イタリアの作曲家ガルッピ

1月11日(金)

 NHKラジオのまいにちイタリア語応用編は1月から関孝弘さん、マリアンジェラ・ラーゴさんのご夫妻による「Salotto Musicale~イタリア音楽への招待~」を放送している。これは2009年の10月から12月まで、また2010年の10月から2011年の3月まで放送されたものの再再放送で、それだけ人気のある番組であるようで、私がイタリア語を勉強しようと思ったきっかけになったのもこの番組である。

 2009年に退職した際に、自分のこれまでの仕事のまとめのために必要だと考えて、フランス語とラテン語の勉強を再開した。その一環としてラジオのまいにちフランス語を聴いていたのだが、終わった後に美しい音楽が聞こえてきた。それがこの番組との最初の出会いであった。

 音楽用語はたいていイタリア語であるし、ピアノやヴァイオリンのようにイタリアを発祥の地とする楽器も多いが、イタリアと音楽の関係については知らないことが多い。この番組はその関係について丁寧に説明してくれるし、それに紹介される音楽にも新鮮な感動を覚えた。音楽そのものにそれほど関心はないのだが、音楽を通じてイタリアの文化や社会についてより深く理解できるのがうれしい。語学番組を2つ連続して聴くのは学習上効果的であるとは言えそうもないが、ラジオ以外の学習機会を増やしていくことで補えるし、フランス語と違って完全に趣味で学んでいるわけで、愉しめばよいのだと自分に言い聞かせている。

 ただ、3回目となると、背景となる知識など自分でも調べるようになり、少しずつ不満も感じ始めている。それが新しい学習の動機づけになればよいのだが、果たしてどうなるか。

 本日は第2回目で、18世紀イタリアの作曲家バルダッサ―レ・ガルッピBaldassare Galuppi(1706-85)について取り上げた。ガルッピはモーツァルトよりも50年前に生まれたが、その透明感にあふれた作品はモーツァルトと共通するもので、ガルッピがモーツァルトに影響を及ぼしたのではないかと関さんは言う。彼は130曲のピアノソナタ、オペラ100編以上、教会音楽を残したという。関さんはピアニストだからピアノソナタと言いたいのかもしれないが、彼はピアノよりもチェンバロのために作曲していたようである。また、オペラと書いているが、厳密にはオペラ・ブッファ(コメディ・オペラ)と呼ばれる領域で活躍し、特に同じヴェネツィア出身の劇作家であり、台本作家であったカルロ・ゴルドーニCarlo Goldoni(1707-93)と協力して多くの傑作を残した。この点については番組で触れられなかった。

 実はガルッピよりもゴルドーニの方に興味がある。モリエールに影響を受けた喜劇を、ミドル・クラスがさらに台頭する新しい世相を背景に作り続けた彼の作品は日本でも翻訳されているし、舞台で上演されたこともある。また2012年の4月から9月まで放送された毎日イタリア語の入門編「アルレッキーノと旅に出よう!」(講師/大崎さやのさん)にはゴルドーニが登場していた。

 ゴルドーニが登場した番組ではガルッピに触れられず、ガルッピを取り上げた番組ではゴルドーニに触れられずというのでは、イタリア語とイタリア文化についての理解がなかなか深まらない。単に番組を聴くだけでなく、学習者の側の自覚的な努力も必要であることも改めて感じた次第である。

 
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