日記抄(3月12日~18日)

3月18日(土)晴れのち薄曇り

 3月12日から本日までの間に経験したこと、考えたことなど:
3月12日
 ニッパツ横浜球技場でJ2第3節:横浜FC対ザスパ草津群馬の対戦を観戦する。開幕の松本山雅戦にくらべると観客がかなり減り、前売り券を確保する必要もなく、老人割引で入場した。前半40分にゴール前でこぼれたボールを三浦カズ選手がけりこんであげた1点を守って、横浜が1-0で勝利し、3位に浮上した。試合後の談話でカズ選手が、イバ選手の近くにいればボールが転がってくることがあると思って、その機会を待っていたと話していた。決めるべき時に決めたカズ選手は立派だが、チャンスを作ったイバ選手の活躍も見落とせないのである。

3月13日
 NHK「ラジオ英会話」は”Harvey and Shirley Downsize"(ハーヴィーとシャーリー、身の回りを整理する)の2週目:”Getting Down to Business"(具体的な話に入る)で、ハーヴィーとシャーリーの老夫婦は家を売って身の回りを整理し、小さなマンション(small condo)とRV(recreational vehicle、キャンプ用で部屋やキッチンのついた車)を買うことにした。そこでRVを売ると言っているアリゾナ州トゥーソンに住む知り合いのゲーターに電話を掛ける。
How about knocking down the price a bit? (どうかね、少し値引きをしないかね?)
Sorry, buddy, I'm not budging on the price. (悪いんだけどねえ、値段に関しては一歩も譲りませんよ。)
Would you consider free delivery of the RV? (RVの無料配達を検討していただけるかな?)
You drive a hard bargain! (強気の交渉をするねえ!)

3月14日
 「ラジオ英会話」の続き。ハーヴィーはガレージセールをしようと提案する。
Let's have a garage sale. (ガレージセールをしよう。)
In the middle of winter? No one will show up. (冬のさなかに? 誰も来ませんよ。)
Sure they will. People love a bargain! (来るとも。掘り出し物が嫌いな人はいないよ!)
I'm not so sur about that. (それはどうかしらね。)

3月15日
 the Ides of March. ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が暗殺された日であることは昨年のこのブログで書いたはずである。確定申告に出かける。グズグズしていて、申告が最終日近くになるのは例年通り。昨年に比べると税務署にやってきている人が少なく、書類提出までそれほど時間がかからなかった。

 「ラジオ英会話」の続き。ハーヴィーとシャーリーの夫婦はいよいよガレージセールを始めるが、帝国よりも早く、お客がやってくる。シャーリーの紅茶セットに目を付けた女性が、45ドルで売ると聞いて
Could you come down in price a little? (価格を少し下げてもらえるかしら?)
交渉の結果、35ドルで買い取ることになり、2人は
Thanks for your business! ((お買い上げ)ありがとうございました!)
と声をそろえる。

 NHKラジオ「実践ビジネス英語」は”Money Matters"(お金のこと)の4回目。お金を大切にすることを子どもたちにどうやって教えるかについての議論が交わされるが、一人が
What do you think is the best way of explaining the growing gap between rich and poor to children? (貧富の差が広がっていることを子どもたちに説明するには、どうすれば一番いいと思いますか?)と問いかける。
That's a tricky one. (それは難しい問題ですね。)

 同じ番組の”Quote...Unquote"のコーナーで紹介された言葉:
Knowledge is of two kinds: We know a subject ourselves, or we know here we can find information upon it.
-- Samuel johnson (English lexicographer and author, 1709 - 84)
(知識には2種類ある。ある事柄を自分自身が知っているということと、それにかかわる情報をどこで見つけられるかを知っているということだ。)
 lexicographerは「辞書編集者」。ジョンソンが独力で英語辞書を編纂した次第は上記の言葉を含む、いくつかのエピソードを引き合いに出しながら、面白おかしく、加島祥造『英語の辞書の話』に記されている。加島さんのこの本を読んだ後、ある講習会の講師をしていて、「知識には2種類ある」という話をしたのはもう40年近く前のことになってしまった。加島さんは最近は「タオ」についての著書で知られるが、大学の英語の先生をしていただけでなく、クリスティの『ナイルに死す』など英語ミステリーの翻訳者であり、『荒地』派の詩人でもある。実は、城米彦造とともに、私が目標にしている詩人である。

3月16日
 「ラジオ英会話」の続き。ガレージセールで今度は、ハーヴィーの運転台付き芝刈り機(riding mower)に目を付けた客がいる。350ドルという値段を聞いて、
Is that your final offer? (それが最終提示価格?)
I'll throw in the garden tools. (おまけに園芸用具を付けます。)
It's a deal! (それで決まり!)

 「実践ビジネス英語」の続き。若者たちにお金の大事さを教える最良の方法として、1人がこんな意見を述べる。
If you ask me, one of the best ways to teach young people the value of money is for them to have part-time or summer jobs. (私に言わせてもらえば、若い人たちにお金の価値を教える最良の方法の1つは、アルバイトや夏の間だけの仕事をさせることです。) 私が接した学生たちの経験をまとめると、若者たちにとってアルバイトは、自分とは異質の人間との出会いという性格が大きいように思う。
 Too many people are ignorant about basic financial matters. (資産管理の基本的なことを知らない人が多すぎます。)というのはそのとおりで、私などもそのために苦労している。しかし、学校で金利や株式市場というようなことについて教えるのは、ある業界の一方的な宣伝の注入になる恐れや、宣伝できなかった業界からの猛反発を招く恐れがある。

 NHKラジオ「まいにちフランス語」応用編は”La vin (1) Partage et convivialité ~La vérité est dans le vin ~”(ワイン(1) 分かち合い、共に楽しむこと~真実はワインの中に~)という話題を取り上げた。
En France, on dit qu'il ne faut jamais boire seul, mais uniquement quand on est accompagné. Et rien n'est plus vrai lorsque l'on parle de vin. (フランスでは、決して一人で飲んではいけない、誰か一緒に飲む人がいるときにだけ飲むものだ、と言われる。ワインについて言えば、これ以上正しいことはない。)
 La vérité est dans le vin. というのはラテン語の《In vino veritas.》という表現をフランス語にしたものだという。「酒の中に真実がある」というのは、「ワインを飲むと、人は、素面では話せないようなことも話す」という意味だと解説されていた。これは大プリニウスが『博物誌』の中で述べていることを、ことわざ風に言い換えたもので、酔っぱらうと本性が現われるというようなことだと別の本に書かれていた(まあ、大体同じことである)。

 『日刊スポーツ』に俳優の渡瀬恒彦さんの訃報が出ていた。72歳。まだ活躍できる年齢であっただけに惜しまれてならない。実は、兄さんの渡哲也さんにくらべると、渡瀬さんの映画は見ていない。渡瀬さんが再婚された時に、お相手が新潟市の内野の人だという話を聞いて、身近な感じがしたことを思い出す。内野の酒である<鶴の友>でも探して、ご冥福を祈るとするか。

3月17日
 「まいにちフランス語」”Le vin"の2回目。
Lorsque l'on dine chez soi, avec des amis, choisir la bouteille que l'on va déboucher est tout un art. (自宅で友人と一緒に夕食をとるとき、その夜開けるワインを選ぶのは、まったくアートといっていい行為だ。)
私の場合、そういうことはなさそうである。

3月18日
 ダロン・アセモグル&ジェイムズ・A・ロビンソン『国家はなぜ衰退するのか〔下〕 権力・繁栄・貧困の起源』を読み終える。長期的な経済発展の成否にかかわる最も重要な要因は政治経済制度の違いであると論じるきわめて興味深い本である。最後の方で、ルーラ大統領時代のブラジルの経済的発展を肯定的に評価しているが、最近のブラジルでは、ルーラ時代の政治への反動が起きているようなので、今後の展開との関連も見ていこうと思っている。

 NHKラジオ「攻略!英語リスニング」は”Cleopatra"を話題として取り上げた。
Age cannot wither her, nor custom stale her infinite variety. (年齢を重ねても容色は衰えず、逢瀬を重ねても無限の変化は新鮮さを失わない。) というのは、彼女の美しさと魅力を表現したシェイクスピアの言葉だそうである。エジプトの女王であったが、マケドニア系ギリシア人の王朝であるプトレマイオス朝の出身である。しかし、彼女は先祖以来の伝統を破って、初めてエジプト語(コプト語のことであろうか。現在のエジプトで公用語になっているのはアラビア語である)を話したという。
She was educated in various subjects including mathematics and philosophy, and could speak around tn languages. (数学や哲学を含むいくつもの学問を学んでいて、およそ10言語を話すことができた。)
と、語り手は、彼女の知性の高さも忘れてはならないと述べているが、それゆえに自信過剰になっていた部分もあるのではないかという気もする。
 ご存知の方も多いと思うが、シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』でシーザー(カエサル)がブルータスに殺される場面で、そこだけが”Et tu, Brute?"(ブルータスよ、お前もか?)とラテン語になっている。柳沼重剛によると、これはスエトニウスの『ローマ皇帝伝』(ラテン語で書かれている)の中で、このセリフだけがギリシア語で”Kai su, teknon?"(我が子よ、お前もか?)となっているのに対応させたものだという。当時の教養あるローマ人たちは、ギリシア語を読み話すことができた。とは言うものの、数か所に傷を負って死に瀕している時に、ギリシア語で叫ぶというのはすごい。「しかし教養もここまでくれば本物だともいえるし壮絶だともいえる。…これはただひたすらに凄い」(柳沼(1991)『語学者の散歩道』研究社、25ページ)と半ばあきれている。
 だから、カエサルにしても、アントニウスにしても、クレオパトラとはギリシア語で話していたと思われる。と、なると、たぶん、会話は押され気味だったのではないかと推測される。
 この番組でも触れられていたが、彼女とカエサルの間に生まれたカエサリオンという息子がいて、一時期母親とともにエジプトのファラオになっているが、オクタウィアヌスに殺されたらしい(はっきりしたことはわからない)。クレオパトラの娘は、生きながらえているので、大坂の陣の後の豊臣秀頼の子どもたちの運命に似たところがあると思う。 
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No title

久々に、サミュエル・ジョンソンの名を目にしました。

20年以上前の院試で出たように思います。

私は外大系ですが、今でも、やっぱり
英語・仏語は、毎日、勉強しています。

外大の時の先生がおっしゃっていましたが
1週間、ノータッチでいると、サビルのだと言われていましたが
その通りです。

語学は、マスターするというより、
毎日やる!習慣みたいなものですね。
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