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日記抄(12月10日~16日)

12月16日(土)曇りのち晴れ

 12月10日から本日までの間に経験したこと、考えたこと、前回、書き洩らしたことなど:
12月4日
 NHKラジオ『まいにちスペイン語』の「スペインの街角」ではセルバンテスの生地であるアルカラ・デ・エナーレス(Alcalá de Henares)を取り上げた。セルバンテスの生まれた家は、現在も残っていて2階建てで中庭があるそうだ。家の前にはドン・キホーテとサンチョ・パンサの座っている銅像が置かれているそうである。

12且5日
 『まいにちスペイン語』の「ラテンアメリカの街角」ではメキシコのグアダラハラ(Guadalajara) が取り上げられた。メキシコを代表する音楽であるマリアッチの本場であり、メキシコの国民的画家オロスコの壁画がある文化センターでも知られているという。

12月9日
 『朝日』の朝刊の地方欄に、アメリカの銀行がなぜ開港40年後に日本で業務を開始することになったのかという記事が出ていた。ペリーが日本に開国を迫ったのは捕鯨のための給水・補給地を確保するためであったのだが、その後、南北戦争があり、さらに油田が発見されて、石油が鯨油に代わって利用されるようになって捕鯨がそれほど重要な産業ではなくなっただけでなく、米国民の関心が国内に向かうようになり、大陸の開発が一段落したのちにやっと、目が太平洋に向けられるようになったという経緯が述べられていた。

12月10日
 『朝日』の朝刊にセンター試験に変わる「新テスト」で「考える力」をみようとしていることをめぐり、改革を推進した前中央教育審議会長の安西祐一郎さんの「激動の時代に必要な力問えている」という意見と、東大教授である南風原朝和さんの「記述式 型通りの解答を促すおそれ」という批判的な意見の両方が紹介されていた。安西さんの意見は正論ではあるが、「激動の時代」に「何をどのように考えるか」ということをめぐっては議論の余地があり、入試改革がすぐに受験産業によって対応されてきたこれまでの経緯を見ると、南風原さんの意見にはそれなりの根拠を認めなければならないのではないかという気がする。

 神保町シアターで『四十八歳の抵抗』(大映、吉村公三郎監督)を見る。当時、新聞に連載されて話題を呼んでいた石川達三の小説を、新藤兼人が脚色、50歳を間近にした会社の中間管理職(山村聰)が部下の青年にそそのかされてさまざまな冒険に乗り出すうちに、若い女性(雪村いづみ)に恋心を抱きはじめる…という話である。最初の方でゲーテの『ファウスト』を思い出させる場面があるのだが、それにしては後半の展開が平凡である。

12月11日
 NHK『ラジオ英会話』で
Would you care for some hot spiced cider? (スパイス入りのホットサイダーはいかがでしょうか?)
というセリフが出てきた。アメリカではciderはリンゴなどのジュースで、英国ではアルコール入りと解説されていたが、リンゴから作る発泡酒のことを言う。フランス語ではcidreという。私はこの酒が好きで、英国、アイルランド、フランス(と日本)で飲んだことがある。ダブリンの酒屋でciderを買ったつもりで、perryを買ったことがある。こちらはリンゴではなくて西洋梨から作る発泡酒である。さらに言うと、リンゴから作る蒸留酒を英語ではapple brandy, フランス語ではcalvadosという。

 同じく『まいにちスペイン語』の「スペインの街角」のコーナーではコルドバ(Córdoba)が紹介された。スペイン南部のアンダルシア地方にある、イベリア半島がイスラム教徒によって支配されていた時代にその中心となっていた都市であり、アラブ人を中心に多様な民族・文化が共存していた時代の名残があちこちに残されているという。
 コルドバというと、『吾輩は猫である』の一番最後の方で、独仙がなぜか「昔、スペインにコルドバというところがあった」とメリメの『カルメン』の中の一節を紹介する箇所がある。そういえば、最近はあまりメリメの作品が読まれなくなっているように思う(私はメリメの小説によってスペインに、スタンダールの小説によってイタリアに興味を持ったようなところがあるから、少し残念である)。

 同じく『短期集中3か月英会話』は、「洋楽で学ぶ英文法」という特集を組んでいて、本日はDean Martinの”Everybody Loves Somebody"という懐かしい歌を取り上げた。マーティンについて、ジェリー・ルイスとコンビを組んでいたことが紹介されていたが、シナトラ一家の有力な1人であったことの方が印象に残るという人も多いのではないか。また、「二枚目でもあり、三枚目でもある」というようなことを言っていたが、そういうのを「二枚目半」というのを知らないのかな、と思ったりした。

12月12日
 『まいにちスペイン語』の「ラテンアメリカの街角」では、ラテンアメリカの町とは言えないのだが、スペイン語に由来する名称であるLos Angeles (スペイン語読みをすれば「ロス・アンヘレス」)が取り上げられた。カリフォルニアをはじめ、アメリカの西南部にはスペイン語起源の地名が少なくない。また、ロサンジェルスでは結構スペイン語が通じるというが、スペイン語よりも英語の方が特異だという日本人旅行者の方が多いはずである。

12月13日
 『朝日』の朝刊の地方欄に、小田急の片瀬江ノ島駅が2020年の東京五輪を前に、改装されるという記事が出ていた。現在の片瀬江ノ島駅は竜宮城のような外見であるが、それをさらに立派なものにするということのようである。竜宮城といえば、京急の神奈川駅も(神奈川の浦島伝説にちなんで)竜宮城のような駅舎にしている。こちらは、改装の話はないらしい。他にも、竜宮城スタイルの駅というのはあるかもしれない。

12月14日
 『まいにちスペイン語』応用編「「スペイン文学を味わう」は19世紀の後半から20世紀の初めにかけて活躍したスペインの女性作家エミリア・パルド≂バサンの『ウリョーアの館(Los Pazos de Ulloa)」を読んでいる。スペインでは1875年に王政復古が起き、政治的には安定した時代となったが、人々の生活は必ずしも安定したものではなかった。そのころの東北部ガリシア地方の山間部に住む人々の荒々しくも野趣に富む生活を描く小説である。作者バサンはゾラやゴンクール兄弟たちと交流があったそうで、自然主義の影響を受けているらしいのだが、現在、NHKラジオの「朗読の時間」で取り上げられている田山花袋の『蒲団』などとは段違いの迫力をもって読者に迫ってくるような作品である。今回読んだ個所では、村人たちのお祭りで演奏されるガイタと呼ばれる、スコットランドのバッグ・パイプに似た楽器の描写が面白かった。

 『まいにちドイツ語』応用編「ベルリン――変転する都市」では、第二次世界大戦中の空爆のため”Berlin in Trümmern"(瓦礫の山と化したベルリン)が生じたことが語られた。ロベルト・ロッセリーニの映画『ドイツ零年』の中に、このようなベルリンの姿が冷徹なリアリズムの手法で描かれているという(残念ながらこの映画は見ていない)。
 この番組ではベルリンがドイツで一番空爆を受けた都市であると言っていたが、ハンブルクとドレスデンの爆撃も猛烈なもので、あるところで、第二次世界大戦中に大きな被害を受けた都市として、日本の広島、英国のコヴェントリー、ドイツのドレスデンがあげられていたのを見かけたことがある。広島とコヴェントリーは行ったことがあるのだが、ドレスデンはない。1996年にコヴェントリーに出かけた時にはまだ建築作業中だったコヴェントリーの大聖堂は現在は完成しているらしい。ドレスデンの聖母教会は2005年になってやっと再建されたそうである。

12月15日
 『まいにちドイツ語』応用編「ベルリン――変転する都市」では、”Berliner Mauer"(ベルリンの壁)について取り上げた。
Eines der tragischsten Ereignisse während des Kalten Kriegs ist ohne Zweifel der Maerbau in Berlin. (冷戦時代の最も悲劇的な出来事の1つは、疑いなくベルリンの壁建設である)という。Die Stadt war geteilt.(この都市は分断されたのだ。)
 壁は崩壊後、撤去されたと番組で語られていたが、あちこちに記念碑的に保存されていて、私も見たことがある。

 『実践ビジネス英語』は”Help With Maternity Leave"(産休・育休を支援する)というビニェットを放送してきたが、締めくくりの”Talk the Talk"のコーナーでパートナーのヘザー・ハワードさんが、(企業によってこの問題への取り組みにばらつきのある)アメリカから、(制度が整備されている)日本にやってきて、有給休暇が保証されるとどんなに大きな助けになるかを経験できたならば、彼らはアメリカに帰ってすぐに、国の制度を作ることを連邦政府の機関に求めるだろう。
The current president's daughter has said she wants to get something done in this regard; I reallly hope she's able to do it.
(今の大統領の娘は、この件について策を講じたいと言っていた。)
と語っていたのが、印象に残った。制度によっては、アメリカよりも日本の方が整備され、「進んで」いる事例があるのである。どの点がそうなのかを、しっかり把握する必要がある(実際の運用がどうなのかは、また別の話である)。

12月16日
 ラピュタ阿佐ヶ谷で『正々堂々』(1959、松竹、堀内真直監督)を見る。源氏鶏太の小説を映画化した、勧善懲悪のわかりやすい風刺喜劇。地方都市出身の大会社の社長が墓参りのために帰省してくるのを、市長(伊藤雄之助)を始め欲に目のくらんだ連中が取り巻いて、何とか金を得ようとする。ところがその社長が東京に戻った後に急死して・・・ 欲深な面々を演じている俳優たちの演技の巧みさと、ただ一人の善人といっていい芸者(鳳八千代)の美しさに見ごたえがあった。

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