日記抄(9月9日~15日)

9月15日(木)曇り、雨が降りそうで降りださない。

 9月9日から本日までの間に経験したこと、考えたことなど:
9月9日
 現行の暦だと9月9日は残暑がまだ厳しく、重陽あるいは菊の節句という風情には遠いのだが、あちこち探しまわって次の句を見つけた。
 負け菊をひとり見直す夕べかな 一茶
 江戸時代には、菊づくりが盛んになり、菊合わせというコンテストがあちこちで催された。自分が丹精を込めて作った菊が入選できなかったので、家に持ち帰って、一人で眺めている。一茶らしい句だなと思う。
 大学に勤めていたころのこと、事務職員で菊作りが趣味という人がいて、季節になると自分の育てた菊の花を校舎内に飾っていた。それを見て教官は一応お世辞を言うのだが、学生は見ているのか、見ていないのか、感想を聞いたためしがなかった…。

9月10日
 NHKラジオ「攻略!英語リスニング」は”Queen Victoria"をとりあげている。
She reigned for 63 years from 1837 all way to 1901.( 彼女は1837年からずっと1901年まで王位にあった。)
So much changed during that time -- in the sciences, the arts, technology, society and culture. Darwin published his theory of evolution; railways spread across Britain; London got its Underground.... (その間、――科学、芸術、技術、社会、文化において――とても多くの変化があった。ダーウィンが進化論を発表し、鉄道網が英国全土に広がって、ロンドンには地下鉄ができた。。。)
She had nine chilren who married into nobility, earning her the name of Grandmother of Europe. (彼女には9人の子どもたちがいて、かれらは各国の貴族と結婚し、ヨーロッパの祖母というあだ名までもらったのであった。)

 シネマヴェーラ渋谷で「鈴木則文復活祭」特集上映から『不良姐御伝 猪の鹿お蝶』(1973)、『忍びの卍』(1968)を見る。上映されるほとんどの作品が1時間半以内の時間枠に収まっているところにプログラム・ピクチュアとしての特徴が出ているが、その中にどこか映画らしい見せ場が設けられている。

9月11日
 『朝日』の朝刊によると、明日(新聞の休刊日である)は1916年(大正5年)9月12日に『大阪朝日新聞』に河上肇の『貧乏物語』が連載され始めてからちょうど100年目に当たるという。

 Eテレの『日本の話芸』は林家正雀師匠の『男の花道』。旅行中に眼病にかかった歌舞伎俳優とそれを治療した医者の友情物語で、講談や舞台でよく取り上げられてきたし、映画化されたこともある。落ち着いた話しぶりであったが、落語として演じるには不向きな噺ではないか。

 横浜FCはアウェーで町田ゼルビアと対戦して1-1で引き分け、7位に浮上した。

9月12日
 『Rosemaryとハーブの日記帳』というブログで、「ローリー・グリーク・フェスティバル」という催しに参加して、ギリシアの歌と踊り、料理を楽しんだという記事を読む。インゲンとピラフがサイドに添えられているのは、トルコ料理と同じだそうだ。横浜の中華街にあるギリシア料理店でコーヒーを飲んだことがあるが、ギリシア・コーヒーとトルコ・コーヒーも基本的には同じもののようである。

9月13日
 NHK「ラジオ英会話」に出てきた言い回し:
That's easier said than done. (それは口で言うほどやさしくはない。) That'sをつけない方が一般的であるようだ。『リーダーズ英和中辞典』では”say"の項にEasier said than done. (諺、口で言うほどやさしくはない。言うは易く行うは難し)、『ロングマン英和辞典』では”easy"の項にThat's easy for you to say. (他人がいうのは簡単だ)と記されている。

 同じく「まいにちイタリア語」ではサッカー観戦の際に使われるような表現を取り上げていた。
Come posso arrivare allo stadio? (スタジアムにはどうやって行けばいいですか?)
La Roma gioca in casa? (ローマはホームで試合をしますか?)
などなど。サッカーのチーム名(略称)についてみると、ローマはla Romaと女性だが、ミラノはil Milanと男性である。メインスタンドのことはtribunaというそうで、結構覚えるのが大変である。

9月14日
 『朝日』の朝刊に「城内の学校改築どうする」という記事が出ていた。江戸時代(以前)に建築された城の中にある学校を改築する際に、史跡を保存するために学校を移転させるのがよいのか、それともすでに一定の歴史を築いてきた学校の改築を優先すべきか。難しい問題である。それでも、一部とはいえ、城が残っているのは幸運なことで、戊辰戦争で徹底的に破壊された城もあることも忘れてはならない。

 NHKラジオ「実践ビジネス英語」の”Word Watch"のコーナーで取り上げられた表現:
Kindness is it own reward. (親切な行為はそれ自体が報酬である。)
Virtue is its own reward. (徳はそれ自体が報いである。善行の報いはその中にある)ということわざもある。前項に対する見返りを期待すべきではないということだそうである。世の中には誰の目から見ても善行だと思えることもあるし、有難迷惑の親切の押しつけもある。今日は銀行のATMでひと騒ぎを起こし、近くにいた中年の女性からどうしましたと質問されたが、別にオレオレ詐欺の被害にあいそうになったわけではありません。でも、心配してくれた親切には感謝しておこう。

 同じく”Quote...Unquote"に出てきた表現:
Acquaintance. A person whom we know well enough to borrow from, but not well enough to lend to.
               (from The Devil's Dictionary)
-- Ambrose Bierce
(U. S. journalist, short story writer and satirist, 1842 - c.1914)
(知り合いとは、お金を借りるくらいよく知っているが、貸すほどにはよく知らない人のこと。)
 ビアスの『悪魔の辞典』の中に出てくる言葉である。そういえば、昔の知り合いが、ビアスの短編小説「アウル・クリーク橋の一事件』を映画化した、ロベール・アンリコの短編映画『ふくろうの河』(1962)の映写技師をしていて、映写しながら、怖くて怖くて仕方なかったと話していたのを思い出す。この映画を見たことがないのは私にとって幸福であろうか、不幸であろうか。

9月15日
 「実践ビジネス英語」の”Quote...Unquote”のコーナーで紹介された言葉:
True friendship is like sound health; the value of it is seldom known until it be lost.
              (from Lacon; Or, Many Things in Few Words)
---- Charles Caleb Colton
(English cleric, writer and art collector, 1780 - 1832)
(真の友情は、正常な健康状態に似ている。その価値は、失ってはじめてわかることが多い。)
 大学卒業前後によく会って話をしていたのだが、郷里に帰るといって別れたきり、音信が絶えてしまった友人がいる。悩みが多かったころの付き合いであったので、彼のことをよく思い出す。
 
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

tangmianlaoren

Author:tangmianlaoren
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR