日記抄(3月5日~11日)

3月11日(火)曇り後晴れ
 東日本大地震から3年がたった。亡くなられた方のご冥福と、被災地の復興を心から念じるものである。

 3月5日~11日のあいだに経験したことから:
 3月5日(水)
 NHK BSプレミアムで『ナバロンの要塞』を観ていた。第二次世界大戦中の地中海東部における戦闘のなかで、当時ギリシャを占領していたドイツ軍が築いていた砲台を爆破しようと連合国側から特命グループが送りこまれる(架空の話である)。舞台や活動の内容は違うのだが、『荒野の七人』あるいはさらに『七人の侍』と似た設定である。グループに協力するギリシャの地下組織の女性をイレーネ・パパスが演じているが、彼女はこの後ミカエル・カコヤニス監督の作品で大きく認められることになる。

 3月6日(木)
 NHK BSプレミアムで『マイフェアレディ―』を見る。バーナード・ショーの舞台劇『ピグマリオン』を原作とするミュージカル。ピグマリオンは自分が作り上げた彫像の美女に恋をしてしまった神話上の人物であるが、ここでは町の花売り娘の言葉遣いやマナーを修正して仕立て上げたレディーに恋する言語学者が主人公である。彼女には他に若い紳士が熱を上げる。ヒロインがどちらの男性を選ぶ方が結末として面白いか、ショーは頭を悩ませたそうだが、観客の方が頭を悩ませるような作品にはなっていないのが減点材料である。

 3月7日(金)
 神保町の東京堂本店で足立昭七郎『聖書のラテン語――創世記・出エジプト記・四福音書を中心に―』という熊本出版文化会館から2012年に発行された本を見つける。立派な装丁の本だが、1800円(+税)という価格にびっくりして購入を決めた。旧約聖書はヘブライ語、新約聖書はギリシャ語で書かれているのに、なぜラテン語かというと、ラテン語の聖書が長く人々の読める唯一の聖書だった歴史があるからである。足立さんは聖書の英訳を試みたウィクリフの研究を志し、その過程で聖書のラテン語に興味をもったようである。
 ラテン語の発音には変遷があったが、著者はラテン語の読み方について古典式の発音に従うとしている。皇帝ネロの時代のキリスト教徒への迫害を描いたQuo vadisという小説の中に登場するペトロニウスは『サテュリコン』という小説の作者として知られる実在の人物であるが、この『サテュリコン』のなかのラテン語は当時の日常会話を取り入れた、古典期のラテン語とは違うものだといわれる。このようなことから古典期の発音にこだわる必要は特にないという議論もある。

 3月10日(月)
 ラジオの「まいにちイタリア語」でnon solo ~, ma anche ~という英語のnot only ~, but also ~に相当するいい方が出てきた。ドイツ語ではnicht nur ~, sondern auch ~だったかな・・・とこれまでに勉強した言語をどのくらい覚えているのか、確かめ直す目安として使ってみてもいいかもしれないと思ったりした。

 NHK BSプレミアムで『冬のライオン』を観ていた。同名の戯曲の映画化で、ヨーロッパ中世の王侯の生活ぶりをよく再現しているように思われる。若い頃にこの映画を見た時は、あまり面白いと思わなかったのだが、年をとってみるとヨーロッパの遺跡や歴史的な施設を少しは訪問した経験も手伝って、感動する部分が多くなっている。主演のピーター・オトゥール、カサリン・ヘップバーンともに故人になっているが、彼らの子どもの長男を演じている当時はまだ若かったアンソニー・ホプキンズが伸び盛りの勢いのある演技を見せているのも見ものである。

 3月11日(火)
 ラジオの「まいにちフランス語」で「フランス語圏(francophonie)」の国・地域の話題が出てきた。フランス語を公用語とする国は32カ国あるそうである。番組の中でチュニジア旅行の話題が出てきたが、英国の大学に滞在中、チュニジア人の職員と顔見知りになったことを思い出す。

 ラジオの「まいにちイタリア語」に
Leonardo ha dipinto "La Gioconda".
(レオナルドは『モナ・リザ』を描きました)という文が出てきた。イタリアでは『モナ・リザ』ではなくて『ラ・ジョコンダ』というのが一般的ないい方らしい。

おまけ
 前回(2月26日~3月4日)の2月26日の項でフランス人の女優でアカデミー賞を受賞したのはシモーヌ・シニョレとマリオン・コティアールであるという話を書いたが、シニョレの娘であるカトリーヌ・アレグレは『七人目に賭ける男』や『燃えつきた納屋』で母親と共演する一方で、『エディット・ピアフ 愛の讃歌』ではコティアールと共演している。他にもこの2人の両方と共演している俳優は少なからずいるはずである。
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

tangmianlaoren

Author:tangmianlaoren
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR