日記抄(7月29日~8月4日)

8月4日(木)晴れ、暑し

 7月29日から本日までの間に経験したこと、考えたこと、その他:
 岡義武『近衛文麿』(岩波新書)が本屋の書架に並んでいるのを見つけ、立ち読みしたところ、7月16日付の当ブログ「倉本一宏『藤原道長『御堂関白記』を読む』(4)」の中で、筆を滑らせた箇所があるのに気づいた。京大の学生であった近衛が在学中、大学の近くの清風荘で静養中の西園寺を訪ねたところ、西園寺が近衛を上席に座らせたというのは、私の記憶違いでそんなことは書かれておらず、ただ、学生服姿の近衛に向かって「閣下、閣下」と呼びかけたということだけが記されていた。
 近衛は一高在学中、岩元禎の影響を受けて哲学を勉強しようと思い、東大の哲学科に進んだのだが、社会問題への関心が強くなり、京大に入りなおしたのである。岡の書物を読み直して(といっても立ち読みだが)、今度は高橋英夫『偉大なる暗闇――師岩元禎と弟子たち』(講談社文芸文庫)に近衛のことが出ていなかったかと、帰宅してから本棚を探して見つけ出して読んでみると、明治42(1909)年に一高に入学した山本有三が近衛と同期であったことが77ページに記されていた。
 なお、倉本さんの著書の216ページに、近衛家の先祖である道長と、西園寺家の先祖である道長の叔父公季の会話についての記述があり、近衛家も、西園寺家も途中で養子を迎えたりしているので、西園寺公望と近衛文麿が公季と道長の子孫とは言えないのだが、その後の歴史を考えると興味深い。
 清風荘は小川治兵衛による日本庭園と数寄屋造りの主屋、茶室等からなり、近代和風住宅建築の代表作とされているそうである。1944年に京都大学に寄贈され、2012年には重要文化財の指定を受けた。

7月29日
 NHKラジオ「実践ビジネス英語」の”Just in Jest"のコーナーで
Money talks but it rarely says "I shall return."
(お金はモノを言うが、「私は必ず戻ってくる」とはめったに言わない。)
という表現が紹介された。I shall return.は、第2次世界大戦中の1942年に、Gen. Douglas MacArthurが日本軍の攻撃を受けてフィリピンから退却するときに言った、有名な言葉である。この場合のshallは辞書によると、「一人称を主語として、強い決意、強情を表す」という用例にあてはまるようである。

7月30日
 NHKラジオ「攻略!英語リスニング」では”Plate Tectonics"について取り上げた。
The theory that describes the motion of the plates over the mantle is called plate tectonics.
(マントルに載ったプレートの動きを扱う理論がプレートテクトニクスである。)
 これだけでは何のことかわからない。
The surface of the planet is called the crust. Rather than one seamless shell, the crust is made of about 15 interlocking plates.
(地球の表層は、「地殻」と呼ばれている。とはいっても、継ぎ目のない殻があるわけではなくて、大体15個ぐらいのプレートが組み合わさって地殻を形成しているのである。)
 地殻の内側にはマントルと核があるというのが地球の大まかな構造だそうである。

 Japan sits at the intersection of four plates, and their movement can cause earthquakes.
(日本は4つのプレートが交差する場所に位置していて、そのプレートの動きが地震を引き起こすこともある。)
ということであるが、地球上の15余りのプレートのうち4つが日本列島で交差しているというのは、なかなかすごいと思う。

7月31日
 Eテレ「日本の話芸」では、五街道雲助師匠の「お初徳兵衛」を放映した。地味で着実な語り口は師匠の金原亭馬生譲りかと思うのだが、途中で居眠りしてしまって、全部を聞きとおしてはいないので、確かなことは言えない。

 ニッパツ三ツ沢球技場で横浜FC対ジェフ市原・千葉の試合を観戦する。GENOVAデーということでメイン・スタンドが満員になり、ジェフ側の観客席に座ったので、応援を自粛した。前半16分にジェフがFW船山選手のゴールで先制したが、28分に横浜がゴール前で相手の反則を誘い、FWイバ選手がPKを決めて同点に追いつき、38分にはイバ選手が転がしたボールをMF佐藤選手が左足で決めて逆転、後半のジェフの猛攻をしのいで、2-1でホームでは久々の勝ち点3をもぎ取った。

8月1日
 元横綱千代の富士の九重親方(本名=秋元貢さん)が亡くなられた。どうも残念である。

 NHK「ラジオ英会話」の8月のテーマは”College Life" で、コミュニティ・カレッジから州立大学に編入してきた女子学生を主人公にして、アメリカの学生生活に関連する語彙や表現を学習する。『アメリカン・グラフィティ』という映画の主人公が、東部の4年制大学に進学するか、故郷の市のカレッジに進むか最後まで悩む姿を思い出す。日本では地域の短大から、大学に編入するというシステムがあまり普及・定着しなかったが、どういうことであろうか。

8月2日
 『朝日』の朝刊に小学校・中学校・高等学校の新しい学習指導要領の審議まとめ案が掲載されていた。それによると高等学校の古典A、古典Bが「古典探求」に一本化されるようである。また、世界史B、日本史Bもそれぞれ「世界史探求」、「日本史探求」となるそうである。探求ということは、学習者の主体性を重視しようというのだろうが、実際にはどのような教授・学習が展開されるのか、その結果、どのような知識・理解が定着していくのかというのは、やってみないとわからないところがある。

8月3日
 NHKラジオ「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」の水曜日の放送は落語を英語で紹介しているが、本日は”Okiku"を取り上げた。皿屋敷の井戸から出てきて「一枚、二枚…」と数えるお菊の幽霊が評判を呼ぶ。ある時、10枚を超えて数え続けているので、どうしたのだと聞くと、明日休みを取るつもりだという。ふつうは、風邪をひいたので、明日は休むという落ちになるのだが、風邪ひきである様子を英語で表現するのが難しかったのであろうか。

8月4日
 NHKラジオ「実践ビジネス英語」の”Quote...Unquote"のコーナーで紹介された言葉:
No one ever became great except through many and great mistakes.
     ---- William E. Gladstone
(British politician and prime minister, 1809 -98)
(たくさんの大きな過ちを犯さないで偉大な人物になった人はいない。)
 偉大な人物になれればいいのだが、大きな過ちをたくさん犯したが偉大にならずに終わる人間も少なくないはずである。) 
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