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日記抄(2月5日~2月8日)

2月11日(日)晴れ

 2月5日から8日までの間に経験したこと、考えたこと、前回の補遺:
1月29日
 NHKラジオ『まいにちスペイン語』の「スペインの街角」のコーナーでは、フィゲラス(Figueras)を取り上げた。画家のダリが生まれた町だというが、私は彼の作品があまり好きではない。

1月30日
 『まいにちスペイン語』の「ラテンアメリカの街角」のコーナーでは、パナマ・シティー(Ciudad de Panamá)を取り上げた。パナマというと運河が有名だが、サッカーが盛んなラテンアメリカでは珍しく野球が盛んな国であるという。

2月4日
 安倍首相は渋谷シネパレスで映画『嘘八百』を鑑賞したそうである。映画鑑賞はなかなかのハイペースで、こちらとしても負けてはいられない。

2月5日
 少し離れたところのクリニックに出かけ、診察を受けた帰りに江ノ電バスに乗った。この会社のバスに乗るのは初めてである。

 『まいにちスペイン語』の「スペインの街角」のコーナーでは、へレス・デ・ラ・フロンテーラ(Jerez de la Frontera)を取り上げた。スペイン南部のアンダルシア州のそのまた南のほうの都市で、シェリー酒の産地として有名(どうも最近、シェリー酒を見かけなくなった)であり、フラメンコの本場、王立アンダルシア馬術学校の所在地として馬、そしてオートバイのレースでも知られているという。

2月6日
 『朝日』朝刊の連載インタビュー「語る――人生の贈り物」は椎名誠さんが、広告看板から『アド・バード』というSF作品の着想を得たという話が出ていた。この連載は、どうも新しい情報を引き出すという点で不満が残るところがあり、この話も椎名さんが何度か書いてきたものではないかと思う。

 『まいにちスペイン語』の「ラテンアメリカの街角」のコーナーでは、メキシコのメリダ(Mérida)を取り上げた。ユカタン半島の北部に位置し、保養地として知られるカンクンに近く、また付近にマヤ文明の遺跡が多く存在することでも知られているという。

 門井慶喜『この世にひとつの本』(創元推理文庫)を読み終える。
 「ユーレイが消えた!」――著名な書家の幽嶺が宇治の山奥に営んでいた庵から忽然と姿を消した。この書家を講演していた大塔印刷では、社長の出来の悪い三男で会社の平社員である三郎に捜査を任せることになる。その一方、この会社の工場でも相次いで病死者が出るという異常事態が発生していた。2つの事件は何か関係があるのか、それとも無関係なのか。どうも頼りなげな三郎は、社長の秘書であり愛人の南知子と、その記憶力と知識ゆえに嘱望されながら史上最速で窓際に追いやられた社史編纂室の建彦の助けを借り、事件を探り始める。一見つながりがなさそうな失踪事件と連続病死とは、世界に一冊しかないある書物へとつながっていく…。登場人物の個性の描き分けに妙があり、特に事件を解決していく過程で、頼りなさそうだった三郎が次第にしゃきっとしていくのが面白い。
 この作家の別の作品を読んでみようと思って探していく過程でやっと、この人が今回の直木賞受賞作家であることを知った。我ながら浮世離れがしている…。推理小説からほかのジャンルへと創作活動を広げていく例はまれではないが、どちらかというと、この作家については、推理小説一本で活動してほしいという気もする。

2月7日
 『朝日』朝刊の椎名誠さんへの連載インタビューでは、ヴェルヌの『十五少年漂流記』を子どものころから愛読し、ついに娘さんと共同で翻訳を発表するに至ったことが語られていた。ヴェルヌの『二年間の休暇』という小説を、明治時代に森田思軒が『十五少年』という題名で翻訳(英訳からの重訳)して以来、日本では『十五少年漂流記』という題名が定着している。というよりも、この作品が多くの読者から愛読されているのは日本だけだ(あるいは日本の影響の強いアジアの国でも愛読されているかもしれない)ということのほうに、私は興味がある。

 同じ『朝日』に中国からの侵略と戦って国の独立を回復したベトナムの英雄レ・ロイが神から授かった剣を返したという還剣(ホアン・キエム)湖を<白鳥の湖>にするという計画をめぐる賛否の記事が出ていた。

 『日経』に英国の『タイムズ高等教育版』がまとめて発表した「アジアの大学ランキング」が掲載されていて、東大が8位、京大が11位と日本の大学の評価が必ずしも高くはないことが繰り返し報じられている。1970年代以降の<新構想大学>をはじめとする我が国の高等教育政策の計画の失敗の原因究明と責任追及を怠り続けていると、高等教育の危機はますます深刻なものとなるだろう。とりあえず、文部科学省を解体して、教育省と、高等教育科学技術省にするという改革を断行すべきではなかろうか。

2月8日
 病院に心臓の検査に出かける。苦しかった。

 NHKラジオ『まいにちフランス語』は日本で最初の仏和辞書とされる『佛郎察辞範草稿』を紹介した。1810年代に長崎のオランダ通詞だった本木庄左衛門らが、オランダ語で書かれたフランス語の教本をもとに、出島の商館長ヘンドリック・ドゥーフに教わりながら編纂したもので、出版はされていない。
 詳しい経緯は調べないとわからないのだが、『福翁自伝』で福沢諭吉が回想しているところによると、彼が大坂の適塾で蘭学を学んでいるときに、ヅーフの辞書を利用したはずである。つまり、同じ人物が日本におけるオランダ語学習と、フランス語学習の両方に貢献したのではないか・・・と思う。

 『まいにちスペイン語』応用編「スペイン文学を味わう」は、今回から「セルバンテスに次ぐ作家」といわれるベニート・ペレス・ガルドス(Benito Pérez Galdós ,1843-1920)の長編小説「フォルトゥナータとハシンタ」(Fortunata y Jacinta, 1887) を取り上げることになる。首都マドリードを舞台に、ブルジョアの放蕩息子ファニート(ファン)・サンタ・クルスに振り回される2人の女性(フォルトゥナータとハシンタ)の運命を描いている。ガルドスはカナリア諸島のラス・パルマスの生まれで(この都市は12日の「スペインの街角」で紹介される予定である)、1892年に書いた『トゥリスターナ』は、以前、ルイス・ブニュエル監督によってカトリーヌ・ドヌーヴ主演で映画化された(日本での公開題名は『哀しみのトリスターナ』。フランコ・ネロとフェルナンド・レイが共演していた)。この映画は見たことがある。確かトレドだったかと思うが、スペインの街の様子を広角でとらえた映像に感心した記憶がある。そういえば、昨年末から今年にかけて渋谷のイメージフォーラムでブニュエルの特集をやっていた。
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