日記抄(2月19日~25日)

2月25日(木)曇り後晴れ

 2月19日から本日までの間に経験したこと、考えたこと、前回までのブログの補遺など:
2月19日
 NHKラジオ「実践ビジネス英語」では”Accentuate the Positive" (ポジティブ評価)という話題を取り上げている。アメリカのビジネス界では、社員の働きぶりのポジティブな面をより重視する傾向が強まっているということの当否をめぐって議論が展開されている。ビジネスではなくて、教育の世界でも、「ポジティブ評価」は効果的であるかもしれないが、いくつか気をつけるべき点がありそうである。
 1つは当たり前のことだが、的確な評価をすること。大学で教えていたときの同僚で、ロクに学生を観察もせずに、適当に褒めまくっていた人がいたが、そういうことはやめた方がいい。このことと関連して、第2は、全人格的な評価をしないこと。きちんと仕事をしたとか、いいレポートを出したとか、個別的に評価すべき事案があったら、それを個々に評価すべきだということ。だからと言って、その学生が立派な学生だなどと太鼓判を押すのは控えた方がよい。評価する側も、される側も、長所と欠点についての情報を増やしていく必要がある。第3に、気が付いたら、すぐにその場で、直接本人に言い、間接的に誰かに言ってもらおうとしないことである。すぐに褒めることが適切ではないと思ったら、黙っていた方がよい。第3者が入ると、話がややこしくなったり、誤解されたりする恐れがある。当の学生が伝達者である第3者に好感を持っていなかったりすると、最悪の事態も予想できる。以上は、自分の経験を踏まえた意見であるが、私自身が教師をしていたころに、すべてがうまくいったわけではないのは言うまでもない。

2月20日
 NHKラジオ「攻略!英語リスニング」では”Kangaroos”の話題を取り上げた。
The little one's called a joey, the mother is called a doe, or sometimes a jill. A male adult kangaroo is called a boomer, or sometimes a buck or jack. (おチビちゃんたちは「ジョーイ」、お母さんカンガルーは「ド-」とか、ときには「ジル」とか呼ばれます。大人の雄のカンガルーは「ブーマー」とか、他には「バック」「ジャック」などと呼ばれることもありますね。)ということで、こういう区別がされているくらいに、カンガルーがオーストラリアとその周辺の人々にとって身近な存在なのだろうと考えさせられた。

2月21日
 既に書いたが、神保町シアターで「恋する女優芦川いづみ アンコール」の中から『あした晴れるか』と『日本列島』の2本を見た。 いつだったかテレビで吉永小百合さんが芦川さんの思い出として、自分が風邪をひいて熱を出していたときに、芦川さんが徹夜で看病してくれたことが忘れられないというようなことを話していたそうである。芦川さんのデビュー作は、川島雄三の松竹時代の作品『東京マダムと大阪夫人』で、彼女は月丘夢路さんの「東京マダム」の妹を演じているのだが、その後、日活入りしてからも、月丘さんの妹役を何度か演じている。その芦川さんの妹役を演じることが多かったのが、吉永さんで、さらに吉永さんの妹役を演じることが多かったのが和泉雅子さんというつながりになる。源氏鶏太の小説『家庭の事情』を映画化した『四つの恋の物語』では、芦川さんが長女、十朱幸代さんが二女、吉永小百合さんが三女、和泉雅子さんが四女という四人姉妹の恋愛模様が描かれている。以前に書いたことがあるが、源氏鶏太の原作は、これより以前に吉村公三郎監督が大映で映画化し、そこでは四人姉妹は若尾文子、叶順子、三条魔子、渋沢詩子という組み合わせである。(さらに、四人姉妹の父親の再婚相手として月丘夢路さんが出てくるのが面白い。) 両作品で、一番違っているのは、三女の描き方で、そのことに映画化された当時の吉永さんの人気が現われているといってよかろう。
 芦川さんを映画界入りさせたのは、川島雄三であるが、今回の特集上映では、「滝沢英輔監督や西河克己監督らが手掛ける文芸映画」のヒロインとしての芦川さんの活躍を強調するという趣旨のためか、川島作品が1本も選ばれていないのがちょっと残念である。川島の『風船』の中には、新珠三千代を芦川さんが看病する場面があり、それが吉永さんが語っている芦川さんとのエピソードと重なるように思われる。

2月22日
 NHK「まいにちフランス語」では、クロード・ルルーシュ監督が1966年に発表した『男と女』(Un homme et une femme)の主な舞台が北フランスの保養地ドーヴィル(Deauville)であることが話題として取り上げられた。私の学生時代に、同年配の女子学生と映画の話をすると、この映画がいいという人が少なくなかったのだが、それぞれ心に傷をもつ30代の男女の恋愛を描くという物語に20代前半の女性がどの程度共感できたのか、今から思うと多少疑問が残る。

2月23日
 2020年度から小学校の英語が教科の扱いになり、週2コマが割り当てられるという記事が『朝日』に出ていた。その程度の学習では英語ができるようになるわけではないのだが、なぜ、学校現場の困難な状況を無視して、無理矢理実施しようとするのだろうか。私は英語の授業がある私立小学校を卒業したが、その頃から60年以上英語を勉強してきて、まだ十分に英語ができるとは言えない。

 同じ新聞に史上最大の素数を発見したアメリカのセントラル・ミズーリ大学のカーチス・クーパーさんの記事が出ていた。なぜ、最大の素数の発見を目指すのか――大学の宣伝のため、優秀な学生を集めるためという答えが、実によかった。もちろん、その他にも理由はある、素数の発見そのものにも意味はあるし、学問的な発見というのはそういうものだが、クーパーさんでさえも気づいていない、全く新しい意味が隠されているのかもしれないのだが、そういうことについては触れていないのが粋である。

2月24日
 NHK「ラジオ英会話」の時間では"A Song 4 U (A Song for You)"として、The King of Rock 'n' Roll と言われたエルヴィス・プレスリーのヒット曲I Want You, I Need You, I Love You (1956年)を取り上げた。プレスリーがI Want You, I Need You...というところで、wantとyou、needとyouをはっきり区切って発音していたのが印象的であった。講師の遠山顕さんによると、この方が丁寧な言い方になるそうである。

2月25日
 NHK「ラジオ英会話」の時間では”Love, Love, Love"として、ジュリエット・ドルエがヴィクトル・ユーゴーに宛てた手紙、ジェーン・オースティンの小説『説得』に出て来るフレデリック・ウェントワースからアン・エリオットへあてた手紙、詩人のジョン・キーツがファニー・ブローンに宛てた手紙の3通のラヴ・レターが紹介された。最初のものは、フランス語からの翻訳であろうか。
 『説得』は読んだはずなのだが、オースティンの他の小説に比べて印象が薄い。また、読み直してみようと思った。オースティンの小説では『高慢と偏見』がいちばん好きである。というより、ヒロインのエリザベス(リジー)が好きだというほうが正確な言い方かもしれない。
 シャーロット・マクラウドの『ヴァイキング、ヴァイキング』で、ヘレンと結婚して新しい生活を楽しんでいる主人公のシャンディ教授が、子猫を飼いはじめて、その名前がジェーン・オースティンということになっている。推理小説と言えば、『高慢と偏見』の続編という形で書かれたP・D・ジェイムズ『高慢と偏見、そして殺人』という本が、ハヤカワ・ポケット・ミステリーの1冊として出ている。私は、あまり感心しなかったが、興味のある方は(『高慢と偏見』を読んだうえで)読んでみてください。私があまり気に入らなかった理由が突き止められるかもしれないし、あるいは、別の感想をもつかもしれない。そこはご自由に。
 
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