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日記抄(10月15日~21日)

10月21日(日)晴れ

 10月15日から本日までの間に経験したこと、考えたこと、これまでの記事の補遺・訂正など:

10月15日
 NHK『ラジオ英会話』は今週から「動詞ing形」を取り上げることになった。この番組の講師である大西泰斗さんは「主語位置と目的語位置の動詞‐ing形を『動名詞』と呼ぶことがあります。主語・目的語は名詞が使われる典型的な場所だからです。また…就職後として使われる-ing形は「現在分詞』と呼ばれます。もちろん、用語に神経質になる必要はありません。「動詞-ing形も場所により機能が決まる」それで十分ですよ。」と述べている。
 動名詞と現在分詞を「動詞ing形」とひとまとめにして考える人もいるというのは文法書で読んだことがあるが、実際にそのような議論が展開されるのに出会ったのはこれが初めてである。
 個人的な意見としては、両者は区別されるべきではないかという気がする。中学時代に、dancing girl は「踊っている少女」で、この場合は現在分詞であるが、dancing-girl は「踊り子」という意味で、この場合は動名詞と考えられると習った。dancing shoesという場合も、これは「舞踏靴」であって、「踊っている靴」ではなく、動名詞と考えるほうがいいのではないか。
 ただ、教育の場で、文法上このように決まっているというように教えるのではなくて、こういう考え方とこういう考え方があるということを教えて、学習者に自分で考えさせるというやり方をとることがもっと採用されていいのではないかと思う。

10月17日
 NHKラジオ『実践ビジネス英語』の”Quote...Unquote"のコーナーで取り上げられた言葉:
One of the greatest pains to human nature is the pain of a new idea. (from Physics and Politics)
     ―― Walter Bagehot (british writer and economist, 1826-77)
(人間性にとっての最大の苦痛の一つは、新しい考えを受け入れる苦痛である。)
 考えだけの問題ではなく、制度や方法についても同じことが言えそうである。
 ウォルター・バジョットは19世紀英国のジャーナリスト、評論家、経済学者、思想家で、雑誌『エコノミスト』の編集長を長く務め、英国社会の特徴を的確にとらえた『英国憲政論』、『ロンバード街』などの著書で知られる。

10月18日
 NHKラジオ『まいにちイタリア語』応用編『イタリアで劇場に行こう!(Andiamo a teatro in Italia)はイタリア語を勉強中の日本人女性アキが、ミラノに住むイタリア人の友人夫婦、シルヴィアとパオロに勧められて、イタリアで初めて劇場に行くことになるという物語を扱う。シルヴィアとパオロは、ヴェルディの出世作であるオペラ『ナブッコ』のチケットを確保する。平土間で三つ並びの席が取れなかったから、2階のボックス席にしたという。もし、オペラを気に入ってまた行こうと思ったら、天井桟敷(の安い席)に行けばいいと続けて、自分たちの昔話をする。
Quando Paolo ed io eravamo giovani andavamo spesso in galleria.
(私とパオロが若かったころは、よく天井桟敷に通ったものよ。)
 ある時代、若い2人が金をかけずに長い時間を過ごすことができたのは、劇場の天井桟敷だったというのである。手元の『プリーモ伊和辞典』には、galleriaは「ギャラリー席(劇場の階段状の2階席・3階席)」とある。(19日の放送によると、galleriaはloggioneともよばれ、常連の熱心なオペラファンを指してloggionistaということもあるという。そのほか、balconataあるいは皮肉を込めてpiccionariaという別名もあるそうである。『プリーモ伊和』を見ると、loggioneには「天井桟敷」という訳語が記されていた。)
 ご存知の方も多いはずであるが、フランス語で「天井桟敷」はparadisという。ジャック・プレヴェールの脚本に基づき、マルセル・カルネ監督が1945年に発表した映画『天井桟敷の人々』(Les enfants du paradis)はあまりにも有名である。(この映画を『天国の子どもたち』と訳した人がいた!) この映画の中で、「犯罪大通り」にある劇場<フェルナンビュル座>に入ろうとやってきた青年フレデリック(・ルメートル、実在の名優である)に向かって、座長が言う。「それに、客がいい。彼らは貧乏だが、わしにとっては黄金の客だ。…ほら、見たまえあそこを、あの上の奥の方を、あれが天井桟敷だ。」(ジャック・プレヴェール『天井桟敷の人々』、38ページ) 天井桟敷の観客たちに鍛えられて、俳優たちは成長してゆく。そして彼らを見ながら、観客たちもその目を肥やしていく。
 アンデルセンの『自伝』には彼が子ども時代、演劇を舞台の真上の文字通りの「天井桟敷」からみた思い出が記されている。これも印象に残る話である。

10月19日
 「朝日」の地方欄に、1988年10月19日に川崎球場で行われたプロ野球ロッテ対近鉄のダブル・ヘッダーはその後、「10・19 川崎劇場」として一部のプロ野球ファンの間で語り継がれることになったが、30年が経過したのを記念してミニツアーなどの行事が行われるという記事が出ていた。そういえば、この試合をラジオで聴いていた記憶がある。

10月20日
 『東京新聞』の朝刊の「あの人に迫る」という欄に、ニュートリノに重さがあることを発見して2015年にノーベル物理学賞を受賞した東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章さんのインタビュー記事が掲載されている。
 「日本の研究環境は今、非常に疲弊していて、これをそのままにしていては絶対にいけないと思います。」という意見がもっと多くの人びとに共有される必要がある。また
 「基礎科学は、何が出るのかわからないところに水をあげるということです。」という言葉の奥深さをもっと多くの人びとに味わってほしいし、それがもっと大きな声になることを望む。むかし、といってもそれほどむかしではないが、朝永振一郎は「学問のだいご味は時に大きなものが釣れるところにある」といった。いつも、大きなものを釣ることを考えてはいけないのである。(なお、朝永さんは洒落で、「だいご味」を「大ゴミ」と書いたらしい。)
 
10月21日
 『朝日』の朝刊に新しい「大学入学共通テスト」で利用されることになる英語の民間試験を、同社の記者が受けてみたという記事が出ていた。業者によって試験のやり方が違い(料金も違い)、「相性いい試験選ぶ力大事?」との見出しも掲げられている。A記者がB1レベル、B記者がA2レベルという判定だったが、特に受験勉強をしたというのでなければまずまずの成績であろう。NHKの放送番組で言うと、B1は『ラジオ英会話』、『入門ビジネス英語』のレベル、A2は『基礎英語3』、『英会話タイム・トライアル』のレベルである。『高校生からはじめる「現代英語」』は「比較的やさしい」と言いながら、B1とB2の間くらいのレベルに設定されているので、実はかなり難しいのである。なお、東京大学はA2程度の能力が証明できれば、民間試験を受験しなくてもいいという方針を打ち出している。また、NHKラジオで放送されている英語番組で一番高レベルであるのはC1相当の『実践ビジネス英語』である。C2相当の番組はないが、ぜひ設けてほしい。自分がC2レベルの実力があるとは思わないが、やはりどのくらいのレベルなのかということを知っておきたいからである。もっとも、それよりも国際会議できちんと自分の意見を言ってこいと言われればそれまでであるが…。

 『日経』の朝刊に無声映画→トーキー初期の日本映画で活躍し、若くして戦病死した山中貞雄のことが取り上げられていた(2回連載のうちの上)。山中の作品で完全な形で残っているのは3本しかないそうで、だとすると、私はそのうちの2本を見ていることになる。まだ大学生だったころ(ということは50年ほど前)に知り合った映画好きの老人が、山中の『磯の源太 抱寝の長脇差』のすばらしさについて語るのを耳にしたことがある。この記事では触れられていない(下で触れられるかもしれない)が、山中は東映時代劇・仁侠映画などを中心に活躍した加藤泰の叔父にあたる。

 ニッパツ三ツ沢球技場でJ2第38節:横浜FC対大宮アルディージャの対戦を観戦する。一進一退の攻防が続き、後半に1点を先行されたが、その後北爪選手のゴールで追いつき、1-1で引き分け。これで順位を一つ落として7位に後退した。
 この試合に先立って日産小机フィールドで行われた横浜FCシーガルズ対ASハリマアルビオンの試合でシーガルズは1-0で勝利し、なでしこ2部での2位を保ち、1部昇格への希望をつないでいる。
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