世代とgenerations

5月14日(土)晴れ

 5月12日から始まったNHKラジオ「実践ビジネス英語」の第3課は”Generation Gaps in the Workplace"(職場における世代間ギャップ)という話題を取り上げている。この番組では、「世代」の問題を話題として取り上げることが多く、私がこの番組を聴くようになってから、昨年度の第3課”Sizing Up the Millennials"(2000年世代の評価)(2015年4月29日~5月16日放送)、第19課「Z世代の出現」”Generation Z Rising" (Z世代の出現)(2016年1月6日~1月16日放送)と世代にかかわる話題を取り上げてきた。
 日本では一般に「世代」と訳されるgenerationには、てもとのLongman Active Study Dictionaryをみると
all the people in a society or a family who are about a same age (社会あるいは家族の中のだいたい同じ年齢のすべての人々)
the average period time between your birth and birth of your children (人間が生まれてから、彼の子どもたちが生まれるまでの平均的な期間) ※ここでのyourは、「ラジオ英会話」の今年の4月28日放送分に出てきた「一般論を語るためのyou」の所有格である。
という2つの意味があるが、生まれてからその子どもが生まれるまでというほど長くはないにしても、ここでいうgenerationがかなり広い年齢層にわたるものであることは念頭に置いておいてよいことである。

 今回のビニェットで登場人物の1人が言うところでは、
There are now four generations in the workplace in the U.S.,but each generaion is known by more than one name. Plus the time period covered by each name differs depending on who you talk to. A lot of Americans are confused about this too. And we have to be carefuo about not stereotyping.
(今、アメリカの職場には4つの世代がいますが、それぞれの世代は複数の名前で知られています。おまけに、それぞれの名前がカバーしている期間は、あなたが話す相手によっても違います。多くのアメリカ人も、これについては混乱しているのです。それから、型にはめる見方をしないように、気をつけなければなりません。)

 その4つの世代とは、
the veterans: folks born from the prewar period to the end of the war in 1945
(ベテラン世代:戦前期から1945年の終戦までの間に生まれた人たち)
the baby boomers; people who were born between the end of war and the mid-60s
(ベビーブーマーたち:終戦から60年代半ばまでの間に生まれた人たち)
Generation X, aka baby basters (people born between the mid-60s and roughly the end of the 1970s
(X世代、別名ベビーバスター。60年代半ばからだいたい70年代末までの間に生まれた人たち;slackerという呼び方もされるという)
Generation Y, a.k.a. the Millennials: people who were born between 1980 and 2000 or thereaboutss
(Y世代、別名2000年世代:1980年から2000年くらいまでの間に生まれた人たち)
である。
 Z世代について取り上げたビニェットの終わりの方で、登場人物の1人が
Wait a minute, we've reached the end of the alphabet. Waht are we going to call the net generation?
(ちょっと待ってください、アルファベットの最後まで来てしまいました。次の世代はなんと呼びましょうか?)
という。Wikipediaによると、この次の世代はGeneration Alpha(アルファ世代)と呼ぶ人が多いようである。アルファベットが終わったら、今度はギリシア文字を使いはじめるということらしいが、この言い方がどこまで英語使用者になじむだろうか。

 今回のビニェットの中で、Generation Xの特徴として、
The put a high premium on eduation and creativity. (彼らは教育と創造性を非常に重視します)
と指摘されていたのが興味深かった。アメリカの世代分類を日本にそのまま持ち込むのは、適切ではないかもしれないが、私が大学で教えていたころの学生の大半がこの世代に属していた。彼らの中のかなり多数の部分が教育に過大な期待を抱いたり、創造性の開発に興味を寄せていたように思う。(この連中が、現在の初等・中等教育機関の管理職になっているわけであるが、彼らの価値観が現実に反映されているかどうかは興味ある問題である。)

 Generation Y (Millennials)について取り上げた昨年度の3課では、この世代の特徴として
They're the first generation in the modern era to have higher student loan debt, poverty and unemployment than the two generation preceding them had at the same age.
(彼らは近代において、先行する2世代の同年齢時よりも、学生ローンの負債額、貧困率、失業率が高い初めての世代です。)
One of the most important things about the Millennial mob is that they're digital natives.
(2000年世代の人たちについて最も重要な事柄の1つは、彼らがデジタルネイティブだということです。)
と語られていた。

 一方、Generation Zについては、昨年度の19課で
Generation Z represents a significant blend of races ane ethnic backgroundes. And don't forget that they comprise a quarter of the U.S. population.
(Z世代は、人種や民族的背景の著しい融合を象徴しています。そして、彼らがアメリカの人口の4分の1を占めていることを忘れてはなりません。)
They're also the first generation of real digital natives.
(Z世代はまた、真の意味でのデジタルネイティブの第1世代です。)

 昨年度の3課では、Generation Yがデジタルネイティブだといい、19課ではGeneration Zが真の意味でのデジタルネイティブの第1世代だといっているのは、世代の特徴の捕まえ方について混乱の表れであろう。

 しかし、多少の混乱があるにしても、国民を世代に分けながら、その特徴を探っていくことには、人口政策や教育政策を考えていくうえで果たすことのできる重要な意味があるのではないか。Generation Yがさまざまな苦難を抱えながらも、全人口の4分の1を占めているということなど、日本の同世代の若者の問題と対比してみれば、日本の今後の社会と人口構成を考えていくうえで、示唆を与えるものは多いと思う。
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