ドイツの朝食

5月16日(金)晴れ

 NHKラジオまいにちドイツ語応用編『言うが花のドイツ語Wer spricht, gewinnt』のドイツ人パートナーであるリナ・マーティンさんとダニエル・ケルンさんによる『リナとダニエルから見た世界 Die Welt von Lina und Daniel』のコーナーで、ドイツの朝食がどのようなものかが話題として取り上げられた。

 ドイツの朝食というとパンとバター、ソーセージ、チーズ、マーマレード、はちみつのほか、シリアルなども食卓に上っているという。火を使う料理がないとはいうものの、主婦にはそれなりに苦労があるという話であった。ドイツには出かけたことがないのだが、英国やフランスと共通するところ、違うところがあって興味深かった。特に野菜の料理がほとんど出ないことや、火を通した料理が出ないところが英国の一般の朝食とは違う。英国だとトマトを焼いたのが出てくる場合があって、これが一つの特色ではないかと思う。

 また、小さい子どもだとパンにバターをうまく塗ることができないので、母親が塗ってあげるのが普通だという話を聞いて、思い出したことがある。アンデルセンの掌編小説集『絵のない絵本』は月が自分の目で見た様々な出来事を読者に語るというものだが、その中に小さな女の子が夕食の前の主の祈りの中で、いつも決まった祈りの言葉に何かごにょごにょと付け足す。母親が何と言っているのか問いただすと、毎日のパンにもっとパンを塗ってくださいとお祈りしているという話がある。

 アンデルセンはデンマーク人なので、ドイツと同じだと考えることはできないかもしれないが、女の子は神様にお祈りをしているようでいて、母親にそれとなく訴えていたということのようである。この話を花田清輝が『復興期の精神』の中で取り上げて、アンデルセンの自己中心主義について批判的に論じているが、だからこそ彼の童話が子どもの心をとらえてきたのだということも言えるのではないか。人間の生涯の中には自己中心的な考え方しかできない発達段階もある。その存在を拒否してしまう子ども観というのも問題だと思っている。

 朝食というと、他に思い出すのがTBSの土曜朝の番組『知っとこ』の「世界の朝ごはん」のコーナーである。これは世界各地の新婚家庭の朝食の様子を紹介するものであるが、テレビで放送するということもあって、裕福な家庭が選ばれる傾向があり、食事も普段の朝食よりは少し見栄えのする内容になっているように思われる。見ているほうもそんなことは承知しているだろうから、それはそれでいいのであると思う。 
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