日記抄(6月4日~10日)

6月10日(土)晴れ

 6月4日から本日までの間に経験したこと、考えたこと、前回のこのブログで書き忘れたことなど:
6月3日
 ニッパツ三ツ沢球技場でJ2第節、横浜FC対レノファ山口の試合を観戦した。 前半、横浜はなかなか得点できず、アディショナル・タイムに入ってから得たPKのチャンスをイバ選手が決めて1点を先行、後半は防戦一方になったが、何とかしのいで1-0で勝ち点3を挙げた。あまり感心しない試合内容ではあったが、勝ちに変わりはない。

6月4日
 『朝日』の朝刊に横浜市中区の三渓園で園内の竹の一種が約90年ぶりに開花したという記事が出ていた。タケとかササとかいう植物は、きわめて長い周期で開花する。開高健の出世作『パニック』の一節を思い出す:
「去年の秋のことである。この地方ではササが一斉に花をひらいて実をむすんだ。1836年(天保7年)以来、きっちり120年ぶりに起った現象である。」(全集第1巻、476ページ) こうして実ったササの実が野ネズミの異常増殖→パニックを起こす。
 昭和31(1956)年にササの花が開いて実を結ぶというのは実際に起きたことで、開高の友人である谷沢永一の記すところでは、安部公房もこの事件を素材として小説を書こうとしていたという。もちろん、実際にはその結果としてパニックが起きた訳ではない。

 テレビ東京の『開運!なんでも鑑定団』は3月28日放送分の再放送だったが、見るのはこれが初めてのようであった。北条氏政の書状というのが出品された。依頼人の義母が丸亀藩の家老職を務めた間宮家の末裔で、さらにそれ以前は小田原北条氏に仕えていたということであった。書状の中に間宮主水という実在を確認できる人物が登場することなどから、本物と鑑定されていた。
 徳川家康が関東に移った際に、北条の家臣で新たにその配下に加わった武士の中に間宮綱信がいて、子孫は旗本として徳川幕府に仕えている。その一族が武蔵国久良岐郡の代官を務めたりした関係であろうか、横浜市の南区には間宮という姓の人が多い。

6月5日
 NHK『ラジオ英会話』は6月に入って、”Different Walks of Life"(いろいろな人生)という新しいテーマに基づいた会話を取り上げている。本日の”Apply It”に取り上げられた表現は
You're a late bloomer. (大器晩成型なんですね。)
「大器は晩成す」というのは『老子』に出てくる表現だそうである。大器ではないが、晩成型という人もいるわけで、「遅咲き」という方が適用範囲は広いのではないかと思う。伊能忠敬とか、鶴見良行のように前半生と違ったことをはじめて、急に頭角を現す人もいる。

 ジェイン・オースティン『高慢と偏見 (上)』(中野康司訳、ちくま文庫)を読み終える。すでに富田彬訳(岩波文庫)、阿部知二訳(河出文庫)で読み終えているのだが、どの訳で読んでも面白い。

6月6日
 神保町シアターに映画を見に出かけようと思って、早起きをしたのだが、あまり体調がよくないので見合わせることにした。

6月7日
 NHK『実践ビジネス英語』はLesson 5に入り、”Fostering Soft Skills"(ソフトスキルを育む)というビニェットが始まった。”Word Watch"によるとSoft skillsとは、「語学や簿記などの検定何級といった数量化が可能な「ハードスキル」に対して、非定型的で定量化するのが難しいスキルのこと。コミュニケーション力、批判的な思考力、自己管理力、チームワーク、時間厳守といったものが含まれるが、それ以外にも、創造性、適応能力、雑談力、問題解決力、リーダーシップ、ファシリテーション力、判断力などを挙げる人もいる」そうである。ビニェットの冒頭部分で、登場人物の1人が
Say, does anybody know what Johnny Appleseed's real name was? And was he a missionary? (ところで、ジョニー・アップルシードの本名は何だったかを、だれか知っていますか、それと、彼は伝道師でしたっけ。)
とたずねる。すると1人が
If memory serves, his real name was John Chapman. He was a pioneer nuseryman who introduced apple trees all over the Midwest. He was also a missionary for the Swedenborgian religious sect. He became a legendary figure in his own lifetime. (私の記憶が正しければ、本名はジョン・チャップマンでしたね。彼は開拓者で、中西部一帯にリンゴの気を持ち込んだ苗木屋さんでした。それから、スウェーデンボリの学説に基づく宗派の宣教師でもありました。存命中に、伝説の人になったのです。)
と答える。英語をアメリカの文化的な伝統と結び付けて学習する場合には、ジョニー・アップルシードとか、デヴィー・クロケットとかいう人物についての知識は必要かもしれないが、国際的な言語としての英語の学習という観点から見ると、こういった知識は必要なのであろうか――と思う。リンゴについての本を書くのが私の夢の一つで(その割に勉強していないのであるが)、その夢からすれば、ジョニー・アップルシードは重要な人物ではある。

 ジェイン・オースティン『高慢と偏見(下)』(中野康司訳、ちくま文庫)を読み終える。ダービーシャーのベークウェルにあるオースティンが泊まって、この作品を書いたというホテルに泊まったことなど思い出しながら、読んでいた。

6月8日
 昨日に引き続き、NHKラジオ『実践ビジネス英語』の”Word Watch"のコーナーで"everything under the sun" (世の中のあらゆること、何でもかんでも)という表現が取りあげられた。「under the sunは「世界中で〔の〕」「この世の中で〔の〕」ということ。Nothing new [There is nothing new] under the sun.は「日の下に新しきものなし」の意味のことわざで、どんな物事にももとがあることを言っている。旧約聖書の「伝道の書」(Ecclesiastes)の言葉である。」と記されているが、「伝道の書」というのは古い訳し方で、現在は「コヘレト書」というはずである。

 神保町シアターで「「母」という名の女たち」の特集上映から『夜の流れ』(1960、東宝、成瀬巳喜男、川島雄三監督)を見る。花柳界を舞台にした成瀬の『流れる』、赤坂の料亭が舞台の川島の『「赤坂の姉妹」より 夜の肌』のどちらと比べても凡作。山田五十鈴の母親と、司葉子の娘が同じ男(三橋達也)に惚れこむ。成瀬がよほど忙しかったか、体調を壊したか、あるいは最新の風俗を描くという点に自分の弱点を感じたのか、川島に応援を頼んだというところであろうか。そういえば三橋は川島の作品に最も多く出演している俳優である。凡作なりに、この場面は成瀬が撮ったのだろうとか、これは川島の担当した場面だろうとか推測する楽しみがあったので、退屈せずに見ていた。岡田真澄が英会話教室の先生になって、芸者たちに英語を教える場面で、醤油を英語でなんというのか質問されて、答えられないという場面があったが、その位はわかるはずである。なぜか、川崎市の尻手駅が出てくる場面があって、一度確かめに行こうかと思う。これで私の見た川島監督作品が21本に達した(いや20.5本と数えるべきであろうか)。まだ30本残っている。

6月9日
 NHKラジオの「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」は曜日ごとに内容が違い、金曜日は江戸川乱歩の『怪人二十面相』を取り上げているが、これが一番面白い。すずらん通りの八巻という天ぷら店の店頭に、江戸川乱歩らの作家がこの店で会合を開いた時の記念写真が掲げられているが、昨日通りかかったときには写真が外されていたのを思い出した。

6月10日
 横浜FCはアウェーで大分トリニータと対戦して2-2で引き分ける。前半0-1と先行を許したが、イバ選手が2得点を挙げて追いついたようだ。勝ち点1でもないよりはましである。


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