鈴木翔『教室内カースト』

12月17日(月)
 鈴木翔『教室内カースト』(光文社新書、2012)を読み終える。学校内における生徒間の序列を「教室内(スクール)」「カースト」と名付けることについて、言葉の厳密な意味を考えると、適切かどうかは議論の分かれるところであろうが、ここで記述されている内容の重大さには異論を挟む余地がない。

 学校でどのようなグループに所属するか、その中でどのような地位を占めるかが学校内の人間関係の重要な部分を占めている。一番問題になるのは、生徒の側では発言力が強く、自分の意見を通す生徒が「権力」をもっていると認識されているのに対し、教師の側ではそれを生徒の「能力」として認識しているということ。この認識のずれが、教室内の序列を温存することになっているという。

 最近の教育の傾向として、「生きる力」とか、「社会的なスキル」というようなことが強調されているが、実はそれを一面的に強調することが教室内での生徒の人間関係に否定的な影響を及ぼす可能性があるのではなかろうかなどと思いながら読んでいた。
 
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

Author:tangmianlaoren
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR