日記抄(12月17日~12月22日)

12月22日(木)風が強く、時々雨。横浜駅西口の地下商店街にクリスマスの売店が並び始めた。本日放送された「ラジオ英会話」より
Remember Christmas Spirit --- peace and goodwill to all! (クリスマスせいしんをおわすれなく、へいわとぜんいをみなn goodwill to all! (クリスマス精神をお忘れなく、平和と善意を皆に!)

 このところ、自宅で使っているパソコンの調子が悪く、前回の「日記症」は8日分を2回に分けて掲載することになった。そのため今回は12月17日~22日の6日分をまとめることにする。本日は原稿を入力して、掲載するので精一杯で、皆様のブログを訪問する余裕は出来そうもないことをあらかじめお詫びしておく。

12月17日
 田中啓文『鍋奉行犯科帳 風雲大坂城』(集英社文庫)を読み終える。大坂西町奉行大邉久右衛門の「活躍」を描くシリーズ8作目で表題の「風雲大阪城」、それに「偽鍋奉行登場!」の2編の中編からなる。前者は、将軍家斉が京・大坂訪問の意向を示しテいるので、大坂訪問の際の供応の献立を考えろという言いつけを受け、東町奉行の水野忠通と競争で献立の工夫に挑むという話に、西町奉行所配下の同心で、シリーズのもう1人の主人公である村越勇太郎の剣術の師岩坂三之助が何者かに命を付けねらわれるという事件が絡む。後者は、大坂の町に僧侶姿の盗賊が出現する一方で、久右衛門の偽者が夜な夜な無銭飲食を繰り返すという事件が続き、またも(ということはこれまでも何度かあったということであるが)久右衛門の地位が危なくなる・・・という話である。小林泰三さんが解説しているように、時代物であり、探偵・推理もの(捕り物帳)であり、グルメ小説であり・・・と様々な要素を組み合わせて作品を作り上げている。シリーズ8作目で勇太郎の伴侶が決まることになるので、これまでの作品を呼んできた方はその点にも興味をよせてお読みください。

 更に望月麻衣『京都寺町三条のホームズ・6 ~新緑のサスペンス~』(双葉文庫)を読み終える。以前吉田山荘で開かれた朗読会の際に、作家・相笠くりすに雇われて素行調査を依頼されていた探偵・小松から寺町三条の骨董品店のオーナーの孫で、ホームズと異名をとる家頭清貴は家出したまま行方の知れない彼の娘・優子の捜索を依頼される。小松と離婚した母と二人、京都で暮らしてきた優子は、中学生時代から読者モデルをしていたが、金持ちでイケメンの大学生の彼氏ができていたという。一方、京都在住の美術品愛好家の家から美術品が盗まれるという事件が頻発し、盗まれた美術品が全て仏画・仏像であるという。捜査を進めるうちに、この2つの事件には何らかのかかわりがあるのではないかと思われてくる。
 中島誠之助のファンだという著者による、骨董品の薀蓄が作中人物を通じて語られるこージー・ミステリ。今日と時代になじみのある場所が、物語の舞台として登場していることもあり、楽しく読むことが出来た。

 NHKラジオ『攻略!英語リスニング』は”Christmas Truce"(クリスマス休戦)を話題として取り上げた。第一次世界大戦中の西部戦線で、英仏軍とドイツ軍の兵士たちがクリスマスが近づくと非公式の停戦を実施し、両群が入り混じってクリスマスを祝ったという話である。ジャン・ルノワール監督が映画『大いなる幻影』で描いた英仏軍とドイツ軍の間の交流葉商工レベルのものであったが、こちらは兵士レベルのものであることが興味深かった。
Many soldiers, just being ordinary people, they had much in common with soldiers fighting on the other side , and as Christmas approached, there were unofficial ceasefires.. (兵士たちの多くは、ごく普通の市民で、お互いに共通点がたくさんあった。クリスマスが近づくと非公式に停戦状態となった。)

12月18日
 神保町シアターで「今村昌平を支えた職人魂――キャメラマン・姫田眞左久の仕事」特集上映から今村昌平監督の『豚と軍艦』(1961、日活)を見る。基地の町・横須賀で、やくざの養豚場で働きながら出世を夢みているチンピラ男(長門裕之)と、かたぎの暮らしにあこがれるその恋人(吉村実子)とが愛し合ったり、反目しあったりしながらたどる運命を描く。吉村の母や姉がもっと将来のことを考えろと、米軍の兵士のオンリーになることを勧めているという劣悪すぎる環境と、にもかかわらず感じられる女たちのたくましさ、やくざのひ弱さなど、喜劇的でもあり、悲劇的でもある。

12月19日
 NHK「ラジオ英会話」の”Listen for It"のコーナーでは、今週はハンドクリームのCMを聞き込むことになったのだが、
I'm your alter ego. (私はあなたの分身です)
というせりふがあった。CMは2人の女性の対話という形で進められているのだが、ケイティ・アドラーさんが両方の役を演じているので、まさにalter ego (もう1人の自分→分身)ということだなと思って聞いていた。

12月20日
 『朝日』の朝刊に、これまで移築説と新築説とがあった薬師寺の東塔が使われている木材の年輪測定の結果、天平2(730)年に新築されたものであることが分かったと報じられていた。平安時代の歴史書『扶桑略記』にある天平2年3月に東塔の建築が始まるという記述が裏付けられたという。年輪測定による年代が史書の記述と一致した最初の例だというが、その史書が「六国史」ではなくて、『扶桑略記』という仏教系の書物であるという点も注目してよいのではないか。

 この日のテレビ東京の番組『開運!なんでも鑑定団』でこれまで3点しか確認されていなかった「曜変天目茶碗」の4点目が確認された。徳島県でラーメン店を営む男性の祖父が三好長慶の子孫から譲り受けたものだという。私は骨董には興味が無いが、三好長慶という歴史上の人物には多少の興味がある。

12月21日
 NHKラジオ「実践ビジネス英語」の”Quote...Unquote"のコーナーで紹介された言葉:
Luck is tenacity of purpose.
              ―― Elbert Hubbard (U.S.author, 1856 -1915)
(運とは不屈の精神のことである。)
運をつかむまでがんばれということか。

12月22日
 小沢信男『俳句世がたり』(岩波新書)を読み終える。この本については、明日のこのブログで取り上げることにする。
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相変わらず豊かな精神性の世界におられて、羨ましい限りです。
当方は出不精の身を奮い立たせて関西旅行に出掛けましたが、欲張りすぎて疲労困憊。年賀状作成にも着手できずに困った状態にあります。
数学の最新出題分は難問ですね。久しぶりの星5つ。全く手を出せない数学手法だけの問題ではなさそうなので、あれやこれや考えていますが、解ける気配はまるでしていません。もう既に何人か正解にたどり着いたようです。うまい具合に因数分解ができないものかと気が焦ります。
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