ラテン語の授業

4月2日(火)

 ラテン語の授業

ラテン語入門の授業を
受けたことがあった
午後も遅い
夕暮れが忍び寄る時間の
授業だった

先生は何枚も
プリントを用意し
丁寧な口調で
授業を進めていった
話しながら
自分の言葉に酔ったように
だんだん 早口になり
終了のベルが鳴っても
一向に授業をやめようとしなかった

何度も何度も
そんな授業が続いた
残るものは残り
去る者は去った
去る者の姿など
気にとめない様子で
先生は授業を続けていた

残った学生のその後を
ぼくは知らない
ぼくは 去ったものの 一人だから
授業を去っても
ことばへの憧れだけは残った
先生が夢中になっている
授業なんてそんなに
あるものではない

先生が外国で
自作のラテン語の詩を
朗読されたと
噂話で聞いた

去ったものの一人である
ぼくは
今でも入門レベルから
脱出できないまま
ラテン語を勉強し続けている

先生から授業で
学びそこなった
情熱と学識のかけらを
拾い続けている
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