日記抄(7月1日~7日)

7月7日(木)晴れ

 7月1日から本日までの間に経験したこと、考えたことなど:
7月1日
 朝日新聞の朝刊に、生活協同組合運動の父として賀川豊彦(1888-1970)の事業を顕彰する「賀川豊彦賞」を設けるという話題が取り上げられていた。牧師であり、社会事業家としての彼の事業は国際的にも知られ、ノーベル平和賞の候補者にも挙げられたという。徳島県鳴門市に彼の記念館があり、徳島に出かけた折に、私の伯母が若いころに賀川豊彦の弟子だったという記憶があって、訪問したことがある。後で分かったことであるが、伯母が通っていたのは赤坂の霊南坂教会で、師事したのは小崎弘道であった。霊南坂教会の関係者の中にはキリスト教社会事業家である留岡幸助がいるから、まったくの見当外れというわけでもないのである。賀川についてはとやかく言う人もいるが、一時期彼のもとで働いていた(後にマルクス主義に傾斜して離れていった)大宅壮一が終生、賀川への尊敬の念を変えなかったという一事を取ってみても、彼が偉大な人物であったことが分かる――と、私は思っている。

7月2日
 NHKラジオ「攻略!英語リスニング」は”Why Is Water a Liquid?" (水はなぜ液体なのか?)という話題を取り上げた。考えてみると、自然界に液体の状態で存在する物質は少ないのである。
The reason it is a liquid is because of some special aspects about how the atoms in water stick to each other. (液体である理由は、水において、原子同士が特殊なくっつき方をしているからである。)
 以下、日本語で説明されても、なかなかわからないようなことが英語で説明された。小学校4年の時以来、60年以上、英語と付き合っているのだが、やっぱりわからないことはわからないね。

7月3日
 Eテレ「日本の話芸」で柳家小満ん師匠の「鉄拐」を聞く。この噺は私が子どものころは時々聞いた記憶があるが、その後長く演者が途絶えていて、また復活してきたものである。中国の八仙に数えられる李鉄拐と張果老が登場する、かなり荒唐無稽な噺である。鉄拐は口からもう1人の自分を吹き出し、張果老は持っているひょうたんから馬を出すことができる。鉄拐が都に出かけ、寄席の人気芸人になって威張っているのを不満に思う人たちが、仙境から張果老を連れてくる。枕のところで、中国の有名な酒飲みというと李白と陶淵明があげられるという話題を取り上げているのが、最後になって意味を持つ。しかし、李白と陶淵明は時代が違うし、酒の飲み方も違うというところで違和感がある。この辺をどのように説明して、整理するかは演者の工夫次第ということになるが、その点でやや不満が残る。(蝶花楼馬楽という落語家の名跡は張果老仙人に由来するというから、中国の仙人の話は、日本の落語家にとってなじみの薄いものではなかったようである。)

7月4日
 NHK「ラジオ英会話」では”Liv's Trip to San Francisco" (リヴのサンフランシスコ旅行)というテーマでダイアログを学ぶことになった。リヴというのはOliviaの愛称だそうである。アメリカ中西部の小都市に住む18歳のリヴがサンフランシスコに住む兄を訪ねてやってきて、市内のあちこちを探訪するという物語が展開する。7月号テキストのはじめの”Notes from Ken"によると、講師の遠山顕さんが最初に訪問した海外の都市がサンフランシスコだったというから、気を付けて聞いていると何か面白いこぼれ話に出会うかもしれない。入国審査の際に係員が”You are Leo, huh?"(あれ、君は獅子座かい?)ときいてきた(自分もそうなんだといって、通してくれた)という話だが、そういう係員に出会ったことはないねえ。

7月5日
 昨日の続き。遠山さんの巻頭のメモにも出てくるが、サンフランシスコは、ロサンジェルスと違って、8月でも寒い。マーク・トウェーンが
 The coldest winter I ever spent was a summer in San Francisco. (私がこれまで過ごした中で一番寒い冬はサンフランシスコの夏であった。)
という言葉を残しているくらいである。本日のダイアログでも、
Here in the Outer Sunset District, it's chilly and foggy.(ここアウターサンセット地区は肌寒いし霧が多いんだ。)とか
The average temperature in July is 57 degrees. (7月の平均気温は57度だよ。)とかいうセリフが出てくる。なお57度というのは、華氏57度ということで、摂氏だと約14度ということのようである。)

7月6日
 イランの映画監督であるアッバス・キアロスタミさんが亡くなられた。76歳。日本で製作した『ライク・サムワン・イン・ラブ』くらいしかその作品を見ていないのだが、これから、少しずつでも見ていこうと思う。

 NHKラジオ「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」では落語をもとにした「権兵衛狸」を放送した。民話風ののんびりした話で、わりに好きである。(というか、落語には民話に由来するものが少なからず存在することを忘れてはならない。)

7月7日
 NHKラジオ「まいにちイタリア語」応用編は2014年の7月~9月に放送された「キモチで再発見! イタリア語文法」の再放送が始まった。パートナーのマッテオ・インゼオさんと、エヴァ・カンベッダさんはともに、イタリアで日本語を勉強した経歴の持ち主であるが、漢字を検索するのに、部首が分からず苦労したという体験を語っていた。日本人でもわからずに苦労することがあるよ。
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No title

賀川豊彦師ですか。日本のプロテスタント界には人材がいたようですね。
我が家から徒歩数分のところに内村鑑三所縁の今井館聖書講堂があり、内部をも見せてもらったことがあります。

カトリックの信徒はかなり負けているなあと、何時も思います。

個人的には、牧師でも神父でもない人物ですが、福島の教員だった祖父を唐津中学にスカウトしてくれた下村湖人の生き様に興味があります。

PS.数学の正解一番のりでしたね。問題を目にした時には、既に何人も名前が記載されていました。世の中には頭脳明晰な方が少なからずいらっしゃるんですね。
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