橘木俊詔/斎藤隆志『スポーツの世界は学歴社会』

12月17日(月) 
 橘木俊詔/斎藤隆志『スポーツの世界は学歴社会』(PHP新書、2012)を読む。一応は面白いが、問題点が少なくない書物である。

 この書物が問題にしているのは、スポーツ、特にプロスポーツの選手に高学歴化傾向が目立つことであり、その現実を踏まえて、単にスポーツ選手の育成だけでなく、選手の生涯の生活設計を踏まえた指導が必要だということである。これは筋の通った議論であるが、教育社会学あるいは教育政策の領域で問題にされている「学歴社会」論とは別の問題ではないかと思う。ここでは「スポーツの世界の高学歴化」が主題であって、学歴社会論の文脈で大学スポーツを問題にしているわけではない。そこが誤解を招く恐れがあるということである。もっとも、この書物が一つのきっかけになって学歴社会論の見直しが始まる可能性もないとは言えないことも視野に入れておく必要はあるだろう。
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