ベツレヘムの星

12月24日(月) 

ベツレヘムの星

 12月20日に食事中、左手のしびれがひどくなり、自由に動かなくなったので、翌日医者に出かけたところ、検査の結果脳梗塞の恐れはなくて末梢神経が圧迫されたことによるものだとの診断であった。

 私は右利きであるが、それでも左手の自由が利かないとパソコンの入力もなかなか思い通りにならないという状態であった。ということを断ったうえで、本日の主題について。

 「マタイによる福音書」に、イエスがベツレヘムで生まれた時に、占星術の学者たちがその誕生を知らせる星を見てユダヤ人たちの王が生まれたと知り、やってきたという話が出てくる。「ルカによる福音書」ではこれとは対照的に、イエスの誕生を祝福にやってくるのは羊飼いであり、共通するのはベツレヘムで生まれたという点だけである。占星術の学者たちの来訪のきっかけとなった星を単なる伝説として片付ける人もいるが、何らかの天体現象がこの記事に反映されているのではないかと考える学者も少なくない。

 一番有力なのは木星と土星の合がこのころ、頻繁に起きたことによるという説であるが、この他にも巨大彗星が現れたとする説、超新星が現れたという説などがある。可能性としては低いが、興味深い説としてこの時期天王星が肉眼でも見えたのではないかという説がある。天王星は1781年にウィリアム・ハーシェルによって「発見」されたのであるが、最大等級が+5.6等という明るさであるため、ハーシェル以前に、肉眼で見たという例を含めて20回以上、観測されていた。1690年に有名な天文学者であるフラムスティードが観測したのがその最初の例であるが、彼はこれが新しい惑星であるとは気付かず、恒星だと思っていたという。この頃の空気は今よりもきれいだったし、人々の視力はよかったし、メソポタミアの天文学の水準は高かったから、新しい惑星がこの時に発見されていた――と考えることはまったく無理ではないのである。「マタイによる福音書」を読みなおしてみると、この星がどのような星だったとは一言も書かれていない。なんとなく明るい星だというイメージをもってしまっているが、明るいという形容詞は使われていないということも考えるべきではあろう。
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