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銭起「侠者に逢う」試訳

8月4日(土)晴れ、依然として暑さが続く。

 中唐の詩人銭起の詩「侠者に逢う」(あるいは「逢侠者」)は、河上肇の『第二貧乏物語』の最後に引用されていたり、井伏鱒二が「厄除け詩集」の中で自由訳を試みたりしていて、人口に膾炙している作品であるが、自分なりに自由訳を試みたので、以下に紹介してみる。旅先でたまたまであった人物と志が共通することを知り、熱心に語り合ったが、思うことを語りつくさないうちに、別れなければならないという内容である。国木田独歩の小説「忘れえぬ人々」で出会う作家の卵と画家の卵は、夜中まで語り合うのだが、この詩の中で出会った2人は、日暮れまでに別のところにたどり着かなければならないらしい。

侠者に逢う

燕趙悲歌の士
相逢う劇孟の家
寸心 言い尽くさず
前路 日将に斜めならんとす

たまたまであった お前と俺と
改革論じて 意気投合
思うところは 尽きないけれど
そろそろ日暮れが 口惜しい
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