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日記抄(10月16日~21日)

10月21日(月)曇り

 10月16日から本日までの間に経験したこと、考えたこと、その他これまでの記事の補遺・訂正等:

10月14日
 NHK『まいにちスペイン語』入門編「おもてなしのスペイン語」は昨年4月~9月に放送された番組の再放送であるが、登場人物が浅草で「孫の手」を買う場面があって
 Se llama "mago no te"
0 "mano del nieto".
 名前は「マゴノテ」、「孫の手」という意味よ。
という会話がなされるのだが、「マゴノテ」は、中国の女性の仙人である「麻姑の手」というのが本当の由来だという説が有力である。また、スペイン語圏ではこのようなものは見られないという話だったが、日本以外の外国でも同様のものが使われているようである。

10月16日
 『遠山顕の英会話楽習』の”Something New"のコーナーでは、幾つかDad Jokes (父親が子どもにいうお決まりのジョーク)を紹介していたが、そのなかに
 一緒にフライドポテトを食べながら世界地理がわかってきた子どもに
D: Do you know where the first french fries were cooked?
C:No, I don't. In France?
D: No, they wewere cooked in grease (Greece).
というやりとりがあった。grease (油)とGreeceの発音が同じであることに基づく洒落である。

 細川重男『執権』(講談社学術文庫)を読み終える。鎌倉時代に興味のある人は必読の本だと思う。私は、鎌倉時代よりも南北朝時代のほうに興味があるが、このブログでもそのうち、この本を詳しく取り上げるつもりである。

10月17日
 『朝日』1面のコラム「天声人語」が、この度の台風19号による水害との関係で、谷崎の『細雪』のなかの1938年(昭和13年)に起きた「阪神大水害」の描写の迫真性に触れていた。『細雪』という小説は、須賀敦子(1929‐1998)が学生に読ませていたという話を知って、読んでみようと思って読み始めたが、途中で投げ出してしまった。何度か映画化もされているが、原作に一番忠実だといわれる1950年(昭和25年)の阿部豊監督による映画化(新東宝:4人姉妹は山根寿子、轟夕起子、花井蘭子、高峰秀子)を見ただけである。須賀は西宮で育っているので、この作品に描かれた土地柄と時代の雰囲気には親しんでいたはずである。

10月18日
 10月17日付の当ブログで田中啓文『貧乏神あんど福の神』を取り上げたついでに、目黒の五百羅漢寺についても書いたが、遊助さんのブログ「気ままに起承転々天」でもこの寺について取り上げていたので、面白い偶然だと思った。
 この寺は17世紀の終わりごろに一切経(大蔵経)の出版で知られる鉄眼道光(1630‐82)の弟子である松雲元慶(1648‐1710)によって本所に創建された。本堂のほか、元慶の手に成る五百羅漢像を安置した羅漢堂、三階建ての建物の中をらせん構造の通路がめぐっていて、のぼりの通路と下りの通路とが交差しない三匝堂(俗にさざえ堂)などからなる大伽藍だったのが、幕末には衰微し、明治時代になると目黒に移転したのだそうだ。チベット探検で有名な河口慧海がこの寺にいたこともあるという。

10月19日
 天気が悪く、体調もあまりよくないので、小机フィールドのなでしこリーグ2部17節横浜FCシーガルズ対愛媛FCレディーズの対戦を見に行くのをやめた。そのせいでもないだろうが、試合は0‐0で引き分けだったそうだ。

 NHKラジオ『朗読の時間』では芥川龍之介の短編から「鼻」、「沼地」、「尾生の信」、「蜘蛛の糸」、「孔雀」、「蜜柑」を取り上げていた。以前に聞いたことのあるものの再放送である。心理描写の克明なこととか、文章表現の巧みさというものは感じるのだが、全体としてあまり感心しなかった。内田百閒が芥川から、漱石門下で目立つ存在は、鈴木三重吉のほかは、君と僕(つまり内田と芥川)だなといわれたことを書きとめているが、百閒の方がその言動においてどこか抜けていて、滑稽に思われる半面、骨太でたくましいところがある。そのうち、三重吉を読んでみようと思っていながら、ずっと読まずじまいである。死んだ母の書架に三重吉の本が何冊かならんでいたので、その頃に読んでおけばよかったなどと思っても、仕方がない。結局、読んだことがあるのは『古事記物語』だけである(これはなかなか面白かった)。

10月20日
 『朝日』の「古典百名山」に大澤真幸さんがマキアヴェッリの『君主論』を取り上げていた。ラブレーの『ガルガンチュワ物語』との関連で触れたことがあるエラスムスの『キリスト教君主の教育』が、この書物と対照的な主張をしているという指摘が気になっていて、両方とも読んでやろうと考えているのである。 

 夕食後、パソコンに向かったのはいいが、そのまま眠り込んでしまった。そのため、ブログ訪問ができなかった。体力の衰えを感じさせられる昨今である。

10月21日
 本日の『日経』に東京都南部を流れる呑川についての文章が掲載されていたのだが、十分に読まず、あとで新聞を買うのも忘れたのは残念なことであった。

 NHKラジオ『まいにちイタリア語』で、パートナーのエヴァさんが日本で歌舞伎を見て女形の役者がいることに驚いたと言っていた。オリヴィエの『ヘンリー5世』を見ればわかるが、シェイクスピアの時代の英国では女形が使われていたのである(もっとも、そのころの日本では歌舞伎は女性の踊りを中心としたものだった)。イタリアではそういうことはなかったのだろうか。
 
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呑川のすべて

10月21日の日記に日経新聞の呑川の記事を最後まで読みそこなったことが書かれていました。私は呑川の近くに住んでいたことから呑川に関わる市民団体に入っていたこともあり、どんな記事か気になり、電子版が10記事まで無料で読める会員になっていたので、これを使って読みました。どうも私の関心とは直結しないなとは思うものの、もう少し詳しく知りたくて、アマゾンのこの本のサイトの目次及びレビュー二つを見ました。やはり、これは貴兄には向いている本かなとは思うものの、私には多分合ってないような気がしました。
 序でなので、この川の現在の重要な意味合いを書いてみましょう。この川は自然の川の性質は少ししか残っていません。というのは、自然な川というのは、基本的に雨水を流すものです。湧き水も集めますが、これも元は雨水です。ところが、先日お台場の海が大雨の際汚水が流れ込むために汚いため、五輪パラリンピックでここの海を使えるのか云々と問題になっていますが、なぜこういうことになるかというと、東京の下水道が基本的に合流式、つまり雨水も汚水も一緒に流す仕組みだからです。そして、無制限に太い下水管など作れませんから、1時間に50ミリを超えると、何らかの方法で下水処理場に至る前に吐くのです。多くは付近の川に吐きます。あるいは、処理場まで来た下水を処理をすることなく垂れ流すのです。臭くなって当然です。呑川の場合、普段は雨水をシャットアウトされている一方、1時間50ミリ越えの雨が降ると下水道からバンバン下水が入ってきて増水します。これを溢れさせないため、まず中原街道まで来た時点で、中原街道の下に作ったバイパスを通して田園調布のはずれになる丸子橋地点の多摩川に流します。これでなんとか、下流の呑川も溢れさせないで海まで下水を流せるわけですが、いくら雨水で希釈されているとはいえ、実質汚水は海に行ったわけで、海を汚してはいるわけです。なお、普段は晴天ではほとんど水が涸れる理屈で、湧水の他に、確か落合下水処理場の処理水の一部を東京工業大学付近で取り入れています。そういう川です。

Re: 呑川のすべて

 コメントをありがとうございました。
 貴兄のように近くに住んでいたというわけではないのですが、呑川が暗渠になっている上を何度か歩いたことがあるので、興味をもっています。
 より一般的には都市を流れる川に関心をもっています。呑川のように暗渠にされている川はまだいい方で、神奈川県の名の起こりになっている「かながわ」(神奈川とも金川とも書く)のように埋め立てられて無くなってしまった川もあります。貴兄が指摘されたように、下水その他を集めて、河口付近で急に大きな川になっている場合があるのが気になるところです。

呑川のすべて(2)

ご返信ありがとうございます。ちょっと誤りが書かれているので、お伝えしておきます。呑川の自由が丘近辺などは暗渠になっていますが、工大より下流は海まで開渠です。ですから、大雨の後、下水から出て来たトイレットペーパーらしきものが橋げたに引っかかっているのを見たことがあります。暗渠にすればいいとは私は思いません。
 お台場の海が問題になった時の記事で、記者は合流式下水道を分流式にする困難を都の担当に言いくるめられていたので、私は、前から持っている解決策を朝日新聞の「声」に投稿したのですが、掲載はされませんでした。その解決策は、現在の合流式になっている下水管を雨水専用管としその中に細い汚水専用管を通せば分流できるというものです。これならもう一本道路を掘って下水管を新設するよりずっと金もかからず目的を達成できるはずです。大雨が降っても、汚水と峻別された雨水のみが付近の河川にあふれていくので、川も海も汚水で汚されることはありません。専門家に話したところ、検討の価値ありと言ってくれていました。ニューヨークや華やかなパリも合流式で東京と同じですがだからといって放置するのは恥ずべきことだと思います。因みに、我が小田原など後から整備された日本のほとんどの下水道は分流式です。
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