日記抄(4月15日~21日)

4月21日(木)曇り

 熊本県を中心として九州で起きた地震について、「日記抄(4月8日~14日)」にお見舞いの言葉を掲載したのだが、その後さらに大きな揺れを経験しただけでなく、余震がなかなか鎮まらないままである。1日でも早く地震活動が収束すること、被害に現れた方々の安全と健康、そして不幸にして亡くなられた方々のご冥福を祈る。

 英国の劇作家であるアーノルド・ウェスカーさんが4月12日に亡くなられたと、14日の新聞に出ていた。83歳。1999年にリヴァプールに滞在していたときに、彼の作品の多くが市のユニティー劇場で初演されたことを知った。いわゆる「怒れる若者たち」を代表する文学者の1人であるが、脚本を読んだことも、舞台をいたこともないのが残念である。

 4月4日付の当ブログで宮下奈都さんの『太陽のパスタ 豆のスープ』について取り上げたが、その宮下さんの作品が本屋大賞に選ばれた。宮下さんの作品では『窓の向うのガーシュウィン』も読んでいる。わりに行間のゆったりとした作品を書く作家さんだという印象がある。今後のさらなる健筆を期待したい。

4月15日
 昨日(木曜日)からNHKラジオ「まいにちロシア語」応用編『ロシア語大好き 12の扉』では19世紀ロシアの作家トゥルゲーネフの「疑惑の日々、祖国の運命を思い煩う日々にも、おまえだけが支えであり、拠り所だ。ああ、偉大で力強く、真正にして自由なるロシア語よ! お前がなかったら、祖国で起こっていることのすべてを目の当たりにして、どうして絶望せずにいられようか。だが、これほどの言葉が偉大な国民に与えられていないとはどうしてお信じられないのだ!」(『散文詩』)と詩句を取り上げた。
 ロシアの社会のも、民衆にも希望を抱けなくなった亡命作家がロシア語だけは愛しつづけているというのは凄い。ゲストの河合エフゲーニャさんによると、プーシキン、レールモントフ、トゥルゲーネフ、ドストエフスキー、トルストイがロシアでは5大文学者とされるそうで、この中にゴーゴリが入っていないのは、彼がウクライナ人だからか、反動的な思想の持ち主であったからか、気になるところではある。
 トゥルゲーネフ(日本ではツルゲーネフという言い方のほうが一般的)は二葉亭四迷をはじめとする明治以来のさまざまな訳業によって日本の文学愛好家たちに親しまれ、影響を与えてきた。そういう意味でも、無視しがたい作家である。

4月15日 NHKラジオ「攻略!英語リスニング」では”Magna Carta"を話題として取り上げた。中世のイングランドでは国王(King)と貴族たち(Barons)と教会(Bishops)とが政治の主導権をめぐって争ったが、次第に国王の権力が強大になる。国王がいい国王であれば問題はなかったが、ジョン王という悪い国王が出て失政を重ねたために、貴族たちが怒って自分たちの要求を国王に認めさせようとした。
According to the Magna Carta, the king had to obey the law. (マグナ・カルタによれば国王は法律に従わなければならなかった。)
 ジョン王は署名を拒んだが、貴族たちが反乱を起こしたので、1215年についにテームズ川の南岸にあるラニーミードという場所で署名した。
 「マグナ・カルタ」の中で要求されたルールで、今なお引き継がれているのはhabeas corpus(人身保護令状/平ビアス・コーパス)、統治する側は誰かを秘密裏に投獄できないというものであるという。
Even if most of it didn't become law, it had a masseive influence on the idea of liberty and government in the future. (マグナ・カルタのほとんどは法律にはならなかったとはいえ、その後の自由と統治の考えに多大な影響を及ぼした。)
 
 益田ミリ『心がほどける小さな旅』(幻冬舎文庫)を読む。一人旅も、編集者や友人との二人旅もあるが、国内のあちこちを旅行した時の経緯が記されている。四コマ漫画や他のエッセー同様に、作者の人間心理への観察眼がさまざまな感想を生み出している。

4月17日
 Eテレ「日本の話芸」で桂文我「紺田屋」を視聴する。京都の三条の呉服問屋の一人娘が病床に就き、餅をのどに詰まらせ敵を失ったのを死んだと誤解され、埋葬されてしまうが、手代の一人に助けられる。2人は江戸に出て、同じ紺田屋という店ののれんを掲げて繁昌し、没落して巡礼の旅に出ていた父母に出会う。文我さんの口演は丁寧な語りぶりで好感が持てた。文我さんは、今はなき桂枝雀の弟子であったが、先代文我によく稽古をつけてもらっていたらしい。先代文我は一通りでない痩せ方をした噺家で、これも故人になった桂春蝶とその痩せ方をよく比べられていた。

 ニッパツ三ツ沢球技場で横浜FC対東京ヴェルディの対戦を観戦する。前半、寺田選手のゴールで1点先行したのだが、後半になって追いつかれた。風が強かったが、ハーフ・タイムに奥寺さんが、風下のほうが戦いやすいという話をしていたのがそのとおりの展開であった。

4月18日
 朝日新聞の「今こそ」という欄で、竹中労のことが回顧されていた。むかし、東映の京都撮影所の近くに竹中労の事務所があったのを見かけて、『美空ひばり』の著者はこんなところで仕事をしているのかと思ったことがあった。

 日曜日に新聞広告で見かけていた『スタンダード神奈川』という雑誌の神奈川県のユース・サッカーの特集記事を立ち読みした。昨年も県予選⇒全国大会で活躍した桐光学園のDFジェファーソン選手が真っ先に取り上げられていたが、今季はどのような活躍を見せるだろうか。横浜FCユースは、かつてトップ・チームの中心選手だった小野信義さんが監督に就任したそうで、これ前の重田監督の仕事をどのように継承・発展させていくかこちらも楽しみである。昨年の県予選で2次予選まで勝ち進んだ小生の出身校も取り上げられていた。

4月19日
 望月麻友『京都寺町三条のホームズ ④ ミステリアスなお茶会』(双葉文庫)を読み終える。京都寺町三条にある骨とう品店「蔵」の店主の孫で「ホームズ」と通称される家頭清貴の活躍を描くコージー・ミステリ。語り手であるアルバイトの女子高生・真城葵との関係も気になるところではあるが、今回は、清貴の祖母、弟分などが新たに登場している。探偵の周辺の人間模様を複雑にすることで読者の関心を盛り上げようとしているのかもしれないが、登場人物はあまり多くない方が作品のゲーム性を損なわないのではないか。

 NHKラジオ「まいにちロシア語」入門編の昨日の「ロシア語クイズ」で出た問題:
Я сова. (私はフクロウ)
「フクロウのように夜ふかしをしている」という意味だそうである。

4月20日
 昨日の「ロシア語クイズ」:
Слово не вороъей. (言葉はスズメではない)
「いったん口に出した言葉は、もはや取り返すことができない」という意味だそうである。

4月21日
 NHKラジオ「実践ビジネス英語」の”Word Watch"のコーナーでは”gender-neutral"(ジェンダーの〔性的〕区別のない)という語が取り上げられた。Alexは男性にも女性にもあるunisex nameで、男性の場合はAlexander, 女性の場合はAlexandraのニックネームである。同じように、PatはPatrickとPatricia, SamはSamuelとSamantha, ChrisはCristopherとChristineの場合があるという。

 同じ番組の”Quote...Unquote"のコーナーで紹介された言葉:
Life appears to me too hort to be pent in nursing animosity, or registering wrong. (from Jane Eyre)
     Charlotte Brontë (Englih novelist and poet, 1816-55)
(憎しみを抱いたり、不当な扱いを忘れずにいたりして過ごすには、人生は短すぎるように、私には思える。)
 シャーロット・ブロンテは姉妹の中では一番長生きしたが、それでも40歳までは生きなかった。それでも、人を憎んだり、恨んだりせずに生きるのは賞賛されてよいことである。

 本日は、神保町シアターに『流れる』を見に出かけるつもりで、早めにブログを更新した。23日(土)の14時から、ニッパツ三ツ沢球技場でニッパツ横浜FCシーガルスとスフィーダ世田谷FCの対戦を見に出かけるつもりである。ご関心のある方は、コメントをください。このところメールの送信が難しくなっていて、ブログへのコメントが一番確実な連絡方法になりそうな様相である。。  
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