月曜日のユカ

12月26日(水)

 横浜・若葉町のシネマ・ジャックで、「日活映画100年の青春」の『横浜編』として上映された中平康監督の1964年の作品『月曜日のユカ』を見た。中平が多彩な手法を用いながら、<小悪魔>として当時人気を集めていた加賀まりこの魅力を引き出そうとした作品。ヒロインの周囲の価値観から独立した一種奔放な生き方が、彼女を取り巻く男たちの人生を狂わせていくという物語。軽快な映像と、あまり愉快ではないストーリーがかみ合っていないが、そこにスタッフの計算を読みとるべきであろう。
 倉本聦とともにこの作品の脚本を担当しているのが、その後監督として成功する斎藤耕一であり、ヒロインであるユカの性格に、斎藤の監督第1作『囁きのジョー』の主人公を重ね合わせることができる。
 遊び心さえ見せるカメラワークや加賀まりこの表情など、フランスのヌーヴェル・ヴァーグの作品の影響が感じられるが、どうも表面的なものに思われる。映画のなかの喜劇的な部分を膨らませるような工夫ができたのではないかという気分もわだかまっていて、単純には認めることのできない作品である。
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

Author:tangmianlaoren
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR