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日記抄(3月18日~21日)

3月24日(火)晴れ、日差しは暖かかったが、風は冷たかった。

 3月18日から21日までのあいだに経験したこと、考えたこと、その他、これまでの記事の補遺・訂正等:

3月13日
 3月12日、13日とNHKラジオ『まいにちフランス語』応用編:「フランスで『世界と出会う』」では、パリで「非正規滞在外国人」として生活しているアフガニスタンからの難民を取り上げた。その中にprécieux sésameという語が出てくる。そのまま訳せば「高価なゴマ」であるが、『アラビアン・ナイト』の中の「アリババと40人の盗賊」に出てくる「開け、ゴマ」(Sésame, ouvre toi !)という語を踏まえて、「成功のための魔法のことば、成功の鍵」という比喩的な意味も持つという。調べてみたところ、この「開け、ゴマ」という言葉は、『アラビアン・ナイト』を西欧にはじめて紹介したアントワーヌ・ガラン(1646‐1715)の翻訳(いわゆる「ガラン版」)の中にすでに見られるそうである。

3月17日
 本日は、アイルランド(とマン島)にキリスト教を広めたとされる聖パトリックの日(Saint Patrick's Day)である。もう四半世紀ほど昔になるが、英国のコヴェントリーを訪問した際に、アイルランド系の人たちがこの日を盛大に祝っているのに出会ったことがある。聖パトリックのおかげで、アイルランド(とマン島)にはヘビがいないという話もある。

 『読売』の朝刊に「世界を塗り替える日の丸文具」という記事が出ていた。日本の文具、特に筆記具は少子化と紙削減の傾向の中で、機能性を追求しており、その点で欧米の主流とは違った進化を遂げてきたが、そのためにユニークでカラフルな特色を獲得し、海外市場での競争力を発揮、「『ガラパゴス化』の勝利」とでもいうべき現象が起きているという。
 そういえば最近、コクヨのぺんてる買収が失敗したというニュースがあったが、紙製品における有力な企業であるコクヨが国際的な市場に進出しようとすれば、筆記具における技術開発力で注目されるぺんてるに魅力を感じるのは当然のことであろう。何となく悪役にされたコクヨであるが、三笠書房の「知的生き方文庫」に入っている『コクヨの結果を出すノート術』は、自分なりのノート術を工夫したいと思っている人には参考になる書物なので、立ち読みでもいいから目を通すことをお勧めする。

3月18日
 NHKラジオ『実践ビジネス英語』の”Quote...Unquote"のコーナーで取り上げられた言葉:
Start by doing what’s necessary; then do what's possible;
and suddenly you are doing the impossible.
---- Saint Francis of Assisi
(Italian Catholic friar and preacher, 1181 - 1226)
必要なことからし始めなさい。次に、可能なことをしなさい。すると突然、不可能だったことをしているものだ。
 アシジの聖フランシスコはキリスト教の世界においては大きな影響力を持つ仕事をした人物であるが、同じことをして同じような影響力を持つようになれるかどうかは、考えてみる必要がある。

3月19日
 新聞報道によると昨日の国会での質疑の中で、麻生太郎副首相兼財務相が40年ごとに「呪われた五輪」が起きるという趣旨の発言をしたとのことであるが、「呪われて」いるのは、五輪かどうかは考えてみる必要がある(案外、ご自分だったりして…)。

3月20日
 『朝日』朝刊の「天声人語」で落語の「長屋の花見」を話題として取り上げていた。貧乏長屋の面々が大家さんの発議で花見に出かける。毛氈はござ、卵焼きに見立てたのは沢庵、お酒ではなくて「お茶け」という準備で出かける…上野の山に到着して「茶かもり」がはじまり・・・誰かが云う。「長屋に近々いいことがありますぜ。ごらんなさい、酒柱がたっている」。「縁起物の茶柱をそう表現した落語のオチは、何度聞いてもほおが緩む」とコラム子は書いているが、じつはこの噺、もともとは「貧乏花見」という上方落語を、2代目蝶花楼馬楽という落語家が東京に移したもので、その際に、長屋の人々が相談して花見に出かける→大家さんの発議、男女混合で出かける→男だけで出かけるというような改変が行われた。そんな事情があって、演者によって結構展開は違うし、オチも違うのである。コラム子は「何度聞いても」と書いているが、あまり何度も聞いていないのではないかと疑われるような文章であった。故人となった桂米朝も書いていたが、「貧乏花見」と「長屋の花見」を聴き比べると、上方と東京(江戸)の文化の違いが分かるところがあるので、ぜひ試してみてください。

 NHKラジオ『まいにちスペイン語』応用編「すばらしきラテンアメリカ」に登場する佐藤夫妻は、ラテンアメリカ旅行の最期に、アルゼンチンに到着し、アルゼンチン人の友人フリオさん、ルシアさん夫妻の大草原パンパにある別荘に到着した。1816年に独立した後、アルゼンチンは「ヨーロッパの穀倉」と呼ばれるほど豊かな、世界有数の農牧国に発展する。辺りの様子に感動した佐藤夫人は
No cabe duda de que la vida campestre es encantadora.
(田園生活は間違いなく素敵ですわ。)というが、これに答えて、フリオさんは
Mi padre disfrutaba mucho este ambiente, ideal para leer el poema épico El Gaucho Martín Fierro.
(私の父はこの環境を満喫していました。叙事詩『エル・ガウチョ・マルティン・フィエロ』を読むのに最適です。)
という。ガウチョは、パンパでの放牧に関わった牧夫たちで、『エル・ガウチョ・マルティン・フィエロ』はアルゼンチンの作家ホセ・エルナンデス(1834‐86)が1872年に発表した(続編が1879年に出版された)ガウチョ文学の傑作であり、アルゼンチンの国民文学とされている。主人公マルティン・フィエロとその友人のタデオ・イシドーロ・クルスの数奇な運命が描かれ、2人はインディオの世界へと去っていく(続編で、クルスは死に、フィエロはまた白人たちの世界に戻ってくる)。
 この作品はアルゼンチンの映画作家レオポルド・トーレ・ニルソンによって1968年に映画化され、1970年に大阪万博の際に開かれた日本国際映画祭で上映されたのを見たことがある。一般公開はされなかったが、アルゼンチン映画の傑作の1つに数えられている。また1972年にはフェルナンド・ソラナスによって続編の映画化『フィエロの息子たち』が製作された。

3月21日
 『東京』連載の漫画『ねえ、ぴよちゃん』。ぴよちゃんの友だちのひみこちゃんの家では、猫のポールが食卓の上に並べられた料理に手を出さないようにひみこちゃんが見張る役を仰せつかる。一方、ぴよちゃんの家では、猫の又吉がぴよちゃんがつまみ食いをしようとするのを阻止している。かたや、子どもが猫の番をし、こちらでは猫が子どもの番をしているということである。現実には猫が人間の番をすることはないだろうが、その奇抜な発想と絵の可愛さで見せている。 

 本日は、また居眠りをしたり、原稿が2度もうまく投稿できなかったために、完成が遅れました。皆様のブログへの訪問もこのために、かないませんが、あしからずご了承ください。  
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