、よほどすぐれた能力と強い意志を持っていないとできないことである。何度も失敗しているのに、それでも平板な作業計画を立てるのはどういうことであろうか。さらに言えば、途中で進行状況を勘案して計画を修正することも必要であるが、そういう工夫もしていなかったようである。 

5月22日
 NHKラジオまいにちドイツ語応用編「いうが花のドイツ語」で、パートナーのダニエル・ケルンさんがトーキー初期のドイツ映画でウィーン会議を題材にした『会議は踊る』(1931)を話題に取り上げていた。40年くらい昔に見たことがある作品であるが、今見たら、どんな感想をもつだろうかと思う。

 NHKBSプレミアムで『ひばり捕物帳 かんざし小判』(1958、東映、沢島忠監督)を見る。女目明し、実は老中の妹というひばりが江戸市中を騒がせる小町娘連続殺人の謎を追って大活躍する。ひばりと、いざという時に彼女を助ける飲んだくれの浪人の東千代之介の両方が「貴種」であるという設定をどのように考えるべきであろうか。

5月23日
 NHKまいにちフランス語応用編「作家とともにパリ散歩」ではユゴーの『レ・ミゼラブル(Les Misérables)』の一部を取り上げた。番組内でヴェルディの『リゴレット』の「そうだ、復讐だ!」の一部が流れたが、この歌劇の原作はユゴーの戯曲『王は楽しむ』だそうである。醜い道化師が自分の娘を辱めた享楽的な王フランソワ1世に復讐を誓うその姿に、ヴェルディは心を動かされ、フランスでは上演が禁止されていたこの作品の舞台をマントヴァに移し、登場人物の名前を変えてオペラとした。ユゴーは当初イタリア語版の台本に不満を述べていたが、実際にヴェルディの音楽を耳にして態度を変えたという。ユゴーとヴェルディという19世紀ヨーロッパの文化史における巨人が民衆の自由と解放を求める精神において結ばれていたというのは感動的な話である。

5月24日
 野村克也さんの話を聞いている夢を見た。以前、野村さんがタイガースの監督をしているころに、横浜スタジアムのベイスターズ戦で、審判の判定に抗議するために姿を見せたのを見かけたことがある。近くにいた女性が「あっ、野村さんだ! テレビで見るのと同じ顔だ!」といったのを覚えている。確かに、その通りには違いない。

5月25日
 我が家の雄猫2匹が、仮住まいの2階よりも1階で過ごす時間が多くなっているようである。1階の方が涼しいからで、それだけ季節が変化してきたということであろう。

5月26日
 NHKBSプレミアムで『ギターを持った渡り鳥』(1959、日活、斎藤武市監督)を見る。函館が舞台になっているが、佐藤泰志の原作を映画化した『海炭市叙景』、『そこのみにて光輝く』とは全く異質の物語が展開する。西部劇の世界を日本に翻案しようとして現実との接点を探しているのだが、なかなか見つけられないという状態のまま作られた作品。小林旭、浅丘ルリ子、宍戸錠、みんな若い。

5月27日
 『ちくま』6月号が届く。加賀乙彦さんがなだいなださんを追悼する文章を書いている(4-5ページ)のが印象に残る。和田英の『富岡日記』がちくま文庫から刊行されるが、中公文庫版を持っているはずなので、買わないだろう。リチャード・ローティ『プラグマティズムの帰結』、近藤和彦『民のモラル』(ホーガースと18世紀のイギリスとの副題がついている。ホーガースという画家は好きなのである)、上野修『スピノザ『神学政治論』を読む』と、読みたくなるような本が3冊学芸文庫の新刊として予告されているが、定価合計が4200円にもなる(それに増税された消費税が加算される‼)。読書生活も楽ではない!
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