ぼくはひとり、きみは大ぜい

8月6日(日)晴れ、暑し

ぼくはひとり、きみは大ぜい

ぼくはひとり、きみは大ぜい。
でもそれはぼくから見ての話で
きみから見たら、
きみはひとり、ぼくは、大ぜいの中の一人かもしれない。

ぼくの言葉はきみがいなければどこへも届かない。
誰か取り次いでくれる人がいなければ、
どこかでむなしく消えてしまう。
そしてきみは、
さまざまな言葉の大海の中に
きみの言葉を漂わせている。

きみの言葉も同じことだ。
きみの側から見れば、
ぼくは言葉の大海の中に漂う
ただの一人。しかし
きみの言葉がぼくの心に届けば、
ぼくは最大限の努力で、別のきみにその言葉を届けるだろう。
でも、心に届かないときだってあることを
分ってほしい。

きみも
ぼくも
同じ言葉を話しているはずで
大ぜいが
同じ言葉を話していると
思いながら
その言葉の意味を
しっかりととらえているわけではない。

それで大ぜいの人間が
勝手なことを言い散らかして
いろいろな噂が大きな顔をしてひしめき合っている
その中を通り抜けて
きみの言葉の
いちばんの意味と、いちばんの技巧とは伝わらないかもしれない。
きみの言葉は
大まかにしか伝わらないかもしれないし
間違って伝えられる恐れだって
十分にある。

言葉はもろくはかない。
だからいやだという人と、
だからこそ愛着がわくという人がいるだろう。
きみがどちらの人間であってもいい。
どちらの人間であってもぼくはきみが
そのもろくはかない言葉を大事にしようとするかぎり、
きみの友だちであり続けるだろう。
友達であることが、もろくはかない言葉を通じて
表現できる、それ以上のものであることを
改めて実感し続けるだろう。
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