ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!

5月10日(土)晴れ

 昨日、渋谷のシネクイントで『ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う!』を見る。

 1990年に英国のありふれた田舎町であるニュートン・ヘイヴンで1マイルの距離の間に並んでいる12軒のパブ全店でビールを飲むという企てに失敗したゲイリーは、それから20年以上がたって40歳近くなって、再挑戦を思い立ち、昔の仲間たちに声をかける。今ではそれぞれの仕事を持ち、家庭生活を営んでいるニック、バディ、マーティン、エディの4人の仲間たちはあまり乗り気ではなかったはずだが、町に戻ってくる。

 それぞれのパブで1パイントのビールを飲もうというのだが、禁酒中のニックが水を頼んだりして、彼らはむかしの彼らではない。それでもマーティンの美人の妹のサムが途中で顔を見せたりして、昔の思い出が良くも悪くもよみがえる。サムも20年前の企てに部分的に参加してたのである。しかし町と1軒1軒のパブは昔と変わらないようでいて、どこか異様なところがある。20年もたてば町が変わるのは当然のことなのだが、変わり方がなんとなくおかしい。どうもこの町の人々は何者かによって操られているようである。企てを続けるか、それとも逃げるか。彼らは選択を迫られる。しかも次第にその選択の幅は狭まってくる。

 パブは英国(とアイルランド)で単にビールを中心とするアルコール類を飲む酒場というだけでなく、人々の集まる場所、語り合う場所として地域文化の中心としての役割を持っている。パブの看板のミニチュアを売る商売がある、ということはそれを買い集めている人がいるということとで、それほど人々に愛着をもたれているということでもある。私は夜、飲みに出かけるよりも、昼、ランチを食べに立ち寄ることの方が多かったのだが、金曜の夜になるとどこのパブも満員の活況出会ったことを思い出す。1パイントは568ミリリットルであるから12軒で1パイントずつ飲めば全部で7リットル近くのビールを飲むことになる。容易に想像できるように、この映画ではトイレが大きな役割を演じている。店はこぎれいでも、トイレはそれほどきれいではないという描き方がリアルである。エイリアンの侵入というSF的な物語ではあるが、最近はパブの閉店や系列化が進んでいるという現実も押さえられているようである。

 細かいことをいろいろと書いてしまったが、おおざっぱにストーリーを追いかけるだけでも楽しめる映画である。原題はThe World's Endで12軒の最後に位置するパブの名前であるが、「世界の端」とも、「世界の終わり(身の破滅)」とも受け取ることができる。「酔っぱらいが世界を救う!」という副題は物語の展開と結末にかかわっているので、なくてもよいように思われる。 
 
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