リミニ

4月25日(金)晴れ

 昨日(4月24日)放送された「イタリア:24の物語」ではエミリア=ロマーニャ(Emilia-Romagna)州の都市リミニ(Rimini)を取り上げた。この都市と関連する物語として紹介されたのは、ダンテの『神曲』地獄篇、第5歌に取り上げられたパオロとフランチェスカの悲恋である。

 13世紀にリミニを支配していたマラテスタ家の当主ジョヴァンニ(通称ジャンチョット)はラヴェンナとの同盟関係を強化するために、同市の領主であったポレンタ家からフランチェスカを妻に迎える。ところが、フランチェスカがジャンチョットの弟であるパオロと恋に落ちてしまう。嫉妬に狂ったジャンチョットは2人を殺してしまったが、彼らの同時代人であったダンテがこの物語を(おそらくは脚色を加えて)『神曲』の中に描きこんだために、その後長く語り継がれるものとなった。

 ″Amor condusse noi ad una morte" .(...) Mentre che l'uno spirto questo disse,/ l'altro piangea... (Dante Alighieri, La Divina Commedia, Inverno, Canto Ⅴ, 106, 139-140)
「愛こそが私たちを死へと導いたのです」――一方の魂がそう語る間も、もう一方の魂は涙にくれる・・・・・(ダンテ・アリギエーリ、『神曲』地獄篇、第5歌、106,139-140行)(放送テキスト106ページより、これは古いイタリア語で、現代語に直すとこうなるという形もテキストに記されている。)

 さて、番組内でも言及されていたが、リミニは映画監督のフェデリコ・フェッリーニの生まれ故郷であり、彼の子ども時代の思い出は『フェリーニのアマルコルド』という映画にまとめられていた。Amarcordoというのは、方言で標準語に直すと、Mi ricordo.(私は思い出す)ということだそうである。

 本日(25日)から、「イタリア:24の物語」はトスカーナ州に入り、今回はアレッツォと、この地で生まれた画家であり、また『芸術家列伝』の著者として知られるジョルジョ・ヴァザーリの業績が取り上げられた。ヴァザーリのこの著作はイタリア語の教材としてもよく用いられるものである。イタリア語の標準語のもとになっているのは、ダンテ、ペトラルカ、ボッカーチョの言葉であるトスカーナ方言だそうであるが、これからどんな展開になるか。まだろくにできないうちからイタリア語の古い形だの、方言だのが飛び出してきて、大丈夫かなと先が思いやられるのだが、何とか頑張って続けていこうと思っているところである。
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