横浜の迷い方

5月10日(火)曇り

 横浜駅西口でバスに乗ったところ、あとからやってきたおばあさんが運転手さんにこのバスは反町に行きますかときいている。向こうの4番乗り場で35番か50番に乗ってください、このバスはいきませんよと運転手さんが答える。おばあさんは納得しない。この間35番に乗ったけど、遠回りだったので、もっと近道を通るバスに乗りたいんですという。運転席から少し離れたところで聞いていたので、詳しい話は分からなかったが、おばあさんはとうとうこのバスに乗り込んでしまった。

 実は私も横浜から反町まで(あるいはその逆)バスで行くことがあるので、よくわかるのだが、運転手さんの言っていることは正しいのである。ただ、説明の中で足りなかったのは、35番という路線は循環線で、内回りと外回りがあり、内回りだとすぐに反町に達するが、外回りだと少し時間がかかってやっと反町に到着するということになる。両者が同じ発着場から出発するので、どちらか確認して乗る必要がある。先日、その確認を怠って乗り込んだという失敗をしたばかりだったので、おばあさんの気持ちもわからないではない。私とおばあさんとは同じ失敗をしたのだが、失敗の受け止め方がどうも違っているようだ。

 地名に多少のなじみのある方は疑問に思われるかもしれない。反町は東急東横線で横浜から渋谷方面に向かう1駅目であって、わざわざバスに乗らなくても電車に乗れば簡単に行けるはずである。しかし、おばあさんが(そして私が)そうしない理由は2つある。1つは東急の横浜駅も反町駅も地下の深いところにあって、利用が大変だということである。それから、横浜市の発行している優待パスを使えば、バスは無料で利用できるのに対して、東急の場合はそうはいかないということもある。年寄りというのは少額であってもそういう費用の問題には神経をとがらすのである。

 おばあさんはバスに乗り込んだものの、そのバスが先日失敗した35番の外回りの路線と同じコースを走っていることに気づいてのことだろうか、途中で降りて行った。それからどうやって目的地に到着したのか、到着できなかったのかはわからない。バスに乗る際に、このバスはどこへ行くかとか、どこを通るのか程度のことを運転手さんに質問するのは構わないと思うが、質問によっては案内所で聞いたほうが良いようなことがある。反町というのは、実はかなり漠然とした質問で、バス停についてみると、反町、東横線反町駅前、二ッ谷町など、行き先に応じて最も便利な停留所は違うし、そこを通るバス路線も違うのである。年をとると気が短くなって、自分のしたいことを詳しく説明することも、人の説明をゆっくり聞くこともしたくなくなるようになる場合が少なくないが、大事の前の小事ということで、我慢することも必要であろう。

 途中で外に出ることがあったりして、横浜に住んでいる期間は人生の半分を少し超える程度であるし、中学・高校は横須賀にあった学校に通い、職場は東京であった。だからというわけではないが、横浜の地理にはそれほど詳しくないし、せっかく優待パスを手に入れたので、バスに乗りまくってやろうと思っているが、なかなかうまくいかないところがある。それでも習うより慣れろということで、これからもバスに乗り続け、時々は、バスを通じて知ることのできた横浜の地理や人間模様などについて書いてみたいと思う。
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No title

バスはどうも苦手です。路線図を頭に叩き込んで時刻表を頭に叩き込んでも、その通りバスが来なかったりします。長い路線だと、20分ほどの遅延はざらにあります。それでも『お待たせしました』の一言でもあればよいのですが、…。
母校はその後大船に移った学校でしたか?私は福島の片田舎の中学から日吉の高校に進みました。東横線の車窓からはのんびりした感じが残っていましたが、殆どが地下に潜ってしまいました。浦島丘じゃありませんが、浦島さんの気分です。
春季高校野球も準決勝で横浜高校とぶつかり、あえなく敗戦。決勝戦の結果を聞くと、隣の日大高校よりはマシだったのではと。う~~ん、惜しい。いや、惜しくもなかったですね。
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