語学放浪記(32)

5月22日(月)晴れ、ところによって雨が降ったり、変化の激しい空模様

 5月19日放送の「まいにちドイツ語」では「敬称のSie」について取り上げた。3人称のsieを転用した2人称の使い方を「敬称のSie」というということである。家族や親せき、友人など親しい間柄の人に対してはdu(複数はihr)を使うのに対し、それ以外の人にはSieを使う。普通の日本人がドイツ人と親しくなるのはあまりないし、ドイツにいるのでなければ、親しくなっても日本語か英語で話すことが多いので使い分けについてそれほど気にすることはない。それでも大学時代に高安国世先生がSieだけで済むと思っていたら、見落としがあった、こどもと話すときはduを使うことになる・・・とドイツ滞在中の思い出を語られていたのを思い出す。

 Sieからduに切り替えるときはそのことをお互いに確認しあう。またSieからduに切り替えると、お互いにファーストネームで呼び合うようにするという。年齢の差や性別は問題視しなくてよい。呼びかけ方については、相手が女性の名前はファミリーネームの前にFrauを、男性の場合はHerrをつける。

 番組中で触れられていたが、ドイツ人の先生に対してそれほど親しくもないのにファーストネームで話しかけたり、年齢をきいたり、あるいは結婚しているかどうかまで聞く学生がいるそうである。しかしこれは、特に女性の先生の場合は失礼である。会話の教科書に出てくる表現を使ってみたい気持ちがあるのあろうが、師弟間のマナーは守るべきである。

 この点も外国語教育を考える上で重要な点かもしれない。と思うのは、日本の学生の傾向として授業の内容以上に教師のプライヴァシーに興味を示す傾向があるような印象があるからである。何か質問はあるかといったら、先生はなぜひげを伸ばしているんですかと質問されたとある同僚が話していた。会話力をつけるには、会話の内容となる専門的な知識や一般的な教養が重要だというのはすでに何度か書いたことであるが、マナーを見につける必要も認識しておくべきである。

 さて、ファーストネーム、ファミリーネームという代わりにクリスチャン・ネーム、サーネームという言い方もある。外国の病院で自分はクリスチャンではないからクリスチャン・ネームはないと言い張った人がいたという話を読んだことがあるが、姓に対する名前の方だと理解すればよく、信仰は関係ないのである。
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