日記抄(3月19日~25日)

3月25日(土)晴れのち曇り、肌寒かった

 3月19日から本日までの間に経験したこと、考えたことなど:
3月19日
 吉野家で鼻にピアスをしたりしている3人連れの白人の向かい側に座る。ビールを飲み、牛丼を食べ、ドイツ語を話していた。

 岐阜長良川競技場で行われたJ2第4節の試合で横浜FCはFC岐阜に2-1で逆転勝ちして、2位に進出する。

3月20日
 墓参りに出かける。

 NHK「ラジオ英会話」は”Harvey and Shirley Downsize" (ハーヴィーとシャーリー、身の回りを整理する)の第3週”New Adventure" (新たな冒険)で、ワイオミング州ジャクソンホールに住む老夫婦が身の回りを整理するために行ったガレージセールの後で、残った品物を整理している場面を取り上げる。ガレージセールの際に、誰もほしいとは言わなかったレコードは捨てようとシャーリーがいうと、ハーヴィーは
Nothing doing! Those records have a lot of sentimental value. (それや駄目だよ! このレコードにはいろいろと思い入れがあるんだから。)といって同意しない。長らく手を触れず、置きっぱなしになっているけれども、思い入れがあって捨てられない品物というのは少なくない。

3月21日
 NHK「ラジオ英会話」の続き。ハーヴィーとシャーリーの家を買いたいという人物が現われたと不動産業者から連絡がある。
We have a potential buyer for the house. (うちを買ってくれそうな客がいるんだ。)
Oh my goodness! What's our next movement. (まあ、それは大変! 私たち、次にどう動くべき?)
 以下のやり取りについては、この日付けの当ブログで紹介した。
 
3月22日
 『朝日』朝刊に「共謀罪」の制定を目指す動きをめぐり、戦前の治安維持法のもとで起きた「神戸詩人事件」についての言及があった。むかし、読んだ足立巻一『親友記』(新潮社、1984)の第8章がこの事件について触れていて、詳しいことは省略するが、この事件が「昭和15年の文化活動弾圧の一環として引き起こされたもの」(232ページ)であり、全国的に展開された文化サークルの摘発の一環であったことを見逃してはならない。「内務省警保局は昭和2年から18年まで、「社会運動の状況と題する年俸を発行し、警備警察活動を概観していたが、敗戦の際にほとんどが焼却された」(231-232ページ)。しかし、残されたこの資料によると、<神戸詩人事件>は昭和15年の文化活動弾圧の一環として引き起こされたものである。「当時の文化活動を共産主義運動によるものとして、全国にわたって検挙した」(232ページ)。この資料に記載された事件は次のようなものである。
 1 佐藤保蔵を中心とする名古屋の文化活動
 2 唯物論研究会
 3 小学校教員らを中心とする生活主義教育運動
 4 人形工房(人形劇団ユーナ・プーボ)
 5 新興俳句「京大俳句会」
 6 神戸詩人クラブ
 7 劇団新潟と秘密研究グループ
 8 プロレタリア・エスペラント・グループ
 9 新協・新築地両劇団を中心とする新劇
 10 同人雑誌「文藝家庭」(同上)
 「神戸詩人事件」は神戸詩人クラブの中心メンバーと旧制姫路高校映画研究内の学生たちが連絡を取り合いながら、マルクス主義の研究とプロレタリア文化運動の推進を目指して活動したとされる事件である。足立が書いているように、この事件は当局のまったくのでっち上げであり、彼らの発行していた同人雑誌は「貧しい少年たちの友情による同人雑誌ではあっても、日本プロレタリア文化聯盟とは何のつながりもなかった」(234ページ)。関心のある方は、ほかに列挙されたグループについても調べてみてください。

 NHKラジオ「実践ビジネス英語」は、”Golden Years”(老後)という話題に入った。ある登場人物が
I was rather surprised when I read in a magazine article recently that roughly one in five Americans aged 6 and above is currently employed. That's the highest percentage of older people with a job since the early 1960s. (65歳以上のアメリカ人のおおよそ5人に1人が現在雇用されているということを、ある雑誌の記事で最近読んで、ちょっと驚きました。その割合は、高齢者の就業率として、1960年代の初め以降で最も高いのです。)という。
 別の一人は
 Aging baby boomers need money to maintain the lifestyle they're accustomed to. The playin truth is that Americans are terrible when it comes to saving money. Around half of all American workers haven't made financial plans for retirement. And old-style pension plans are becoming a thing of the past. (高齢化しているベビーブーマーたちは、自分が慣れ親しんでいるライフスタイルを維持するために、お金を必要としています。明らかなことは、アメリカ人は貯蓄に関していえばひどい有様だということです。アメリカの労働者のおよそ半数は、引退後の資金計画を立てていません。それに、旧来の年金制度は過去のものになりつつあります。)
 という。日本と共通するところもあるし、共通しないところもある。

3月23日
 NHK「ラジオ英会話」で、ハーヴィーとシャーリーの夫婦は家を売って、RV(キャンプ用で部屋やキッチンのついた車)で生活することになる。どこに向かうかの決定をゆだねられたシャーリーは、
Let's head south. (南に向かいましょうよ。)
という。雪国で暮らしていると、そういう気分になるが、南には南の問題があるというのも確かなことである。

 NHKラジオ「まいにちフランス語」は”Cuisine française ou cuisine des régions? (1) "(フランス料理、それとも地方料理)という話題を取り上げた。
Il faut se rappeler que la France est composée de ce qui furent autrefois plusieurs royaumes, duchés et autres.(フランスはかつて複数の王国、公国などだったものが集められてできたものだ。) そうしたそれぞれの「国」に特徴、土地、そしてガストロノミーがあった。それが現在まで残っている場合もあって、
Ce qu'on appelle 《cuisine française》, finalement, c'est une accumulation de traditions qui n'ont parfois pas grand chose à voir les unes avec les autres. (「フランス料理」と呼ばれるものは、つまり、時には互いにあまり関係のない複数の伝統の集合なのだ。)中華料理はもちろんのこと、日本料理についても同じようなことがいえるかもしれない。番組のパートナーのヴァンサン・デュランベルジェさんが、日本人から見れば大きな違いがある料理でも、外国人の目から見ると似たようなものだと言われていたのが印象に残る。

 神田千里『シリーズ<本と日本史>④ 宣教師と『太平記』』(集英社新書)を読む。キリシタン版の『太平記』が刊行されていたというのは初めて知ることである。ちょっと気になるのは『太平記』が南北朝時代の全体を追っているかのように書いていることである。しかし、『太平記』はこの内乱が完全に終わる前の、足利義詮が細川頼之に後事を託して死ぬところで終わっているのは、何度も書いてきたことである。日本人キリシタン(のちに棄教)の不干ハビアンが編纂したキリシタン版の『平家物語』は、安土桃山時代の口語による対話の形で『平家』の概要が記されているが、こちらはより原文に近い文体でまとめられているようである。

3月24日
 天野郁夫『帝国大学――近代日本のエリート育成装置』(中公新書)を読み終える。東京、京都、東北、九州、北海道、大阪、名古屋に設けられていた旧制帝国大学の誕生から、新制大学への移行までの過程を法令の条文や統計的な数字を使いながら、できるだけ実証的にたどろうとした書物である。その分、物語的な興味には乏しい。
 この本の67ページに、明治27年(1894)、当時の井上毅文相が京都にあった第三高等学校の大学予科を廃止したという話が出てくるが、その時に第三高等学校の大学予科に在学していた生徒の1人が私の祖父で、仙台にあった第二高等学校に移って勉強を続けた。その時の仲間の一人が河東碧梧桐だったそうである。調べてみると、碧梧桐だけでなく、高浜虚子も同じく三高から二高に移った生徒であったはずだが、母の話では祖父は虚子の話をしなかったそうである。そういう祖父の文学趣味を私もどこかで継承しているのかもしれない。

3月25日
 NHKラジオ「攻略!英語リスニング」は”Buddha (ブッダ)という話題を取り上げた。紀元前5世紀ごろに、インドとネパールの国境地帯にあった釈迦国の王子として生まれたガウタマ・シッダールタは、隔離された豪奢な宮殿で日々を送っていたが、
one day, in his late twenties, he went outside of the palace and came across an old man, a man suffering from disease, a copse, and an ascetic. (20代後半のある日、宮殿の外に出て、老人と、病人と、遺体と、修行者を見た。)
 自分の見たものに心を動かされた王子は、宮殿も妻も子もあとに残して行者になり、その後、悟りを開く。「四門遊観」と呼ばれる逸話が、いやに簡単に語られている。

 ニッパツ三ツ沢球技場でJ2第5節、横浜FC対徳島ヴォルティスの試合を観戦する。前半に激しい攻勢をかけてきた徳島に2点を奪われて、その後の反撃及ばず、横浜は初黒星を喫した。選手の動きが悪く、ボールをめぐっての競り合いに負ける場面が多かった。予想外の寒さではあったが、それは相手も同じことなので言い訳にはならない。
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