日記抄(3月19日~25日)

3月25日(火)晴れ

 暑さ寒さも彼岸までという言葉の通り、春分を過ぎて春の気配が強まってきた。3月19日~25日にかけて、であった出来事、読んだ本、考えたことなど。

3月19日
 テレビ朝日『マツコ&有吉の怒り新党』で「いかに北海道が広いかわかって」という怒りが寄せられていた。北海道の広大さを十分に実感するほどに長く滞在したことはないが、同じ都道府県、あるいは同じ市町村に属していても、離れていて簡単には出かけられない場所があることは確かである。自分の生活圏内だと距離感はつかめているが、旅行先だとなかなかわからない。広島市に所用があって福山市に住む友人に電話をかけて、広島と福山は遠いんですよと言われたことを思い出す。

3月20日
 NHKラジオまいにちイタリア語の応用編「インタビューで学ぼう!イタリア語」ではヴェローナ生まれで現在はパリで衣装家・アートディレクターとして活躍しているアリーチェ・アンセルミさんのインタビューを聴いている。大学では文化財保護について学び、最初の仕事でいきなりジョゼフィーヌ・ボナパルトの衣装の確認作業を任されたという。彼女の仕事ぶりを通じて、パリには最新のモードの発信地である、伝統的な文化を保存・継承するという2つの面があるということが語られた。こういうところでパリと京都は似ているような気がする。

3月21日
 椎名誠『旅に出る ゴトゴト揺られて本と酒』(ちくま文庫)を読む。2001年に本の雑誌社から刊行された単行本を文庫化したもので、ちくま文庫から出る椎名さんの最初の本であるということであるが、文庫化までの間隔が空いて内容の鮮度が落ちていることも手伝って、物足りない感じがする。

3月22日
 日本テレビ『メレンゲの気持ち』の『ビューティフルライフ』のコーナーにマンガ家の浜田ブリトニーさんを登場した。企業に向けてギャル文化を売り込む活動をしているというブリトニーさんに、訪問者が「アベノミクス」についてどう思うかという大きすぎる質問をしていたが、ブリトニーさんが適当にお茶を濁していたのがかえって専門家らしかった。ぺらぺらと意見を述べたからといって、誰かが感心して聴き入るという場面でもないのである。

3月23日
 今野真二『日本語の近代――はずされた漢語』(ちくま新書)を読み終える。この著者の書物を読むのは、これで今年2冊目となる。興味深い主題を取り上げているのだが、なぜか読み終えるのにちょっとてこずった。国語をめぐるいろいろな考え方や主張が紹介されている。例えば、日本では時々「漢字を中国語規範に従って使おう」という掛け声がかかることがあるという(206ページ)。逆に言えば、それは中国語のもとの使い方を離れた独自の用法が普及していることの反映と受け取ることができるのである。

3月24日
 柄谷行人編・柳田国男『「小さきもの」の思想』(文春学芸ライブラリー)を読んでいたら、国際連盟の信託統治委員の仕事を辞めて帰国した柳田が朝日新聞論説委員として、普通選挙の実現を目指す論陣を張って大正デモクラシーの一翼を担った他に、エスペラントの普及運動を行ったという記事に出会った。柳田と宮沢賢治の共通項を探しているのだが、エスペラントもその1つだと思う。

3月25日
 NHKBSプレミアムでイタリア製西部劇の『群盗荒野を裂く』を途中まで見ていたのだが、この映画の中に「アデリータ」という歌が出てくるのに気づいた。たしか『ワイルド・バンチ』にも出てくるはずで、メキシコの代表的な民謡らしい。兵士が故郷の恋人を歌う内容の歌詞であったと記憶する。他にもこの歌が出てくる映画があるかもしれない。
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