日記抄(2月5日~11日)

2月11日(土)晴れのち曇り

 前回、書き落としていたのだが、1月27日にフランスの女優で、日仏合作の『二十四時間の情事(広島、わが愛)』、『栄光への5000キロ』に出演されていたエマニュエル・リヴァさんが亡くなられた。89歳。代表作『テレーズ・デスケルー』は日本では劇場公開されなかった(テレビでは何度か放映されたそうである)、関西日仏学館のフランス映画上映で見たことがある(サミー・フレーが出演していた)。そのほかの出演作では『先生』(主演のジャック・ブレルの夫人役)、『華麗なるアリバイ』、『愛 アムール』(米アカデミー主演女優賞にノミネートされた)を見ている。謹んでご冥福をお祈りしたい。

 土曜日の深夜、NHKの「朗読の時間」をまとめて放送しているのを時々聞いているが、現在は「芥川龍之介随筆集」を取り上げていて、聴きながら、彼の江戸趣味についていろいろと考えている。特に「本所 深川」は江戸の面影と、彼の少年時代の思い出とが、関東大震災によって失われたことについての思いがこもっていて、痛々しい。

2月5日
 前日に行われたJリーグDAZNニューイヤーカップ宮崎ラウンドで、横浜FCは鹿島アントラーズに1-0で勝利した。1点はイバ選手のゴールによるものである。両チームともまだ調整の段階で、実力通りの結果とは言えそうもないが、それでも勝ったことは気持ちがいいし、今シーズンは期待できそうである。

 『朝日』の朝刊に、地方の私立大学が公立に転換する事例が増えているという記事が出ていた。無計画に大学設置を推進した行政の姿勢も問題だが、できてしまったものは仕方がないということも言える。今後は、大学の転換・統合もさることながら、国・公・私立大学間の連携を密にして、できるだけ計画的に人材育成に取り組むことが必要であろう。

2月6日
 NHK「ラジオ英会話」は今秋から2月号テキスト掲載の”The Secret Admirer"(ひそかな崇拝者)の放送に入る。Valentine's Dayにちなむ内容である。病院の受付で働くクレアは、デスク上にValentine messageが置かれているのを見つける。これは、押韻した短い詩が記されているのが一般的で、匿名で贈られることが多いのだそうである。このメッセージも匿名だったので、友人の看護師ヴェロニカと誰がこれを書いたのかと話し合う。ヴェロニカが、クレアが勤務を始めてからずっと思い焦がれている同じ病院の医師ではないかというと、クレアはDon't broadast it to the world! (世界に向けて放送しないで!)とユーモアを込めた表現で自粛を求める。

2月7日
 「ラジオ英会話」の”The Secret Admirer"の続き: クレアとヴェロニカが話していると、クレアのもとに赤いバラの花束が届く。ヴェロニカが言う: The plot thickens! (話が込み入ってきた!)

2月8日
 「ラジオ英会話」の続き。2人が話していると、「容疑者」の1人である会計士のアダムがやってきて、クレアに
I heard you got a love letter from a doctor. (医師からラブレターをもらったとか)と話しかける。誰がそんな噂を立ててのかというクレアに向かって
Beats me. Word gets around fast. (さあ。噂は直ぐに広まるものです。)とアダムが答える。話がどんどん大げさになってきているのにクレアは驚く。

 同じくNHKラジオ「実践ビジネス英語」は今週から”Boomerangers on the Rise" (ブーメラン社員増殖中)というビニェットに入った。”boomeranger"とは一度辞めた会社に戻ってきたブーメラン〔再入社〕社員のことを言う。アメリカの会社は、一度辞めた社員は再雇用しないのが一般的であったが、最近では変化がみられるという。Close to 30 percent of Amerian workers say they've boomeranged at least once. (アメリカでは、働いている人の30パーセント近くが、少なく遠1度は元の勤務先に舞い戻ったことがあるといっているのです。)
 大学院の博士課程に進学するつもりで辞めた会社から、パートタイムでいいから戻ってこいと言われたことがある。断ったのだが、今、考えると、承諾した方がよかったかもしれない。

 この番組の”Quote...Unquote"のコーナーで紹介された言葉:
Plenty of people wish to become devout, but no one wishes to be humble.
      ――François de La Rochefoucauld
( French author of maxims and memoirs, 1613-80)
(多くの人が敬虔な人間になりたがるが、謙虚な人間には誰もなりたがらない。)
これはまだキリスト教の影響力が強かった17世紀のフランスの話である。「敬虔な(devout)」と「謙虚な(humnle)」とは日本語ではよく似た響きを持つが、英語では全く違う響きになる。フランス語ではどうだろうか。
 昔、ロベルト・ロッセリーニがTV放映用に作った映画『ルイXⅣ世の執権』を見たことがあるが、最後の方でヴェルサイユに宮殿を築いたルイXⅣ世が、ラ・ロシュフコーの箴言集の中の太陽と死とはじっと見つめることができないという言葉に出会って感慨にふけるという場面があったと記憶する(記憶違いがあるかもしれない)。ラ・ロシュフコーはルイXⅣ世の若いころに宰相として権力をふるったマザランに対する反乱(フロンドの乱)に参加した人物なのである。

2月9日
 「実践ビジネス英語」は「ブーメラン社員増殖中」の2回目。アメリカでは
No-rehire policies are becoming less common these days. (再雇用はしないという方針は、最近は以前ほど一般的ではなくなっている。) という。むしろ
No.1 isue in the human resource field these days is employy retention. (このところ人事分野で一番の課題は、従業員をつなぎとめることだ。)という。

 ”Quote...Unquote"のコーナーで紹介された言葉:
Poverty of goods is easily cured; poverty of soul, impossible.
      ――Michel Eyquem de Montaigne
         (French philosopher and essayist, 1533-92)
(物質的な貧困は簡単に解決できる。精神の貧困は決して解決できない。)
現代の社会では、物質的な貧困がなかなか解決できなくなっている。

 NHKラジオ「まいにちフランス語」応用編「ガストロノミー・フランセーズ、食を語り、愛を語る」は”Chocolats, éclairs...(1) Un cadeau sucré, un amour de douceur"(チョコレート、エクレア… 甘い贈り物、甘美な愛)という話題を取り上げている。今回はチョコレートについて、
Les bons ingrédients contenus dans un chocolat éveillent les sens, mais aussi l'esprit. (チョコレートに含まれる良い材料は、五感と、そして精神を覚醒させる。) という。
 チョコレートをめぐる歴史や社会経済的な問題について触れてもいいとも思うのだが、この番組にそれを望むのは無理かもしれない。

2月10日
 『文藝春秋』3月特別号の広告で、「東大は学力入試をなくせ」という対談の見出しが目についた。学力以外に、どのような入学者選抜の方法が適切であると対談者が考えているかは、興味のある問題である。

 「実践ビジネス英語」は「ブーメラン社員増殖中」の3回目。結婚、子どもの誕生、家族の死などのlife event (人生の出来事)によって仕事を辞めた人が、状況が解決すれば元の仕事に戻りたいと思うのは当然のことだろうという。同じことは日本にも当てはまりそうだ。

2月11日
 NHKラジオ「攻略!英語リスニング」は”Ernest Hemingway"という話題を取り上げた。彼の作品として『日はまた昇る』、『武器よさらば』、『老人と海』、『移動祝祭日』が触れられているのだが、なぜか『誰がために鐘は鳴る』が出てこない。実は、ヘミングウェーの作品はまるで読んでいなくて、ゲイリー・クーパーとイングリッド・バーグマンが主演した『誰がために鐘は鳴る』を見ているだけなのである(若いころに3度も見た)。テキストでは、彼が第二次世界大戦中のパリやスペインでジャーナリストとしての経験を積んだと述べられているのだが、第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の時期という方が正しいのではないか。
 
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