日記抄(8月26日~9月1日)

9月1日(木)晴れ、昨日よりも雲は多くなっている

 8月26日から本日までの間に経験したこと、考えたことなど:
8月26日
 NHKラジオ「実践ビジネス英語」の”Quote...Unquote"のコーナーで紹介された言葉:
Compromise makes a good umbrella, but a poor roof; it is temporary expedient, often wise in party politics, almost sure to be unwise in statemanship.
---- James Russell Lowell
(U.S. poet, critic, editor and diplomat, 1819 -91)
(妥協はよい傘だがお粗末な屋根である。それは一時しのぎであって、政党本位の政治においては賢明な策であることが多いが、政治家としての見識においては、ほぼ確実に愚かな策である。)
 J.R.ローウェルはアメリカ・ロマン主義を代表する詩人で、ハーヴァード大学の近代語の教授をしていた時に、国勢調査に自分の職業を「大学教授」ではなく「詩人」と書いたという逸話が知られる。外交官としても活躍したが、貴族的な考えの持ち主であったことが、この言葉からもうかがわれる。

8月27日
 NHKラジオ「攻略!英語リスニング」は”Popcorn"をとりあげた。
It's a certain type of corn, where the kernel is hard on the outside and soft and starchy on the inside, and the inside contains a little bit of oisture so it expands when it's heat it up, it ends up exploding.
使っているトウモロコシもポップコーン用のもので、粒の外側は硬くて、中身は柔らかくでんぷんを含んでいて、粒の中にちょっと水分がある。温められると、それが膨らむ――中身だけがね。外側は膨らまない。そんなわけで、温めると最終的にポンッとはじけるわけである。
 ポップコーン用のトウモロコシがあるというのは初めて知った。19世紀にチャールズ・クレーターズという人物がシカゴ万博(1893)用に世界初のポップコーン製造機を発明した。
This whirligig popped corn in a mixture of salt, lard and butter. It had a steam-powered engine that allowed the machine to heat the popcorn, stir it, and keep it warm, and it operated a whistle and a clown figure calles the Toasty Roasty Man.
この機会は、トウモロコシに塩とラードとバターをかき混ぜ、保温し、ホイッスルを鳴らしたり、トースティー・ロースティー・マンという名前の道化師の人形を動かしたりした。
 L.フランク・ボームの『オズの魔法使い』のエメラルドの都がシカゴ万博をモデルにしているといわれていることを考え合わせると、余計に面白い。

 ブーシュラ・ラムゥニ・ベンヒーダ/ヨゥン・スラウィ『文明の交差路としての地中海世界』(白水社:文庫クセジュ)を読み終える。地中海世界における水資源の地域的不均衡と不安定化リスクについて論じた部分が特に興味深かった。ナイル川が流れているエジプトが慢性的な水不足に悩まされているというのは、注目すべきことではないかと思う。

8月28日
 Eテレの『日本の話芸』で鈴々舎馬風師匠の「猫の災難」を視聴する。まくらで5代目の志ん生、同じく5代目の小さんと酒の話をしたのが、そのあとの咄にうまくつながっていて面白かった。ゆっくりした語り方であるが、これはこれでいいと思った。

 ニッパツ三ツ沢球技場で第96回の天皇杯の1回戦。横浜FC対山形大学の対戦を観戦する。雨で、合羽を持って出かけなかったので傘をさしての観戦であったが、それほどぬれなかった。横浜は主力の大半を休ませ、ヴェトナム代表のグエン・トゥアン・アイン選手を初めて先発させたりする若手中心の編成で、昨年に比べて選手層が厚くなってきていることを感じさせた。攻勢に立ちながらもなかなか得点が奪えず、前半は2-0、後半には山形に攻め込まれる場面もあったが、終了間際に立て続けに3点を奪って、5-0で勝利した。試合後、バックスタンド、ゴール裏、メインスタンドの横浜サポーターにあいさつに回ってきた山形大学の選手に温かい拍手が送られたが、チームの力の充実を実感できたことも拍手に勢いを与えたのではないかと思う。

8月29日
 『朝日』の朝刊で鶴見俊輔さんのことを「限界芸術論」を中心に取り上げていた。鶴見さんの多彩な業績には様々な評価がなされうるが、その思想が方法論的なところに重点を置き、結論ありきの思考をしなかったことが重要ではないかと思う。

 NHKラジオ「入門ビジネス英語」の”Practical Business Phrases"に
Let's have a look at some possible scenarios.
ありうるシナリオについてみてみましょう。
という表現が出てきた。LongmanのActive Study Dictionaryによるとscenarioはa situation that could possibly happen (起こるかもしれない事態)ということである。そういえば、日本でも映画の脚本という場合に、シナリオという言葉はあまり使わなくなっているようだ。(英語ではscreenplayという語を使うのが一般的ではないかと思う。)

 平野芳英『古代出雲を歩く』(岩波新書)を読み終える。1984年に荒神谷から出土した大量の銅剣(と銅鉾、銅鐸)を収蔵・展示している荒神谷博物館の副館長である著者による、「国引き」神話に関連した宍道湖周辺の神社・仏閣・遺跡等の探索紀行。現地を歩いて得られた見聞、本を読んで得られる知識、そして人々の証言や考古学的な事実、これらを整理しながら、古代出雲をめぐる様々な謎の実相に迫っている。

8月30日
 『朝日』の朝刊で考古学者の山田康弘さんが縄文時代が、それぞれの時代の世相を映して、「貧しい」時代であったとか、「自然と共生・平等」な社会であったとかかたられていたが、それらは作られたイメージに過ぎない、地域的にも年代的にもかなりの幅と多様性があるものをひとくくりにはできないと主張していた。

8月31日
 「実践ビジネス英語」の”Quote...Unquote"で紹介された言葉:
The greatest use of life is to spend it for something that will outlast it.
---- William James (U.S. philosopher and psychologist, 1842 - 1910)
(人生を最大限に生かす方法は、人生より長く続くもののために人生を費やすことだ。)
どこかにしまっておいて、時々思い出すといい言葉かもしれない。

 椎名誠『怪しい探検隊 済州島乱入』(角川文庫)を読む。済州島で食べたアワビ粥の味が忘れられずに、約20人の探検隊を引き連れて椎名さんが済州島に乗り込んだ一部始終が面白おかしくつづられている。この島にいくつもあるカジノで一獲千金を夢見る隊員もいるし、朝早くから釣りに出かける面々もいる(そうして食費を浮かせようというのである)。椎名さんの取材旅行のはずなのに、実態は隊員たちのマッコリ宴会に終始している…これでいいのか。いいのだ!

9月1日
 「実践ビジネス英語」では仕事と私生活の両立がどうすれば実現するかを議論してきたが、
The first step in achieving a good work-life balance is to find a calm space where you can center yourself and prioritize the various things in your life.Exercise and meditation are very effective tools in that regard.
仕事と私生活をうまく両立させる第一歩は、気持ちを集中できて、自分の人生における様々な事柄に優先順位をつけられるような、落ち着ける場所を見つけることですね。その点で、運動と瞑想は非常に効果的な手段ですよ。
とある登場人物がまとめる。「優先順位」をつける時間を見つけるというのが一番大事なことではないかと思う。

 明日(9月2日)夜の「別府葉子シャンソンコンサート」の前売り券をやっと手に入れる。楽しい、ゆったりとした時間が過ごせることを願っている。
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