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日記抄(11月19日~25日)

11月25日(月)朝のうちは曇っていたが、その後、晴れ間が広がる。しかし、15時ごろからまた雲が広がってきた。

 11月19日から本日までの間に経験したこと、考えたこと、その他、これまでの記事の補遺・訂正等:
11月18日
 『日経』に大学共通テストの国語・数学における記述式問題の導入をめぐって南風原朝和東京大学名誉教授がその問題点を指摘する論考を掲載している。大規模共通テストに記述式問題を導入するのは無謀な企てであり、どのような答案を正答と判断するかをめぐって混乱が生じることは、容易に想像できる。萩生田文科大臣は出題者側と採点事業者とが事前に基準をすり合わせることを提案しているが、それは結局、客観的なマークシート式に近づけることになり、記述式を導入した意味を否定することになりかねない。それに問題が漏洩する恐れもなしとはしない〔英国の標準テストのように、科目によっては、はじめから出題範囲を明示するというやり方ならば、それはそれでいいのではないかと思う〕。大学入試の現場を知らない人たちが机上の空案を立てて、現場の担当者からいろいろな問題点を指摘されても、なかなか耳を貸さないところに問題があるというのである。理念の正当性は、手段の非現実性の言い訳にはならない。このことを教育政策・行政にたずさわる者は肝に銘じるべきである。

11月19日
 『朝日』の朝刊に掲載された世論調査の結果によると、「英語民間試験」導入に反対という意見が49%に達したという。2月に日本財団がおこなった調査では支持する意見が大勢を占めていたはずである。この企てには、グローバルな人材を育成するための入試改革というような改革の目的・意義に関わる部分と、それをどのような具体的方法(この場合は入試)によって実現していくかという手段に関わる部分とがあり、2月の時点では目的に賛同する人が多かったのが、その実施上の問題点が明らかになるにつれて、反対意見が多くなってきたものと考えられる。

 『日経』の朝刊に台湾の伝統的な人形劇である布袋戯(台湾語でポーテーヒ)に取り組んでいる陳錫煌(チェン・シーホァン)さんのことが紹介されていた。陳さんの最近10年間を楊力州監督がカメラに収めたドキュメンタリー映画『台湾、街角の人形劇』が公開されるという。身に出かけてみたいが、さて、どうなるか。

11月20日
 インフルエンザの予防注射を打ってもらう予定だったのが、体調が悪く、注射をするとますます悪化する恐れがあるということで取りやめになった。

 NHKラジオ『実践ビジネス英語』の"Word Watch"のコーナーで”topless meeting"という表現が取り上げられた。「toplessは本来「上半身が裸の」ということだが、ここではlaptop-lessの意味で使われている。ラップトップやスマートフォンなどのデジタル機器の使用を禁止する会議のことをこのようにいう。参加者の集中力が増すだけでなく、会議の時間が短くなる利点があるという。なお、LongmanのActive Study Dictionaryでtoplessという語をひくと、”a woman who is topless is not wearing any clothes on the upper part of her body”と説明されている。

 同じ番組の”Quote...Unquote"のコーナーで取り上げられた言葉:
It is during our darkest moments that we must focus to see the light.
   ―― Aristotle (Greek philosopher, 384 - 322 BC)
最も暗い時期にいるときこそ、わたしたちは光を見出すために集中しなければならない。

 サッカーW杯の第二次アジア予選を対象とした1138回のミニtoto-Aが当たった。賞金はわずか278円であった。

 『NHK高校講座 コミュニケーション英語Ⅲ』で広島市の市街を走る路面電車(streetcar)のことが取り上げられた。戦争中は、広島電鉄が設置した広島電鉄家政女学校の生徒が運転していたということ、原爆投下後も被爆電車が走り続けたことなどが英語で紹介された。調べてみると、広島電鉄家政女学校は1945(昭和20)年9月に廃校になり、卒業生が1人もいないだけでなく、当時の在学生は国民学校卒業という学歴にしかならなかったなど、様々な問題点が浮かび上がるのだが、そのようなことがこれからの放送でどれだけ明らかにされるのかという点にも注目する必要がありそうだ。

11月21日
 NHKラジオ『まいにちスペイン語』応用編「すばらしきラテンアメリカ」では、日本人の夫婦がラテンアメリカを旅してまわるという内容を放送しているが、これまで案内してくれていたメキシコ人の友人夫妻と別れることになり、”Las Golondrinas"(つばめ) というメキシコの有名な別れの歌を歌うという話が展開された。日本人の佐藤夫人がペドロ・インファンテ風に歌いましょうというところで話は終わり、肝心の歌は聞くことができなかった。YouTubeでペドロ・インファンテの歌う「ラス・ゴロンドリーナス」はわりに簡単に見つかるので、興味のある方は探して聞いてみてください。

 同じく『ボキャブライダー』でピーマンのことをgreen pepperという話が出てきた。ピーマンというのはフランス語起源だというのだが、フランス語ではpoivron vertという。poivron rougeまたはpoivron jauneというのはパプリカのことだそうである。ついでにイタリア語ではpeperoneという。

 宮田珠己『いい感じの石ころを拾いに』(中公文庫)を読み終える。私も、石は好きな方だが、石好きにもいろいろな種類があることを教えられる。

11月22日
 『NHK高校講座 倫理』では「プラトン 永遠へのあこがれ」としてプラトンの哲学について、イデア論と、哲人政治の理想の2点に絞って取り上げていた。ラブレーの『ガルガンチュワ物語』第45章で、ガルガンチュワも言う言葉:「王者が哲理に則るか、或いは哲人が政事(まつりごと)を執るかいたす時には、国家は福楽を得るものだ」(渡辺訳、210ページ)が引用された。
 ローマの皇帝であったマルクス・アウレリウスがストア派の哲学者であったのは有名な話だが、他にも英国の首相(1902‐05)をつとめたアーサー・バルフォア(1848‐1930)とか、チェコスロヴァキアの大統領(1920‐35)であったトマーシュ・マサリク(1850‐1937)など、哲学者でもあった政治家は少なくない。しかし、デモクラシーの社会では、国民の方がもっと哲学を学んで市民としての自覚を高めることの方が重要ではないかと思う。

11月23日
 全国高校サッカー選手権の神奈川県大会の準決勝が相模原市の祇園スタジアムで行われるので、見に行くつもりだったが、体調が悪いので断念し、その代わりに、神保町に出て西岡民雄さんの個展を見て、神保町シアターで映画を見ようと計画したのだが、それも断念した。週の初めごろに比べるとだいぶ体調は良くなっているが、それでもあまり無理はしない方がよさそうだ。

 三浦佑之『古事記神話入門』(文春文庫)を読み終える。『古事記』本文の主要部分の現代語訳に著者独自の解説がくわえられている。『日本書紀』と対比しての『古事記』の特色の一つは、出雲神話に関わる部分が多いことである。
 引き続き筑紫申真『日本の神話』(ちくま学芸文庫)を読み始めているのだが、こちらは日本の古代神話は古代専制王権を美化するために”作られた神話”」(だという前提に立ち、その創作の過程に伊勢の海民たちが貢献したために、彼らの固有信仰が投影されることになったという独自の議論が展開されている。
 特に気になったのは、泉鏡花の『歌行燈』、『高野聖』に関連して次のような指摘がなされていることである。「鏡花の小説の幻想性は、日本の固有信仰にしっかりと根ざした発想から生じていて、容易に人々を夢幻の共感へと誘う。」(20ページ) 「原始信仰の気分が人々に理解されうる普遍性をもちつづけるかぎりは、神話は生きている。それは生き続け、日本人の心をとらえつづけると思われる。・・・『歌行燈』や『高野聖』を読んで感動できるあいだは、日本人のこころの奥底で”つくられた日本神話〟も生きつづけることができる。――なぜなら、日本神話やこれらの鏡花の小説は、みな日本の原始的な固有信仰を基盤にして創作された作品なのだから。」(24ページ) 創作ではあっても、それなりに古代の人々の信仰が反映されているというのである。
 ところで、柳田国男の『遠野物語』のインフォーマントであった佐々木喜善は鏡石と号するくらいで、泉鏡花のファンであったのだが、佐々木から『遠野物語』を贈られた鏡花は、この作品をあまり評価しなかったので、佐々木ががっかりしたという話がある。京かがなぜ、『遠野物語』を高く評価しなかったのかというのも、考える価値のある問題である。

11月24日
 ニッパツ三ツ沢球技場でJ2第42節(最終節)の横浜FC対愛媛FCの対戦を観戦した。この試合に勝てば2位と、J1昇格が確定するというので、ほぼ場内が満員となる観客が押し掛けた。先着1万名に応援用のTシャツを配布するということで、入場前に並んでいるときに、このあたりだとTシャツは品切れになるかもしれませんなどと言われたが、無事入手した。
 前半32分に横浜はCKのチャンスを得て、中村俊輔選手がボールを蹴ったところ、愛媛側に反則があり、PKとチャンスがさらに広がり、皆川選手が確実に決めて1点を先行。シーズン途中から加入した両選手が先制点に貢献した。さらに後半、齋藤功佑選手のゴールで点差を開き、愛媛の猛攻をしのいで、勝ち点3を挙げ、13年ぶりのJ1昇格を果たした。
 試合後、シーズン終了のセレモニーが行われ、今シーズン限りで引退する田所選手の挨拶の後、奥寺会長や、その他のスタッフがこれまでの応援への感謝や今後の抱負などを語ったが、キャプテンの南選手の40歳になってこのような場面に居合わせることができるとは思わなかった、長いことサッカーを続けてきてよかったという言葉が印象に残った。

 一方、横浜FCシーガルズは皇后杯トーナメントの2回戦で帝京平成大学に2‐1で勝利し、3回戦に進んだ。3回戦では日テレベレーザと対戦するはずで、応援というよりも、現在なでしこリーグで最強を誇っている日テレベレーザがどんなチームなのかに興味があるので、見に出かけようと思っている。それから、第1139回のミニtoto-Bが当たっていた。これで1月からの当選回数は27回となった。30回に届くかどうか、微妙なところである。

11月25日
 『週刊東洋経済』11月30日号(本日発売)は「本当に強い理系大学」を、『エコノミスト』12月3日号(本日発売)は「勝ち残る/消える 大学」を特集している。気になるので、立ち読みできるところで中身をのぞいてみよう。

 『日経』の朝刊で中央大学の古賀正義教授が、「集団活動が自然に行え社会性に富んだ『普通の市民』を育て上げる高校の役割が揺らいでいる」として、受験勉強の重圧や教師への反発などよりも、生活リズムの乱れや、対人関係のひずみが理由となって、高校を中退する生徒が増えてきている現状を指摘、高校教育が社会参加と自立のための教育に取り組む必要を論じている。示唆に富む内容である。 
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