グラフトン・ストリート

1月23日(月)晴れ、寒冷

グラフトン・ストリート

今日、グラフトン・ストリートでばったり彼女と出会う。人ごみのせいで出会ってしまったのだ。二人とも立ち止る。彼女は、なぜ来てくれないのかと尋ね、ぼくについていろんな噂を聞いたと言う。詩を書いているかと訊かれる。誰についての? とぼくは言った。これで彼女はますますあわて、ぼくは気の毒なことをしたと思った。(ジョイス『若い芸術家の肖像』)

京都の河原町通は、
グラフトン・ストリートに比べて
ずっと広くて長いのだけれど、
ジョイスの小説を読んでいると、
河原町通を上っていた時に
詩を書いている仲間で
恋愛以前の「彼女」に出会ったことを
なぜか思い出す
彼女の白い顔と
長い髪と
いたずらっぽい目を 

彼女が通っていた看護学校の
学園祭に来いといわれ、
女性が大勢いるという言葉尻をとらえて、
人類の半数は女性だと切り返したら、
その中で私という女性は一人しかいないと
言われた

完敗であった
負けを認めるのが嫌で
恋愛以前を
恋愛に切り替えようという
意思表示を見落としてしまったのかもしれない

それから、お互いに年をとったはずで
思い出も同じように年をとってしまった
彼女が詩を書き続けているかどうかは知らない
書き続けていても、私のところに
届かなければ意味はないと、勝手に決めつけている
その逆に こちらの書いている詩が
彼女の心に届かなければ
またもや完敗ということになる…
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