日記抄(3月25日~31日)

3月31日(木)晴れたり曇ったり

 3月25日から本日までの間に経験したこと、考えたことなど:
3月25日
 医療費の払い戻しの件で、区役所に出かける。横浜駅西口から市バスの59番に乗って出かけたのだが、降りる停留所を間違えて、一つ手前で下りた。その分、運動ができたのだからよいとしよう。

3月26日
 NHKラジオ「攻略!英語リスニング」は”Geoengineering"(地球工学)という話題を取り上げた。
Taking control of our planet's natural systems -- geoengineering, as it is known -- is no small matter.
われわれが住む惑星の自然システムをコントロールすること――「地球工学」として知られている――は、生易しいことではない。

 ニッパツ三ツ沢球技場で横浜FC対愛媛FCの対戦を観戦する。先週の日曜日の対戦と違って、観客が3,000人に満たず、横浜FCの試合運びも慎重すぎる感じで、0-0で引き分けとなった。明るい材料に思われることは、南選手に代わってゴールを守った渋谷選手が相手の得点を封じてその役目を果たしたことくらいだろうか。

3月27日
 Eテレの「日本の話芸」で林屋木久翁師匠の『林屋彦六伝』を視聴する。最初の師匠であった3代目桂三木助が病気に倒れたとき、他の師匠たちは花だの果物だのをお見舞いにもってきたのに、彦六(当時は8代目林家正蔵)は、現金をもってきて、三木助のおかみさんが、これが一番助かるお見舞いだといっていたという話が、印象に残る。昨年、入船亭扇橋師匠がなくなったので、三木助の弟子だった落語家で残っているのは、木久翁以外は三遊亭円輔くらいだろうか。円輔もほとんど高座には現れなくなっているね。

3月28日
 病院に検診に出かけたのだが、薄着だったので、風邪をひいたらしい。何をしているのやら。

 病院が終わって、目黒通りの台湾料理店で昼食をとり、何気なく菜単を見たところ、ラーメンが老麺と書かれていたので、面白いなと思った。池波正太郎が書いていたが、その師であり、横浜育ちだった長谷川伸は「ラウメン」と言っていたという話を思い出した。「老麺」は中国語の発音で、「ラウメン」に近くなるはずである。柳麺と書く店、垃麺と書く店、ラーメンと書く店、それぞれがそのように書いている理由を調べてみたら面白いと思うが、店の人にうるさがられるかもしれないね。 

 神保町シアターで稲垣浩監督の『手をつなぐ子等』を見る。昭和12/3年(1937/8年)ごろの小学校を舞台に、知恵遅れで授業についていけない子どもを、笠智衆が演じる先生が一生懸命に指導して卒業させるまでを描く。途中から、今度はガキ大将でほかの子どもをいじめる子どもが登場して先生の困難はますのだが、このほうがやりがいがあるとますます意欲的に取り組む。今日の目から見ると、子どもの生活の描き方など、いかにも古い感じがするのだが、この映画が作られたころは、まだ子どもの数が多く、学校に活気があったことが窺われて、その点が新鮮である。

 今野真二『漢和辞典の謎 漢字の小宇宙で遊ぶ』(光文社新書)を読み終える。今野さんが「大学生になってから使い始めたのは、小川環樹・西田太一郎・赤塚忠編『角川新字源』(1968年初版)だ」(32ページ)ったと書いているが、私もこの漢和辞典を使っている。今野さんは小川環樹が貝塚茂樹、湯川秀樹の弟であることを盛んに書いているが、小川環樹というと、中国語の授業で尾崎雄二郎先生がよく小川先生、小川先生とその噂をしていたことを私は思い出す。尾崎先生は吉川幸次郎教授、小川環樹助教授時代の中国語中学文学講座で学ばれたのである。しかし『新字源』を使っている本当の理由は、もう1人の編者である西田太一郎先生の『東洋社会思想史』という授業で、95点という学年末の評価をいただいたことによる。(いい点数を貰ったという話になれば、私の同期生の中には「体育実技」で100点を取ったのが大勢いる≂出席点だったのである。)

3月29日
 長谷川修二『研究者としてうまくやっていくには 組織の力を研究に生かす』(講談社ブルーバックス)を読む。とりあえず一人前の顔をして研究者としてやっていくにはどうすればよいかということを理科系の学生、大学院生向けに書いた書物であるが、そうでない人にも役立つ部分はいろいろあるはずである。特に研究データとノートについて、それが個人のものではなく、組織のものであると述べていることが印象に残る。3月号だったかの『新潮45』で小畑峰太郎という人が小保方晴子さんに対して、「手記よりも先に実験ノートを出せ」と書いていたが、はたして彼女の研究ノートはどこにあって、だれが持っているのであろうか。

 NHKラジオ「まいにちフランス語」は3月22日放送分の再放送だったが、
英語の歌My Wayを聴いた後で、
Êcoutez bien aussi cette chanson qui s'apelle ≪Comme d'habitude≫.
(≪Comme d'habitude≫ (いつものように)という歌もよく聴いてください。)
Les paroles sont différentes mais je trouve que c'est la même musique.
(歌詞は違いますが、同じ音楽だと思います。)
La version française est plus ancienne que la version anglaise.
(フランス語のバージョンのほうが英語のものよりも古いのですよ。)
という会話が展開された。フランスのシンガーソングライターであるクロード・フランソワの歌をポール・アンカがもともとの歌詞から自由に英語の歌詞をつけ、フランク・シナトラが歌ってヒットした。このあたりの経緯も番組で語られたが、以前に別府葉子さんのコンサートで同じ話を聞いた記憶がある。

 テレビ東京の『開運!なんでも鑑定団』で司会者の石坂浩二さんとアシスタントの吉田真由子さんが番組を卒業することになって、最後にもう1人の司会者である今田耕司から花束が渡された。今田からではなく、コンパニオンの女性たちから渡すというやり方もあったのではないかと思う。

3月30日
 アメリカの女優パティ・デュークさんの訃報が届く。子役としては舞台⇒映画の『奇跡の人』でアカデミー女優助演賞を史上最年少で受賞したりして、華々しかったが、その後の作品には恵まれなかった。フレッド・コー監督の『ナタリーの朝』あたりが目につくところだろうか。私よりも1歳若いということもあって、しんみりとした気分になっている。謹んでご冥福をお祈りします。

3月31日
 武澤秀一『大仏はなぜこれほど巨大なのか 権力者たちの宗教建築』(平凡社新書)を読み終える。建築家の目を通して、宗教史・政治史の謎に迫ろうとする書物であり、奈良の大仏の建立をめぐる謎解きから始まって、インドのストゥーパ、ローマの円形神殿へと考察を展開する。建築物やその中に配置された仏/神像から宇宙と人間をめぐる様々の問いと、それにこたえようとする試みが見て取れるという。個人的な意見としては、海外に目を向けずに、奈良の大仏と鎌倉の大仏の対比でまとめてほしかったという気がする。 
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