日記抄(12月25日~31日)

12月31日(火)晴れ、大晦日

 大晦日定めなき世のさだめ哉(井原西鶴)

 西鶴、近松、芭蕉と並べると、西鶴に一番親しみを感じる。これはあくまで趣味の問題。優劣ではない。

 12月25日から本日までに経験したこと、考えたことなどを簡単にまとめて列挙すると:

12月25日
 「マツコ&有吉の怒り新党」で宝くじや懸賞に当たったことを告げると、運を使い切ったというような言い方をされるのは腹が立つという意見が取り上げられていた。NHKまいにちフランス語のクイズに昨年当たっていたのが、今年になってわかったのと、中央公論新社のアンケートにあたったのが大きな出来事だったというのだから、私の運も大したことはないが、まだ1つ残っている・・・。年末ジャンボが当たっても・・・書くものか!!

 いろいろなブログから、「クリスマスおめでとう!」という言い方をいくつか拾うことができた。
 God Jul! (デンマーク語)
 Buon Natale! (イタリア語)
 Crãciun Fericit! (ルーマニア語)
 クリスマス反対!という方もいらっしゃるようだが、友人である限りその宗教は尊重して、「メリー・クリスマス」とか「ハッピー・ラマダン」とかのあいさつはするようにしている。

12月26日
 NHKまいにちフランス語応用編『作家とともにパリ散歩』はアラゴンの『パリの農夫 Le Paysan de Paris』からパリのパサージュについて取り上げた個所を、パサージュと縁の深いシュルレアリストたちの活動を振り返りながら読んだ。パサージュのガラス天井が水族館を連想させるというのはその通りだなと思う。

 イタリア語の時間は「名言・名句で学ぶイタリア語」その1として3つの名言を取り上げた。Eppur si muove!(それでも地球は動く)が一番印象に残る。

12月27日
 仕事部屋のつもりで借りていて、結局物置になりかけていたアパートから荷物を引き上げる。運び込んだ先で予想以上のスペースをとってしまってこれからどうするかが問題。

 NHKまいにちフランス語応用編はレイモン・クノーの「街を駆け抜けて Courir les rues」という詩を読んだ。パリの街を飛び回っていた小バトたちが、つかまえられて地方に送られる。
 Adieu Paris! adieu ma belle ville {さらばパリ! さらばわが美しき街よ)
 ハトはあちこちで増えすぎて問題を起こしているが、どちらかというと私はハトが好きで、多少のことは我慢すべきだと思っている。リヴァプールに滞在中、大学のベンチでサンドイッチをかじりながら、パンくずをハトにやっていたことを思い出す。

 イタリア語の名言で印象に残ったのはNiente è più forte dell'abitudine. (習慣より強いものはない⇒習慣に勝るものなし。) ローマの詩人、オウィディウスの言葉だというから、もとはラテン語であろう。

 12月30日
 アンドレア・カミッレ―リの『モンタルバーノ警部 悲しきバイオリン』とどちらをブログに取り上げようかと迷って、取り上げなかったマーティン・ウォーカーの『葡萄色の死』(創元推理文庫)の中で特に面白かった個所は、ラグビーについて論じた部分である:
 ブルーノの持論では、国民性のもっとも深いところがあらわれるのはラグビーのプレイ・スタイルだ。イングランド人は泥まみれで疲弊する戦い、灰色の空の下で血だらけのフォワードが1インチを競り合うような厳しい戦いを好む。ウェールズ人は快活にめまぐるしく動き回り、敏捷に踊るようなステップでディフェンスを交わしながらラインを突破する。スコットランド人は英雄的な攻撃を愛する。・・・アイルランド人はずる賢さを好み、・・・創造的な策略を用いる。
 だがフランス人は独自の夕方なスタイルでプレイし、走れるバックスをフォワードのように使ってウィングを突破させる」(163-4ページ)。
 ラグビーについては全く知らないのだが、1999年のW杯のときにダブリンでアイルランドがアルゼンチンに敗れた試合をTVで見ていて、その翌日だったか空港に向かうタクシーの中で運転手さんとその試合の話で盛り上がったことを覚えている。

 12月31日
 友人の友人である日向ノエミアさんが書いた『悪いけど、日本人じゃないの』(柏書房)という本を読んでいて、著者の今は亡き夫君(日本人)が「子どもに何かを説明するとき、あまりにも分かりやすく説明していたら、その子どもの脳はあまりよく育たない」(94ページ)といっていたことが目にとまった。実は私も同じようなこと、最近の大学生のあたまがあまり活発でない(これは偏見かもしれないが)のは、予備校の先生があまりにも丁寧に教えすぎているからではないかと考えているところなのである。 
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